疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I
||| 陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I |||
テネット元CIA長官が暴露した 9/11〜アルカイダ〜ISI司令官〜核施設の疑惑
第1章 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
第2章 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
第3章 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
からの続きです。冒頭は過去のアルカイダ関連記事のコメント欄から:
コロンブスの卵さんのコメント 2009-02-08
初めて書き込みます。
テロとの戦い アメリカ合衆国はいつまで続けるきでいるのでしょう。
それとも 意図的に続けるきでいるのでしょうか。
ビン・ラディンを いつつかまえるのでしょう。
ひょっとして まさか
テロとの戦いの為に利用してるわけではないと思いますけど。
とんじいさんのコメント 2007-07-24
結局、武力で追い出しても その後の復興がうまくいかなければ、
元に戻るってことなのですね。
イラクもしかりですが、うまく経済が回らないと
永遠にスパイラルから抜けられませんね。
*とんじいさんは、中国でオシゴトをしてらっしゃる企業戦士の最前線にいる方。中国事情直送ブログ『爺砲弾』は、いつも貴重な現地写真で、彼の地の内情が手に取るように伝わるありがたい存在。しかも、いつも笑いに直結しています。
ysbeeのレスポンス 2007-07-25
とんじいさん、ほんとにこのテロ戦争というのは、いたちごっこですね。
アフガニスタン侵攻のときは、米軍のIT兵器とタリバンの竹槍の激突(笑)
....まで古くはないけど、
彼ら 実際に馬に乗って 蛮刀を振り回してたんですからねー
ニュースで見た時は、目からウロコの連続。
映画でも見てるような気分でしたよ.... タイムマシンの。
それで 首都カブールまで 向かうところ敵なしで
北部統一戦線のリーダーだったカルザイを大統領に立てて、傀儡政権成立
だったんですが、そこで安心しちゃったんでしょうね。
そのままトラボラを徹底してつつけば、
ビンラディンも捕まったんでしょうけど
毎回瀬戸際まで行くんですが、なぜか何度も取り逃がしてるんです。
アメリカでは、「アルカイダは、軍事産業のために
ブッシュが必要とした戦争を起こすための オトリだった」
というのが リベラルの通説ですから、
わざと泳がせて、戦争を永続させようという....
実際問題としては、信心よりも生活に困窮して
テログループに「就職」する若者があとを断たないそうで。
アルカイダは、なにしろ、賞与とか健康保険まであるそうですよ。
医者は専属がついているし、彼の地の人々にとっては
生活信条であるイスラム教の説く「聖戦=ジハド」を実践できる
理想的就職口になってしまっているらしいです。
近代史を見ても、ゲリラ戦で侵略国が勝ったためしはないですから、
今の戦争も、ベトナム戦争の二の舞でしょうね。
どうせダメなら、傷が浅いうちに退いた方がいい。
イラクはまだ 戦死者3700人弱ですから。(07年7月時点)
ベトナムは6万5千人ですよ!(米兵だけで)
ブッシュは「ベトナムと比べればまだ勝っている」とほざいてます。
北朝鮮といい、アメリカといい、
よくもこれだけ おめでたいドンがそろったもんです。
半世紀以上の私の記憶をたどっても、最悪の政治家ですね。
両方とも、早く辞めてくれ〜〜!
(で、その年の11月に、オバマが大統領に立候補し
翌年11月の投票では、アメリカ国民大半の意志が実って見事当選。
就任後のオバマの改革は、みなさんご存知の通り。
アフパキ米三国会談の翌日に、政府軍が本格的掃討作戦に出ました。)
【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I 司令官が握るクシャブ核施設の鍵
米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee
21. In the memoir of George Tenet
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-4
The intelligence community has long had concerns about Khushab's leadership. As George Tenet recalled his acknowledgment in his memoir, "At the Center of the Storm," the fact is stunning revelation for U.S. and beyond.
ジョージ・テネット元CIA長官の回顧録
前号 パキスタン・クシャブ核施設発覚 スクープ記事 特別レポート
第3章「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」からの続き
パキスタンのクシャブ核施設は、国際諜報の世界でも長い間、疑惑の焦点だった場所である。ブッシュ時代のCIA長官だったジョージ・テネット氏は、彼の回顧録『At the Center of the Storm/嵐の目の中で』の中で、この施設に関する事実を暴露したが、その内容は米国ばかりでなく世界を震撼(しんかん)とさせるに充分な、驚愕の内容だった。
22. Secret meeting weeks before 9/11
Tenet described in his book that the Central Intelligence Agency learned in the fall of 2001 that the former head of Khushab, Sultan Bashirrudan Mahmood, and the former head of the facility where bombs are designed, Chaudri Andul Majeed, had met just weeks before Sept. 11 with al-Qaida's top leaders.
9/11の数週間前に秘密の会合
テネット元長官は彼の回想録の中で、2001年の秋にCIAが諜報情報から得た事実を公開した。
彼の記録によると、当時クシャブ核施設の所長だったスルタン・バシルダン・マハムードと、同じく実際の核爆弾の保安格納施設所長だった、チャウドリ・アンドゥル・マジードの両氏が雁首をそろえて、9/11テロ事件の勃発するわずか数週間前に、アルカイダの幹部と直接会っていた、という衝撃の事実である。
23. Al-Qaida's reach to nuke facilitator
"Mahmood and Majeed met with Osama bin Laden and Ayman al-Zawahiri in Afghanistan," Tenet, the former CIA chief, wrote. "There, around a campfire, they discussed how al-Qa'ida should go about building a nuclear device." Mahmood later admitted to Pakistani interrogators he had even provided a hand-drawn bomb design to bin Laden.
パキスタンの核入手を狙うアルカイダ
「マハムードとマジードは、アフガニスタンのアルカイダの基地で、オサマ・ビンラディンとアイマン・アルザワヒリと会った。訪ねていったその本拠地では、夜キャンプファイアを囲みながら、彼らはアルカイダにとって核兵器の製造に着手する事がいかに必要かを話し合った。」と、テネット元CIA長官は書いている。
本に書かれたクシャブ核施設の元所長マハムードも、後日パキスタンの捜査陣に追求されてこの事実を認めており、その自白調書の内容によると、なんと手書きの核爆弾製造のスケッチとメモを、ビンラディンに手渡してさえいたことがわかった。
24. Tutoring nuke for bin Laden
According to Tenet, Mahmood told bin Laden, "The most difficult part of the process is obtaining the necessary fissile material," to which bin Laden replied, "What if we already have the material?" Nawaz, whose late brother was Army chief of staff under Benazir Bhutto.
ビンラディンに核のノウハウを伝授
テネットの記述によると、マハムードはビンラディンにこう示唆したそうである。
「核兵器製造の過程でもっとも困難な部分は、核分裂に必要な原材料を入手することだ。」
これに対してビンラディンはこう答えた。
「もし、われわれがその材料をすでに手に入れているとしたら?」
以上の話は、パキスタンがベナジル・ブット首相の時代に陸軍の総司令官を務めた人物を兄弟にもつナワズ氏が、テネットに伝えたパキスタンの諜報情報である。
25. Key: operator, not the government
He underscores that the key to securing the weapons programs is still the personnel who run them. "At the higher level and the planning level, things are probably fine," said Nawaz, speaking of the national command authorities, "but when you get down into the weeds, then you have problems."
鍵を握るのは政府でなく運営管理者
ナワズ氏は、パキスタンで核兵器開発計画の保安の鍵を握るのは、いまだに関連核施設の運営を司る個人まかせであることを、再三強調して警告する。
「中央政府の閣僚や核開発計画の立案段階の関係者は、多分まだましでしょうが、核管理の現場の雑草的な存在にいたると、そこで機密管理不完全の問題が起きてきます。」
26. 'System is not perfect by any means'
He notes that the military has tried to emulate personnel evaluation systems similar to those developed by the United States, but the system is not perfect by any means. "In the Pakistani Army itself, they were trying to filter out people with Islamist tendencies, and they have failed," he says. "Even corps commanders are closet Islamists."
「いかなる意味でも不完全なシステム」
テネットは特に、そもそも米国諜報機関CIAの情報収集システムを模倣して創設されたパキスタン陸軍の特殊諜報機関ISIが内包する、この国をとり巻く特殊な社会背景に起因する欠陥を指摘する。
すなわち「エージェントの個人活動に重きをおくCIAメソッド」の機密重視・個人依存型の諜報収集システムは、政府閣僚や軍部将校にイスラム原理主義者が多数内在する現段階のパキスタンにおいては、いかなる意味でも不完全で、国家機密の漏洩につながる危険な制度だと指摘する。
「そもそもパキスタン陸軍自体が、イスラム原理主義者的傾向を持つ者を組織から振い落とそうとして、結果的に失敗している。軍部の司令官クラスは『closet Islamists/クローゼット・イスラミスト=隠れイスラム主義者』で固まってしまってさえいる。」
27. ISI top belongs to Tablighi Jamaat
He adds that senior officers in Pakistan's intelligence service, the ISI, belong to the Tablighi Jamaat. The fundamentalist Muslim organization operates worldwide and has been accused of recruiting for radical organizations in Afghanistan as well as Pakistan.
I S I 指揮官はイスラム原理主義者
テネットはこの部分で、パキスタン陸軍の諜報部ISI内部のトップ司令官たちが「タブリギ・ジャマアット」と呼ばれるイスラム原理主義者の世界的組織に属していたことを、著作の中でばらしている。この組織は(9/11当時のアルカイダとタリバンの本拠地)アフガニスタンだけでなく、パキスタンでもまた組織拡大のリクルート活動を展開していた事実がわかり、9/11以降ムシャラフ政権の中央政府によって糾弾された組織である。
28. U.S. helps Pakistan to secure nukes
Yet the United States has not publicly reproached Pakistan. It has quietly been helping Pakistan to develop systems that prevent detonation of nuclear weapons by anyone without the proper clearance and codes. Nawaz says that Pakistan's security steps have not gone as far as Washington wanted but that the United States seems to be satisfied with them.
パキスタンの核保安を指導する米国
しかしながら、そういった事実を知っていたにもかかわらず、それでもなお米国政府は表立ってはパキスタン政府を批判しなかった。米国がしたことと言えば、適正な認証や暗号なしには誰も核兵器の起爆装置(あるいは核ミサイルの発射装置)を作動するのを防ぐような、保安システムを開発する上で黙々とパキスタンを援助し続けてきただけである。
ナワズ氏は、パキスタンの核保安体制は、米国政府が望んでいる事態から一歩も踏み出してはいないと嘆く。しかしそれは米国自体が「パキスタンはその段階にとどまっているだけで充分」と思っているきらいがあるからだ、と鋭く指摘した。
>次号 第5章「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」へ続く
【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
◀ 予告「懲りない菌小児痴/目的は何なんだ?」
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