米流時評

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2007年 12月 14日 ( 1 )

テロ戦争黙示録「核のテロ時代のアポカリプス」

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  ||| 時評「核のテロ時代のアポカリプス」 |||
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核のテロの恐怖は現実だ!スロバキアで起きた濃縮ウラン密輸事件
昨年だけで濃縮ウラン紛失252件!恐るべき「核の闇市場」の存在


d0123476_18552829.gif先月末にはロシアの総選挙プーチン体制が圧勝。今月に入って早々には、米国で発表された「NIE諜報白書」で暴かれた、ブッシュ政権の戦争体質によるホワイトハウス自爆シンドロームで、ワシントンのみならず世界が余波を受けた。

トップの写真はウラン密輸が発覚したスロバキアの首都ブラチスラバ郊外の13世紀の城塞遺蹟 こういう風景にふさわしい英語の形容詞は、spectacular、stunning、magnificent、splendidだが、軽い米人だとすべてSuper!

ポスト・プーチン、ポスト・ブッシュの次世代へ転換
また今週冒頭には、プーチンの後継者抜擢と、その翌日にはツバメ返しで、次期首相に逆指名。国会・大統領・首相という今後のロシアの軌道を敷く三つの大きな決定が、プーチンの壮大な連邦ロシア構想を実現するべく下された。2007年の初冬ほんの数週間ばかりの間に、ミレニアム冒頭の 新冷戦時代から「ポスト・プーチン、ポスト・ブッシュ」の次世代へと移行する 米国とロシアのスーパーパワーの逆転を象徴する、ピボタルな時事が相次いだ。
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アルジェリアはフランスからの独立戦争を百年闘い抜いた、いわばゲリラ戦争伝統の地 しかしアルカイダアフリカ軍が出没するとは、またもや北アフリカ地域がキナ臭くなる前兆か 11日のアルジェの国連出先機関の爆破テロ現場

レバノンとアルジェリアでテロ爆破事件
その間も、テロリストグループは攻撃の手を緩めず、毎日この地球のどこかで自爆テロやIED(遠隔操作による爆破)による惨事があとを断たない。今週の目立ったテロ事件だけでも、12日に暗殺の王国レバノンの首都ベイルートで閣僚以下5人が暗殺され、前日の11日にはアルジェリアの首都アルジェで、国連の出先機関が爆破されて十数人が亡くなっている。
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アメリカのスーパーでは会計時にレジで「Paper or plastic?」(商品を入れるのに紙袋かナイロン袋のどちら?)と必ず聞かれるが、最近のテロの風潮をブラックユーモアで表現すると「Wood or plastic?」(棺桶かボディバッグか?)になってしまう 笑ってる場合ではないが... 写真はアルジェの爆発現場から運び出される遺体の部分

パキスタン、アフガニスタンでもテロ爆破
今日14日にはパキスタンのラホーレで「自転車搭載」の自爆テロで5人が、隣国のアフガニスタンの首都カブールでは警察本部にロケット砲が打ち込まれ、こちらも犠牲者5名を出した。イラクの叛徒によるIEDの爆破テロは日常茶飯事なので、最近では場所と犠牲者の数を伝える交通情報並みの手抜きの報道が多く、アメリカでは誰ももう驚かないだけでなく、テレビのニュースを振り向きもしない。アフガン侵攻から早や6年、バグダッド陥落からでさえも、すでに4年半以上という、終りの見えない無意味な長く陰鬱な戦争に倦み疲れ、慨嘆の嘆息さえ尽き果てたようだ。
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レバノンの首都ベイルートの爆破テロ現場 この国では閣僚の主要メンバーは常に暗殺テロの危険にさらされる

グローバルなテロ戦線
それにしても、これだけテロが連日頻発した時代が、近い過去にあっただろうか。二国間の紛争や戦争を除けば、自爆テロが連日発生というのは、IRAの北アイルランドでの独立闘争以外は、余り記憶にない。しかも今や、地球上のいたるところで頻発するグローバルなテロ活動の報道が、米国のニュースの定番となってしまった。
しかし、こういったテロ細胞が狙ったターゲットを爆破する程度のテロ攻撃は、これから紹介する無差別の「核のテロ」に比べれば、まだ素朴で防御しやすいテロと言えるかも知れない。
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バグダッド市内の交通の要衝で、爆破物発見のため通行人の所持品をチェックするイラク駐留米軍の警備兵

「核のテロ時代」の到来
英国のMI6や米国のCIAなどの諜報機関が、もっとも怖れるシナリオとして想定しているのが、この「核のテロ」。もしくは、Dirty Bombと呼ばれる、放射能汚染をあとに残すスーツケース爆弾である。これらの爆発物専用の核兵器材料、つまり濃縮ウランと、小型原爆の製法をテログループが入手したら、世界は確実に恐怖の淵に追いやられる。テロ戦争とは、何もブッシュの石油権益確保の手段だけではなく、実際にテロリストグループが地球上のあちこちの国に潜在していて、悪夢のシナリオを実行する日を着々と準備している、という恐怖の構造を阻止する闘争でもあるのだ。
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この写真と下のバナーは、ポスト核戦争のリアルなテーマを扱った米国CBSの連続TVドラマ『ジェリコー』
昨年1年で放送終了したが、制作再開を局に嘆願するダイハードファンのSave Jericho運動がネットで展開中


スロバキアの濃縮ウラン密輸事件
『米流時評』でも「核のテロ」というテーマに関しては、今までにも何回か特集してきた。今日紹介するのは、先月末に発覚した「スロバキアでの濃縮ウラン密輸発覚」事件である。
米国のニュースではあまり細密に語られなかったとはいうものの、事の内容は深刻である。遅きに失した感もあるのだが、ニューズウィークでおなじみの俊筆コラムニスト、マイケル・ハーシュが同じく深刻に受け止めて追求していた記事を、未訳のまま掲載用にセーブしていたので、他の大事件が起きて予定が押せ押せになる前に、遅ればせながらお届けする。事態はまさに深刻である。
【米国時間 2007年12月14日『米流時評』ysbee 記】
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»» 次号 テロ戦争黙示録「スロバキア核のウラン密輸事件」へ続く

d0123476_12434412.jpg記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6743901
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»» 米流時評 特集「ポスト・プーチンのロシア」
d0123476_1746245.jpg序 章 「プーチンの過ぎゆくままに」米国とロシアの『戦争と平和』
第1章 「メドベージェフ登場」プーチン次期後継者を指名
第2章 「明日のプーチン」メドべージェフ、プーチンを首相に逆指名
第3章 「ユーラシア連邦の野望」ポストプーチン時代の予測
第4章 「クレムリンの暗闘」プーチン王朝内部のパワー闘争
第5章 「プーチニズムの踏襲」次世代ロシア時代の到来


»» イラン問題緊急特集「NIE衝撃の諜報レポート」d0123476_1023580.jpg
時 評  「NIEレポートで暴かれたブッシュの大嘘」
Part-1 「嘘から出た真実 さらば、イラン戦争」
Part-2 「暴かれたブッシュ政権の戦争体質」
Part-3 「大統領選にまで波及するNIEシンドローム」
Part-4 「米外交のUターン・金宛ブッシュ親書の謎」
Part-5 「半島平和?ブッシュ最終章外交の突然変異」

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by ysbee-2 | 2007-12-14 21:15 | テロとスパイ陰謀
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