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コソボ紛争2.0 独立で再燃する民族抗争のデジャヴ

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  ||| コソボ独立で再燃する民族抗争のデジャヴ |||

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「コソボは誰のもの」アルバニア人とセルビア人永遠の民族抗争
終わっていなかったコソボ紛争の火に油を注いだコソボ独立宣言


d0123476_18552829.gif90年代後半ビル・クリントン大統領時代に、ユーゴスラビアのスロボダン・ミロスビッチ軍事独裁政権を解体し、一度は解決したかに見えたコソボ戦争の終結。しかしユーゴスラビア解体後スロベニア、クロアチア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、セルビア、コソボ自治州と7つの国家体制に分立したものの、古来仇敵のセルビア人とアルバニア人の間の民族抗争は、その後も深く静かに潜行していたようである。
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今月17日のアルバニア人の独立宣言で、セルビア南部のコソボ自治州がセルビアから分立。独立国家コソボとして、米国を始め主要EU国家から国際的にも独立国家としての認証を受けた。しかしセルビアとしては、この急激な分立に激しく抵抗。それまではセルビアのEU加盟をゴールに、斬り捨て部分としてのコソボ独立もやむを得ないと腹をくくっていたセルビアのタディッチ大統領の親欧米派。もう一方で、セルビアの多数を占めるコソボ分立反対派を代表するコスチュニカ首相率いるナショナリストの右派政党。コソボの独立によって、セルビア自体がさらに真っ向から対立する親米・親露の2派に分裂してしまった。
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今回のコソボ独立とその後のセルビアでの猛烈な反対運動に関しては、今後ますます米露関係を冷却化し「新冷戦体制」の最前線になるのではないかという危惧。またEUとロシアの経済戦争にもつながってゆくピボタルな変節点になるものと予測されるので、『米流時評』でも今後も継続して特集で紹介する予定である。他にも緊急のニュースが常時突発して上がってくるので、錯綜しながらではあるが連載していきたい。
【米国時間 2008年2月22日 『米流時評』ysbee 記】

トップ写真:21日夜コソボ独立に抗議して首都ベルグラードのギリシャ正教カテドラル周辺に集まったセルビア人
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【追記】私が毎日トラックバックを交換しているブログの編集者諸氏もコソボ独立に関しては一筆書き下しており、どれも一読に値する気合いの入った記事ばかりです。特に藤田氏の中国・台湾観との比較論は非常にユニークで、視点を変えることでバルカン半島と東アジアの民族抗争の歴史と地政のダイナミズムが重なって面白かったです。この他にも多々参考になるエントリーがあったと思いますが、とりあえず相互リンクのネットワークから抜粋で、リンクと共に紹介する次第です。

▶藤田達男さんのブログ『賭人の独り言』
2/18 コソボ独立と“民族浄化”考
2/22 旧ユーゴと“中華”の悲惨な共通性
2/24 台湾を見捨てたコソボの悲哀
2/27 【コソボ】虐殺の系譜とナチス・ドイツの外人部隊

▶茶絽主さんの『陸奥月旦抄』
2/15 コソボ自治州の独立宣言が迫る
2/17 コソボ独立の前夜
2/18 コソボ自治州は独立宣言を採択:念願の新共和国発足へ

▶三四郎さんの『三四郎の日々』
2/18 誇りの代償は

▶ヴォルフ少佐さんの『国際情勢評議会』
2/18 ミサイル防衛について意見を求む

▶ろろさんの『日々是勉強』(TBをいただきました)
2/20 21世紀の「コソボの戦い」勝者は誰か?(1)アメリカか・ロシアか
2/25 21世紀の「コソボの戦い」勝者は誰か?(2)戦略論・地政学


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FEBRUARY 22, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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    N B C N E W S | B R E A K I N G

コソボ独立で再燃するセルビア人とアルバニア人の民族対立抗争
米国時間 2008年2月21日 午後5時14分 | NBCニュース・ベオグラード発 | 訳『米流時評』ysbee

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Independence Raised New Tensions in Balkan
Historic ethnic conflict emerges between Serbians-Albanians in Kosovo

FEBRUARY 21, 2008, 5:14 p.m. EST | NBC News — BREAKING | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The U.S. embassy had been closed in anticipation of the demonstration. State Department spokesman Sean McCormack said the only staff there were security personnel and Marine guards. He said Secretary of State Condoleezza Rice had been briefed. She was en route to the United States with President Bush after an six-day trip to Africa. McCormick said the United States had asked the Serbian government to help protect U.S. diplomatic facilities.

大使館職員を帰国させた米国
前号「米国大使館襲撃事件でセルビア人デモ隊死亡」からの続き
セルビア・ベオグラード発 |現地時間で21日木曜深夜の襲撃があって以来、セルビアの首都ベオグラードの米国大使館は門戸を難く閉ざしている。米国国務省のショーン・マコーミック広報官は、現在米国大使館に常駐しているのは保安要員と警備にあたる米海兵隊だけだと語った。同広報官の説明では、コンドリーザ・ライス国務長官も、ブッシュ大統領とともに6日間のアフリカ各国親善旅行を終えて米国へ戻る途中で、今回の米大使館襲撃事件の報せを受けたそうである。マコーミック広報官は「米国はセルビア政府に対して、現地の米国政府関係施設を厳重警護するよう要請した」と記者発表で語った。
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17日独立宣言直後、米国大使館を警護するセルビア警察 しかし21日夜の群衆の襲撃にはひとたまりもなかった

10. U.S. asks Serb government a serious security

The State Department's travel alert said the embassy's consular section would be closed Friday and Monday. It urged American citizens to avoid downtown Belgrade and said more protests could pose a danger. It said that U.S. citizens or family members concerned for the safety of U.S. citizens in Serbia can call 888-407-4747 toll free in the U.S. and Canada. Callers outside the U.S. and Canada were advised to use the regular toll line at 202-501-4444.
セルビア在住米人に警告発令
国務省では、駐セルビア米国大使館の現地在留米人対応部門を、金曜から月曜まで閉鎖すると通知するとともに、現地在住のアメリカ人及び米人旅行者に対して、さらなる抗議活動が予測されるので、攻撃対象となる危険を避けるためにベオグラードの都心には近づかないように警告を発した。また米国とカナダ在住の米国人でセルビア滞在中の米国市民の安否を気遣う家族は、フリーダイヤル888-407-4747まで問い合わせるよう呼びかけた。米国・カナダ以外からは、通常の担当窓口202-501-4444へ問い合わせるようにと警告している。
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ベオグラード市内に繰り出した20万人のセルビア人デモ隊 各所で警察や軍の機動隊とのにらみ合いが発生した

11. Historic battle ground of ethnic conflicts

Kosovo, which is 90 percent ethnic Albanian, has not been under Belgrade's control since 1999, when NATO launched airstrikes to halt a Serbian crackdown on ethnic Albanian separatists. A U.N. mission has governed Kosovo since, with more than 16,000 NATO troops and KFOR, a multiethnic force, policing the province.
古代からの民族抗争の戦場コソボ
17日の独立宣言以前のコソボは、人口の90%以上がアルバニア人で構成された自治区であり、99年のコソボ戦争終結以来、ベオグラードのセルビア政府の統治下にはなかった。コソボ戦争では、アルバニア人に対するセルビア人の民族粛清を阻止しようと、NATO連合軍がコソボ地区のセルビア軍を44日間空襲したのは記憶に新しい。その掃討作戦が終結して以来、同地区に1万6千のNATO軍とKFOR連合軍が投下されて治安警護体制を敷き、国連がコソボを自治区として管理していた。
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ギリシャ正教を国教とするセルビア人はイスラム教徒のアルバニア人とは民族的にも宗教的にも相容れない歴史をもつ

12. Kosobo's historic importance for Serbs

But Serbia — and Kosovo's Serbs, who make up less than 10 percent of Kosovo's population — refuse to give up Kosovo, a territory considered the ancient cradle of Serbs' state and religion.
コソボはセルビア建国の地
しかしセルビアは(旧コソボ自治区=新生コソボ共和国内では、セルビア人は全人口の10%にも満たない少数民族であるが)、コソボがセルビアから分岐して独立することを拒絶している。コソボは、古代からセルビア人が建国してこの地域を統治してきた、国家揺籃の祖国と看做されてきた特殊な思い入れのある土地だからである。
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21日木曜、コソボ独立を支持する国家に抗議して首都ベオグラード中央の広場に集結した20万人のセルビア人大群衆

13. Tidal protesters gathered in Belgrade

Earlier Thursday, police estimated that about 150,000 people had attended a rally in the Serbian capital. The crowd waved Serbian flags and carried signs reading "Stop USA terror." One group set fire to a red-and-black Albanian flag.
ベオグラードで20万人の抗議デモ
21日木曜の午前中の段階では、コソボ独立に抗議するためセルビアの首都ベオグラードに終結した群衆の数は警察側の観測でおよそ15万人と発表された。群衆は、赤・青・白に紋章の入ったセルビア国旗を打ち振り「Stop USA Terror/米国のテロ阻止」と大書されたバナーやプラカードを掲げて行進した。群衆の一部には、赤地に黒い鷲のマークのアルバニアの旗を燃やすグループもいた。
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14. Escalation from peaceful march to riot
文字数制限のため英文省略
平和的デモ行進から暴動へとエスカレート
米国大使館襲撃に加担した暴徒は主にセルビア人の若者で、その中の数人はスキーマスクやスカーフで顔を隠した者もいた。暴徒の一群は棒切れや金属の棒で大使館前のふたつのガードマンのチェックポイントを破壊した。デモ隊の先頭に立つ者が、大使館入口や窓から引き抜いた鉄柵や金属製の手すりで、メインドアをたたき壊して内部へと乱入した。
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日中は平和的デモだったが夜になって一部の過激派が暴走、米国大使館ほか欧米関連施設を襲撃し焼き討ちした

15. Kosovo unrest after its independence

There also has been unrest in Kosovo since the independence declaration. Hundreds of Serbs have launched attacks on border outposts, prompting NATO to reinforce the northern Serb-dominated part of Kosovo and take control of the borders. The violence has sparked fears of sustained violence, with Serbian officials saying the attacks were in line with its attempt to contest Kosovo's secession.
独立宣言以来連日のセルビア人デモ
17日の独立宣言以来、コソボ地区もまた不穏な状況が続いている。数百人のセルビア人が国境の検問所を襲撃したため、NATO軍はコソボ北部のセルビア国境に近いセルビア人居住区に対して警備の軍隊を増強し、国境部分を制圧せざるをえなかった。国境地帯でのセルビア人の暴動は、今後も長く尾を引くと危惧されているが、セルビア政府側では今回の一連の襲撃事件を、コソボ分割を企てる一派の謀略だと非難している。
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独立宣言の17日早朝コソボ戦争で死亡したと推測される行方不明者の写真が並ぶ「嘆きの壁」を訪れたアルバニア人

16. Surge of Serbian nationalism

Ethnic Albanian separatists fought a 1998-99 war with Serbian forces, and an estimated 10,000 people were killed. In areas of Kosovo where Serbs live surrounded by majority ethnic Albanians, Serb leaders urged Serbia's government to tone down statements or risk endangering lives.
コソボ独立で急浮上するセルビア人のナショナリズム
アルバニア人の独立主義者は、98年から99年にかけてセルビアからの分離独立戦争を闘ったが、その際に1万人のアルバニア人が戦死している。コソボ人口の大部分を占めるアルバニア人に取り巻かれてコソボ国内に住んでいるセルビア人居住区では、この地区の指導者がセルビア政府に対して、コソボ独立の実績を帳消しにしないと、この地区のセルビア人の生活を危機におとしいれる、と圧力をかけている。
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セルビアの4分の1の北部を占めるコソボ自治区には1万6千のNATO軍が常駐 セルビアとの国境を警護する

17. Fear for the civil war again

文字数制限のため英文省略
コソボ戦争再発への危惧
「北から南下して暴動を起こしたセルビア国民のセルビア人は、コソボ国内に住むセルビア人の子弟や生活を危機に陥れた。これは非常に悲痛な経験である。なぜなら我々の同胞がそうした恐怖の種をばらまいたのだから」コソボ国内のセルビア人居住区の指導者ラダ・トラジコビッチ氏は、一連の襲撃事件が起きた21日木曜、民営のセルビアのニュースエージェンシー「FoNet」のサイト上でこう語った。 [了]

【米国時間 2008年2月22日 『米流時評』ysbee 訳】
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独立宣言後のセルビア人の暴動で焼き討ちにあったコソボ・セルビア間の国境検問所 国連軍の警察もお手上げd0123476_1023580.jpg

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by ysbee-2 | 2008-02-24 11:32 | 次世代冷戦時代

コソボ新冷戦の最前線ミトロヴィカ

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 ||| 新冷戦の最前線ミトロヴィカ |||

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コソボ独立で急浮上した米・欧とロシアの対立は新冷戦の前兆か
アルバニア人とセルビア人2地区に分断 国境の町ミトロヴィカ


米国時間2008年2月23日 午前10時 | AP 通信・コソボ発 | 訳『米流時評』ysbee
コソヴスカ・ミトロヴィカ発 |23日土曜、アルバニア人の新生コソボと南部のセルビア人居住区に分断された国境の町ミトロヴィカで、数千人のセルビア人が「ロシア!ウラジミール・プーチン!」「コソボはセルビアのもの!」とシュプレヒコールを繰り返しながら、すでに6日目を迎えたコソボ独立反対デモを繰り広げた。
トップ:現地時間で21日夜、コソボ独立に抗議して首都ベオグラードの広場を埋め尽す数十万人のセルビア人デモ
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Serb Official Blames U.S. for Violence
Amid protests, Serbia seems to be drifting away from the West

FEBRUARY 23, 2008 EST | Associated Press — KOSOVO | Translation by ysbee
KOSOVSKA MITROVICA, Kosovo — Several thousand Serbs chanting "Russia, Vladimir Putin!" and "Kosovo is Serbia!" protested peacefully Saturday in the ethnically divided town of Kosovska Mitrovica and a Serb enclave in the south in a sixth day of demonstrations against Kosovo's independence.


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FEBRUARY 23, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S | K O S O V S K A

コソボ独立で急浮上した米・欧とロシアの対立は「新冷戦」の前兆か
米国時間 2008年2月23日| AP通信・ミトロヴィカ発 | 訳『米流時評』ysbee

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1. Shift from the West, toward Russia
In a sign that Serbia is fast drifting away from the West and toward Russia, which is backing its fierce resistance of Kosovo's secession, hard-line Serbian Prime Minister Vojislav Kostunica condemned anew the U.S. and other nations that have recognized Kosovo as an independent state.
親米からロシアへの急激なシフト
これまでEU加盟を目指して西側に追従してきたセルビアが、アルバニア人居住区のコソボ独立を契機に、コソボの分裂に猛烈に反対する抗議運動を展開しているが、一連の抗議活動を支援するロシアへとセルビア政府が急激にシフトしてきている。その顕著な現れとして、セルビアの右派ナショナリストを率いるヴォジスラフ・コスチュニカ首相は、アルバニア人のコソボ自治領を独立宣言の翌日に国家として公式承認した米国とその他の西側諸国に対して、新たに認証排斥を宣言する抗議声明を発表した。
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2. U.N., NATO property also destroyed
The Serbs, who represent about 10 percent of the region's 2 million people, have been displaying their anger by destroying U.N. and NATO property as well. "If the United States stick to its present position that the fake state of Kosovo exists ... all responsibility in the future will be on the United States," Kostunica adviser Branislav Ristivojevic said in a statement.
国連、NATO施設も攻撃対象
セルビア人はコソボ自治州内では200万人の居住人口の10%を占めるに過ぎないが、米国大使館ばかりでなく、西側諸国を象徴する国連やNATOの現地施設を襲撃破壊して、民族としての怒りを表明してきた。「米国が、現状の偽りの国家としてのコソボの存在に執着するならば……今後起きる紛争のすべての責任は米国にある。」コスチュニカ首相の側近、ブラニスラフ・リスチボイェビッチ氏は、セルビア政府の見解を表明する以上のような声明を発表した。
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3. Ethnically divided town, Mitrovica
In Kosovoska Mitrovica, long a flash point of ethnic tensions in Kosovo's troubled north, U.N. police in riot gear formed a cordon across the main bridge separating the Serb and ethnic Albanian sides as a few protesters hurled firecrackers. Demonstrators waved Serbian and Russian flags and chanted in support of Moscow's refusal to recognize Kosovo's independence. A NATO helicopter hovered above the bridge to monitor the protest.
二分された国境の町ミトロヴィカ
今月17日に独立したばかりの新生コソボ共和国のミトロヴィカは、コソボ自治州北部にあるセルビア人居住区とアルバニア人地区とに二分された国境の町だが、コソボ紛争終結以来これまでにもアルバニア人とセルビア人の民族抗争が絶えなかった。この二つの地区にまたがる国境線に架かる橋の周辺でも、17日の独立宣言以来セルビア人のデモ隊が花火を投げつけたりタイヤを燃やしたりして抗議行動を続けてきたが、暴動鎮圧のため出動した国連軍が重装備に身を固め、隊列を組んで警備にあたっている。デモ隊はセルビアとロシアの国旗を打ち振り、ロシア政府のコソボ独立否認を支持するシュプレヒコールを繰り返した。
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4. Bridge over two conflicting states
On Friday, angry demonstrators hurled stones, glass bottles and firecrackers at U.N. forces protecting the bridge. Saturday's protest was far less violent. Kosovo's minority Serbs have staged protests daily since the territory's ethnic Albanian leadership proclaimed independence from Serbia last week.
抗争する二つの国に架ける橋
22日金曜の時点では、デモ隊の動きを監視するため橋の上にはNATOのヘリが旋回し、独立への怒りをぶちまけるデモ隊は、橋の警護にあたっている国連軍に向かって、石やガラス瓶、花火などを投げつけた。翌23日のデモ隊は、前日よりははるかにおとなしくなった。コソボ地区に居住しているセルビア人は、人口の10%に満たない少数民族であったため、この地区のアルバニア人自治政権が先週17日に「セルビアからのコソボ独立」を宣言して以来、毎日のようにデモ行動を繰り返してきた。
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5. 'Kosovo is Serbia'
In the southern Serb enclave of Strpce, about 100 Serbs staged a peaceful march Saturday. Carrying Serbia's blue, white and red flags, the protesters walked to a nearby church and rang the bells to sound their disapproval of Kosovo's statehood. Some carried posters reading "Kosovo is Serbia" and "Kosovo will never be Albania."
「コソボはセルビアのもの」
セルビア南部のコソボと国境を接する町ストルプスでは、23日土曜には100人ほどのセルビア人が集まって、平和裡にデモ行進を展開した。デモ隊は赤・青・白のセルビア国旗をはためかせて近くの教会へと行進し、コソボのセルビアからの独立宣言を否認する表現として教会の鐘を鳴らした。デモ隊の中には「コソボはセルビアのもの」とか「コソボは決してアルバニアには属さない」と書かれたプラカードを掲げる者もいた。
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6. Anger at Washington, solidarity with Moscow
There, too, anger at Washington and solidarity with Moscow were on display. "The whole nation is angry," said Sinisa Tasic, one of the protest organizers. "We are furious with the Americans. Wherever they go they create problems." Added Radojko Kecic, 48: "For the first time ever, Serbia is not alone — it has Russia by its side. Sooner or later, Serbia will get Kosovo back."
米国に憤慨、ロシアに連帯感
セルビア人はストルプスでもまた、米国政府に対する怒りをぶちまけ、ロシア政府に対する連帯を誇示した。デモ隊指導者のひとり、シニサ・タジッチ氏は次のように語っている。「セルビアの国全体が怒っている。我々はアメリカ人に対して憤慨している。彼らは行く先々で問題を起こしている。」これに対して、48才のラドイコ・ケジッチ氏はこう付け加えた。「未だかつてなかったことだが、セルビアは今初めて国際間で孤立していない。ロシアがわれわれの側に付いている。遅かれ早かれ、セルビアはコソボをとり戻すだろう。」
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【米国時間 2008年2月23日 『米流時評』ysbee 訳】
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by ysbee-2 | 2008-02-23 18:48 | 次世代冷戦時代

速報!米軍グァム基地でステルス初の墜落事故!

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  ||| 米軍グァム基地でステルス墜落事故 |||

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米軍グァム基地で史上初B2ステルス墜落!操縦士は脱出して無事

米国時間 2008年2月22日21時45分 | AP 通信/ニュース速報 | 『米流時評』ysbee 訳
グアム島・ハガツナ基地発 |現地時間で23日土曜午後、米空軍の戦略爆撃機B-2ステルスが、グァム島の米軍基地から離陸して間もなく同基地内に墜落。空軍本部の発表では、今回の墜落事故はB-2ステルスとして初めてであり、搭乗していた2名の空軍飛行士は自動安全装置で機外へ無事に脱出した模様である。
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Stealth Bomber Crashes on Guam
Two pilots eject safely, Air Force says

FEBRUARY 22, 2008, 9:45 p.m. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
HAGATNA, Guam — A B-2 stealth bomber plunged to the ground shortly after taking off from an air base in Guam on Saturday, the first time one has crashed, but both pilots ejected safely, Air Force officials said.

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FEBRUARY 23, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S | B R E A K I N G

グァム米軍基地で史上初のB2ステルス墜落 操縦士は脱出して無事
米国時間 2008年2月22日 午後9時45分 | AP通信・臨時ニュース | 訳『米流時評』ysbee

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1. On taking off to Air Force Base in Hawaii
The aircraft was taking off with three others on their last flight out of Guam after a four-month deployment, part of a continuous U.S. bomber presence in the western Pacific. After the crash, the other three bombers were being kept on Guam, said Maj. Eric Hilliard at Hickham Air Force Base in Hawaii.
ハワイのヒッカム空軍基地へ出発時点の事故
太平洋西域において米空軍爆撃機の脅威を継続的に示威する使命で、他の3機のB-2とともに同基地に4カ月の配属されていたステルスの編隊は、予定の期間を終えてグァムからハワイへと最後の飛行に離陸したところだった。しかし墜落事故が起きたため、他の3機は急遽そのままグァムにとどまって、予定されていた転属を保留したと、ハワイのヒッカム空軍基地のエリック・ヒリヤード広報官から発表された。
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2. B-2 costs $1.2 billion to build
At least one B-2 bomber had taken off safely from Andersen Air Force Base but was brought back when another aircraft plunged to the ground. There were no injuries on the ground or damage to buildings, and no munitions were on board. Each B-2 bomber costs about $1.2 billion to build.
1機あたり約12億ドル/1368億円
事故の起きる前に少なくとも一機のステルスがアンダーソン空軍基地を無事に離陸していたが、事故機が地上に墜落したために、すぐに基地へ呼び戻された。墜落事故による地上要員の負傷者や建物の損傷はなかった。しかし墜落炎上したB-2機の建造費は、一機当り120億ドル(約1368億円)を要する巨額の爆撃機である。
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3. Smoke rising behind the control tower
Thick, black smoke could be seen billowing from the wreckage at Andersen, said Jeanne Ward, a resident in the northern village of Yigo who was on the base visiting her husband. Ward said she didn't witness the crash but noticed a rising plume of smoke behind the base's air control tower. She said crowds began to gather as emergency vehicles arrived. "Everybody was on their cell phones, and the first thing everyone wanted to know was did the pilots make it out in time," she said.
管制塔の背後から墜落の煙上がる
島の北側にあるイイゴ村の住民で基地に勤務する夫を訪れたジャンヌ・ウォードさんは、基地に墜落した機体の残骸から濃い黒煙が上がるのが見えたと、目撃談を語った。ウォードさんの話では、墜落の瞬間は見ていないが航空管制塔の背後から煙が上がるのが見え、救急車の到着と同時に基地周辺の住民が集まり始めたそうである。「誰もが皆携帯で誰かに事故の模様を話していたが、誰もがまず第一に知りたかったのは、操縦士は無事に機外へ脱出できたのかどうかということでした。」
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4. The first crash of a B-2 bomber
The Air Force, without identifying the pilots, said one was medically evaluated and released, and the other was in stable condition at Guam Naval Hospital. A board of officers will investigate what caused the bat-like aircraft to crash at 10:30 a.m., shortly after taking off from a runway. It was the first crash of a B-2 bomber, said Capt. Sheila Johnston, a spokeswoman for Air Combat Command at Langley Air Force Base in Virginia.
B-2ステルス爆撃機初めての墜落事故
翻訳中
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5. U.S. security presence in the Asia-Pacific region
All 21 stealth bombers are based at Whiteman Air Force Base in Missouri, but the Air Force has been rotating several of them through Guam since 2004, along with B-1 and B-52 bombers. The rotations are designed to boost the U.S. security presence in the Asia-Pacific region while other U.S. forces diverted to fight in the Middle East.
アジア太平洋地区の空の護り
翻訳中
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6. B-2: A Powerful multi-role bomber
The B-2 was first publicly displayed in 1988 and took its first flight a year later. The first bomber was delivered to Whiteman in 1993. The distinctive B-2 is described as a "multi-role bomber" that blends stealth technology with a highly efficient aerodynamic design. It is able to deliver large payloads at great range and has been used in combat over Kosovo, Afghanistan and Iraq.
B2:米軍機では最強の多機能爆撃機
翻訳中
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7. Two crashes in 2 weeks
The bombers on Guam were scheduled to return to Missouri now that six B-52s from the 96th Bomb Wing at Barksdale Air Force Base, La., have arrived to replace them. The accident occurred 11 days after a Navy plane crashed into the ocean about 20 miles northeast of Guam's Ritidian Point. Four aircrew members ejected from the EA-6B Prowler electronic warfare aircraft and were rescued by helicopter. Guam is a U.S. territory 3,700 miles southwest of Hawaii.
2週間で2度目の墜落事故
翻訳中

【米国時間 2008年2月22日 『米流時評』ysbee 訳】
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»» 米流時評 特集「2008年米国大統領選
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米国時間 2月23日現在 予備選得票チャート ▶本日までの民主党・共和党全米大会代議員獲得データへ
連載予告「ドリームボーイ」バラク・オバマ*
2/19  ウィキウィキ チューズデー予備選開票速報d0123476_10413398.jpg
2/17  オバマ口説けるか?エドワーズとキングメーカー会談
2/14  ロムニーのバレンタインギフト、マケイン支持表明
2/12  ポトマックチューズデー予備選開票速報実況ブログ
2/09  予備選ウィークエンダーLIVE速報
2/07  共和党ミット・ロムニー大統領選から撤退
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・後編
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・前編
2/05  スーパーチューズデー"LIVE"開票中継ブログ
2/04  'Yes We Can' なぜオバマなのか?のメッセージビデオ
2/03  マリアの選択 サクラメントの秘跡
1/30  米流時評「キングメーカー 予備選で淘汰される支流候補」
1/30  第三の男 ジョン・エドワーズの決断 大統領選から撤退
1/29  フロリダの回答 マケイン対ロムニーに絞られた共和党
1/27  米流時評「ミラクルメーカー バラク・オバマ」*
1/12  米流時評「米大統領選の先読み・共和党編」
1/11  米流時評「米大統領選の先読み・民主党編」
1/06  米流時評「墓穴を掘ったヒラリー」意地悪婆から泣き婆へ
1/05  米流時評「バラク・オバマはケネディの再来か」*
1/03  オバマ予備選で歴史的勝利!次点エドワーズ、クリントン3位
07/08/09  オバマの問題発言「パキスタン派兵」とイラク戦争批判*
07/04/28  堕ちた偶像アメリカの復権に賭ける民主党大統領選候補*
06/10/28  バラク・オバマ フィーバー/08年大統領選のスーパースター*


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  |  グローバルウォー  |  イラク戦争  | テロとスパイ陰謀d0123476_1746245.jpg
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン・戒厳令の季節 |  アフガン・タリバンの復活
中東のパワーラビリンス | プーチンのロシア | ユーラシアの回廊 | ダイハード中国
2008年米大統領選 | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | トンデモ北朝鮮
ビルマの赤い川革命 |  欧米の見る日本  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス


by ysbee-2 | 2008-02-22 17:48 | テロとスパイ陰謀

速報!米国大使館襲撃事件 ベオグラードデモでセルビア人焼死

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 ||| 米国大使館襲撃でセルビア人デモ隊焼死 |||

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アルバニア人のコソボ独立に抗議してセルビア人数十万人がデモ

米国時間 2008年2月21日 午後1時20分 | MSNBC 臨時ニュース |『米流時評』ysbee 訳
セルビア・ベオグラード発 |現地時間で21日木曜夜、セルビアの首都ベオグラードの米国大使館に、数百人のセルビア人デモ隊が乱入、放火して大使館の一部が炎上した。今回のデモ隊は、セルビアからのアルバニア人のコソボ独立を、米国と英仏ほか西欧国家が支持したことに抗議する目的で、17日の独立以来セルビア各地で繰り広げられていた抗議の一環である。
トップ:現地時間で21日夜、コソボ独立に抗議して首都ベオグラードの広場を埋め尽す数十万人のセルビア人デモ

Protesters Break into U.S. Embassy in Serbia
Support for Kosovo independence raised tensions with Balkan nation

FEBRUARY 21, 2008, 1:00 p.m. EST | MSNBC — BREAKING | Translation by ysbee
BELGRADE, Serbia — Protesters broke into the U.S. embassy in Belgrade on Thursday and set fires, cheered on by crowds outside rallying against U.S. support for Kosovo's independence.

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【続報】炎上した米大使館内部でデモ隊の一人と見られる焼死体発見
米国時間 2月21日 午後5時14分 | NBC 臨時ニュース第2報 | セルビア・ベオグラード発
セルビアからのアルバニア人のコソボ独立に反対して、独立宣言の17日以来各地で展開されていたセルビア人の抗議デモだが、その中でも最大の、21日木曜20万人が首都に集結したベオグラードの抗議デモから、過激派の一部が米国大使館に乱入。大使館を占拠して炎上させたが、その後建物内部から焼死体が発見された。死体の身元は、現時点ではまだ不明である。
Protesters Burn U.S. Embassy in Serbia
Body found inside as tensions soar over Kosovo independence

FEBRUARY 21, 2008, 5:14 p.m. EST | MSNBC — BREAKING | Translation by ysbee
BELGRADE, Serbia — A charred body was found inside the U.S. Embassy Thursday after Serb rioters protesting Kosovo's declaration of independence set fire to offices there. It was unknown whose body was in the burned office.

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FEBRUARY 21, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  M S N B C N E W S | B R E A K I N G

コソボ独立抗議のセルビア人デモ隊、ベオグラード米国大使館に乱入
米国時間 2008年2月21日 午後1時20分 | MSNBC・臨時ニュース | 訳『米流時評』ysbee

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1. Charred body found inside U.S. Embassy
"It was found at the part of the building set on fire by the protesters," embassy spokeswoman Rian Harris said. She said all embassy staffers were accounted for; Belgrade's Pink TV said the body appeared to be that of a rioter. The State Department issued a travel alert for Americans in Serbia.
ベオグラード米国大使館乱入事件で一人焼死
「焼死体はデモ隊に占拠されて炎上した大使館の一部で発見されました」と米国大使館のライアン・ハリス広報官から発表があった。その内容によると、大使館員は全員無事であることが確認されているという。またベオグラードのPINK-TVの報道では、焼死体は侵入したデモ隊の一人と見られている。米国国務省(外務省)からは、セルビア在住のアメリカ市民に対して、身辺の危険を警告する治安警戒条令が発令された。
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セルビアの首都ベオグラードの米国大使館を焼き討ちする「アルバニア人のコソボ独立」に抗議するデモ隊

2. Serbian Protesters stormed into U.S. Embassy

Masked men broke into the U.S. compound in Belgrade, which has been closed this week, and tried to throw furniture from an office. They set fire to the office and flames shot up the side of the building. It took police about 45 minutes to appear at the scene, and firefighters arrived about the same time and put out the blaze. Police secured the U.S. Embassy and surrounding area, blocking off all access.
暴徒化したデモ隊過激派、米大使館に乱入放火
ベオグラードの都心で数十万人が結集して展開していたデモ隊の一部が過激化し、覆面で顔を隠した暴徒が米国大使館周辺の一連の米国政府関連施設の建物内部に乱入。これらの施設はコソボ独立宣言以来反米運動の抗議デモが激化したため、襲撃を怖れて今週は閉鎖されていたが、暴徒は室内の家具や書類を、窓から表の通りに投げ出した。また大使館内部に火を放ったため室内が炎上、一時は燃え盛る炎が開口部から外へ激しく吹き出す場面もあった。警察が現場に駆けつけたのは、暴徒が乱入してから45分も経ってからで、消防車も同時に現場に到着し、消火活動ののち鎮火した。その後警察は、米国大使館とその周辺を包囲する警備体制を敷き、すべての交通を遮断した。
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千人を越す一部の過激派が米国大使館を襲撃、警備の機動隊の阻止を破って大使館内に乱入するセルビア人デモ隊

3. U.S. outraged, Tadic pleads for calm

The U.S. Ambassador to the United Nations, Zalmay Khalilzad, said he was "outraged" by the attack and would ask the U.N. Security Council to issue a unanimous statement "expressing the council's outrage, condemning the attack, and also reminding the Serb government of its responsibility to protect diplomatic facilities." Serbia's President Boris Tadic, on an official visit to Romania, appealed for calm and urged the protesters to stop the attacks and move away from the streets.
米国猛烈抗議、タジッチ大統領鎮静化呼びかけ
米国のザルメイ・カリルザッド国連大使は、今回の大使館襲撃の報に接して「非常に憤慨した」と語り、国連安保理事会に対して次の件を要求した。まず今回の襲撃行為を非難し、理事会の憤慨を表明する無記名の声明を発表すること。そして、セルビア政府に対して、国内に存在する外国の外交機関施設を治安警護することを、国連から要求するように要請した。一方セルビアのボリス・タジッチ大統領は、現在ルーマニアを公式訪問中であるが、抗議のデモ隊にあてて、直ちに襲撃を止め通りから引き上げて鎮静するよう呼びかけた。
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今春再選されたセルビアのタジッチ大統領(左)ルーマニアの首都ブカレストを訪問中にベオグラードでデモが拡大

4. Crucial moment after independence of Kosovo

Tadic said that violence was "damaging" Serbia's efforts to defend Kosovo, which declared its independence from Belgrade on Sunday. More than a dozen nations have recognized Kosovo's declaration of independence, including the United States, Britain, France and Germany. But the declaration by Kosovo's ethnic Albanian leadership has been rejected by Serbia's government and the ethnic Serbians who populate northern Kosovo.
独立で表面化したコソボ戦争終結以来の危機
17日日曜にベルグラードのセルビア政府からの独立宣言を採択したばかりの(アルメニア人の)コソボを擁立するはずだったセルビアの努力を、今回の襲撃事件は型無しにするものであるとタジッチ大統領は非難した。コソボの国家としての独立宣言を承認した国は、米国、英国、フランス、ドイツに代表される西側十数カ国に及んでいる。しかしコソボのアルバニア人指導者によって挙行されたコソボ独立宣言は、セルビア政府とコソボ北部に住むセルビア人によって拒絶されてきた。
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17日コソボのプリスティナで、アルバニア人のコソボ自治区政府が、コソボを独立国家としてセルビアから分立する宣言を採択した。「羊皮紙に書かれた独立宣言」というのは、アメリカ人にとっては「ナショナルトレジャー/国宝」であるから、そういった移入したスタイルから「神聖なるご託宣」的イメージを付加価値としてつけようという、米国の吹き込んだシナリオであるようにも受けとれる。左側のソファに座しているのは、新生コソボ共和国のThaci=サチ大統領。フランス語読みすると、往年のフランス名画『僕の伯父さん』の名監督ジャック・タチと同姓である。タチ監督は欧州全域に散ったアルバニア人のひとりだったのだろうか?

5. Serbia government dismissed the danger

For several days, Kosovo's Serbs have shown their anger by destroying U.N. and NATO property, setting off small bombs and staging noisy rallies. The nationalist government of Prime Minister Vojislav Kostunica appears to have tolerated the rioting and looting, which first broke out on Sunday. Government ministers have dismissed such incidents in previous days as "insignificant," and the police were not deployed on Thursday to guard the U.S. Embassy which has been targeted in the past.
事態を甘く見たセルビア政府
独立宣言採択以来今日までの数日間コソボの人口の5%に満たないセルビア人は、国連やNATOの施設に小型爆弾を投げ込んで破壊活動を行ったり喧噪に満ちた抗議デモを繰り返して、彼らの怒りを行動に移していた。ヴォジスラフ・コスチュニチャ首相の率いるナショナリスト与党のセルビア政府は、独立宣言のあった日曜に早速始まった抗議のデモが日に日に過激化して、暴動や略奪にまで悪化した状況に怖れをなしているようだ。
今回の大使館襲撃事件が起きるまでは、内閣はこうした一連の抗議行動を「大したことではない一過性の反応」と無視してきたので、過去17日にいったんデモ隊の攻撃対象になった事実があるにもかかわらず、事件の起きる木曜まで米国大使館に特別警護の警官を派出していなかった。
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アルバニア人がコソボ独立宣言を果たした17日の夜、セルビアの首都ベオグラード駐在米国大使館に押しかけ、米国のコソボ独立支持に抗議するセルビア人デモ隊

6. 'It is all under their control'

Kostunica's critics claim that he is planning to use the troubles as an excuse to crack down against pro-Western liberals in the country, and to block efforts by Tadic to gain membership for Serbia in the European Union. "I cannot tell if the authorities are going to allow this to escalate, and how long they will let this go on, but it is absolutely clear that it is all under their control." said Vesna Pesic from the pro-Western Liberal Democratic Party whose offices also have been attacked.
セルビアの親欧派は政権の意図的傍観を指摘
コスチュニカ首相に反対する層は、今回の一連のデモと暴動は、コスチュニカ政権がこの機を利用して国内の治安強化を狙うよう計画したからだと非難する。その目的は、セルビア国内の親欧派に対して弾圧体制を敷くための布陣としてであり、さらには、セルビアがEUのメンバーとして加入するよう各国に働きかけているコソボのタジッチ大統領の努力を阻む目的で、対コソボ体制を強化するためである、と批判している。
「警察はいったいいつまでこの騒ぎをエスカレートさせるのか、どこまでやつらを放置したままでおくのか、わかったもんじゃない。しかしひとつだけはっきりしていることがある。今起きている出来事は、すべて彼らのコントロールの元に進めているということだ。」親欧米派のLiberal Democratic Party=自由民主党のヴェスナ・ペシッチ氏はこう語って、警察の治安体制の手落ちを意図的なものだと決めつけた。彼のオフィスもまた、今回の襲撃の対象となっている。

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17日夜、首都ベオグラードの目抜き通りでセルビアの治安部隊機動隊と衝突し、負傷して倒れたセルビア人デモ隊

7. Triggering attacks on other embassies

On Thursday, the neighboring Croatian Embassy also was targeted by the same group of protesters at the U.S. Embassy, and smaller groups attacked police posts outside the Turkish and British embassies in another part of the city but were beaten back. Elite police paramilitaries drove armored jeeps down the street outside the U.S. Embassy and fired dozens of tear gas canisters to clear crowds. The protesters fled into side streets where they continued clashing with the police.
クロアチア、トルコ、英国大使館も襲撃
21日木曜には、セルビア駐在の隣国クロアチアの大使館もまた、米国大使館を襲ったのと同じ一派の抗議デモグループの襲撃の対象となった。また少人数の暴徒が、ベオグラード市内の反対側の地区にあるトルコ大使館と英国大使館の入口にある警備の交番を襲ったが、逆に警官に殴られるという一幕もあった。大使館襲撃焼き討ち事件が起ったあと、セルビア政府軍の機動隊が装甲車で出動し、通りを埋めた群衆を解散させる目的で数十発の催涙ガスを発射した。デモ隊は横道に逃げ込んだが、そこでも機動隊との小競り合いが繰り返された。
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米国と英・仏を始めとするEU主要国がコソボ独立を承認したことに抗議して、暴徒に放火され炎上する国連の車輛

8. Protesters target on the U.S. facilities

Groups also broke into a McDonald's restaurant and demolished the interior. A number of other shops were also ransacked and people were seen carrying off running shoes, track suits and other sporting goods from a department store. Doctors at Belgrade's emergency clinic reported treating more than 30 injured, half of whom were policemen. All were lightly injured, said Dusan Jovanovic, deputy chief of the clinic, adding that most of the injured protesters were "extremely drunk."
一般の米国関連ショップも襲撃
暴徒化したデモ隊は、ベオグラード市内のマクドナルドを襲い、内部を破壊した。その他の米国関連のショップも襲撃の対象となり略奪が横行したが、あるデバートからは暴徒がランニングシューズやトレーナー、スポーツ用品などを持ち出したのが目撃されている。
ベオグラード市内の救急病院の医師は、30人以上の怪我人を手当てしたと報告しているが、その半数が警官だったという。病院の副院長デュサン・ジャヴァノヴィッチ医師の語るところによると、負傷者はすべて軽傷で済んでいるが、負傷したデモ隊はみな「泥酔状態」だったと説明した。

【米国時間 2008年2月21日 『米流時評』ysbee 訳】
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ベオグラード市内のマクドナルドも暴徒化した一部のデモ隊の襲撃にあった 手前は焼き討ちされた車の残骸

»» 次号「続編・コソボ紛争2.0」へ続く
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by ysbee-2 | 2008-02-21 09:15 | 次世代冷戦時代

ウィキウィキ チューズデー予備選開票速報

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  ||| ウィキウィキ チューズデー開票速報 |||

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ウィスコンシン・ハワイ・ワシントン3州予備選開票ライブ速報
ウィスコンシン州予備選で午後9時開票直後にマケインが71%を記録し首位確定
民主党は9時半過ぎにオバマがクリントンに55%:44%の差をつけて首位確定
ハワイ州はオバマが77%でクリントンの22%を完封勝利!


【米流時評・予備選開票速報】米国東部時間 2月19日(火)午後9時15分〜
今日はいよいよご当地ハワイ州でもコーカス=党員選挙が実施されます。私は民主党支持ですが党員ではないので、ここひと月せっせとメールリストのアドレスへ、オバマのキャンペーンメイルを転送し続けてきました。PRアドエージェンシーをやっていた関係で、個人的なメールのリストも米国内だけで8千名を越え、州ごとに仕分けしたりと結構な作業でありました。
しかし、先週のポトマックチューズデー(バージニア州・メリーランド州・ワシントンDC)を終えて予備選もいよいよ後半戦に入った感があります。初っ端のアイオワ州コーカスから毎回欠かさずお伝えしてきたので、見落とした方はぜひこの下の「2008年米国大統領選」の特集記事を通読して頂ければ、これまでの流れがよく掴めると思います。

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【 民 主 党 】

d0123476_1344881.jpgさて、厳寒のウィスコンシン州(州都ミルウォーキー)の予備戦投票が8時で終わり、9時過ぎから開票速報が入ってきまして、CNNにかじりついております。始まって5分とたたないうちに、早くも共和党のマケイン候補が勝利を決めました。開票率0%。ちと早過ぎでないかい?でもまあ71%:20%でハッカビーに大差をつけたからということなのでしょう。
d0123476_13431732.jpgその後9時半(ハワイ時間で夕方4時半)をまわった時点で、民主党のオバマ候補が勝利確定。(やったぜ!)早速勝利演説が始まったので聞き入ります。毎回彼の演説には、アメリカの土性骨をガツンと叩き直す迫力があります。今回新たにアピールしたフレーズは「We Can't Wait」もうこれ以上待てない、です。のちほど全文のダイジェストをお伝えしましょう。

オバマの勝利演説とクリントンの敗北演説の「クラス=品格」の違いが(多分小学生にも)ありありです。オバマがJFKの平和部隊を思わせるようなボランティア部隊を編成して、戦争に予算を取られてずたぼろになっている全米の道路や橋やインフラを新しく建設しよう、と呼びかけると今日の演説会場になっているテキサス州ヒューストンの2万人の聴衆が、飛び上がらんばかりに一斉に「YES WE CAN!」と呼応します。いやー、この熱気は本気です。 »» 続く
【 共 和 党 】
d0123476_13472697.jpg何しろ各評論家の錯綜するコメントのやりとりを聴きながら、テレビ画面の下でくるくる変わる得票の数字をチェックしながら、タイプしながら……なので、間違いがありましたらぜひコメントででもご指摘ください。すでに第3報まで開票が進みましたので、ここで一旦エントリーにアップしましょう。ヨイショ!東部時間で11時を回った時点で西海岸最北端のワシントン州の開票が始まりました。
d0123476_13493479.jpg(時差のため)20分ほどして開票率が21%まで進んだ時点で、マケインがハッカビーを47%:22%で大差をつけ首位確定。この時点で早くも評論家たちはマケイン対オバマの対決時点での経済問題の取り上げ方とか、戦争の収集法などに話題が移り、10連勝を果たしたオバマの前でクリントンは形無しの状況。

何しろマケインが間違っても残ったりしたら戦争拡大で百年戦争へ、したがって徴兵制採用となるので、若者がこぞって戦争停止・平和外交政策を最先端に掲げるオバマを支持するのも、むべなるかなでしょう。今回で10連敗を喫したクリントンに対しては、次の大きな山場3月4日のテキサスとオハイオで負ければ、どこから見ても勝ち目なしとまで Loser のスタンプを押されてしまっております。(同情する評論家皆無……ムフフフ、自業自得) »» 続く

ただ今米国東部時間で明日(20日)の午前2時41分、ハワイ時間で午後9時41分。ハワイ州民主党コーカス(党員選挙)の開票速報第1報がやっと入ってきました。予測されてはいましたが、なんとなんとオバマが77%!もう一度。(メガホンをあてて)ハワイ出身のバラク・オバマが故郷の州で77%を取りました〜、クリントンの23%の3倍以上!………
あぁ、これでやっと安心して眠れます。みなさん、良いお年を!  »» 明日の結果分析に継続 

【米国東部時間2008年2月19日(火)9:04 p.m.〜20日(水)2:55 a.m.『米流時評』ysbee】

【注】 今回の予備選に関する記事は、写真を除いてすべてコピー転載自由です。
ただしブログ名『米流時評』と右記URLを付記されることを条件とします。http://beiryu2.exblog.jp/
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【 第8報 】 米国東部時間 20日(水)午前11時48分現在 【 】内の数字は代議員数 赤文字は勝利確定候補
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率 100%: オバマ 58% クリントン 41%
*   ハワイ州 【20】 開票率 100%: オバマ 76% クリントン 24%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  100%: マケイン 55% ハッカビー 37% ポール 5%
* ワシントン州 【19】 開票率  57%: マケイン 49% ハッカビー 22% ロムニー 20%

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【 第7報 】 米国東部時間 20日(水)午前2時41分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  98%: オバマ 58% クリントン 41%
*   ハワイ州 【20】 開票率  8%: オバマ 77% クリントン 23%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  98%: マケイン 55% ハッカビー 37% ポール 5%
* ワシントン州 【19】 開票率  54%: マケイン 48% ハッカビー 21% ロムニー 20%

__________________________________________________________________
【 第6報 】 米国東部時間 20日(水)午前0時05分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  88%: オバマ 58% クリントン 41%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  88%: マケイン 55% ハッカビー 37% ポール 5%
* ワシントン州 【19】 開票率  47%: マケイン 48% ハッカビー 21% ロムニー 21%

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【 第5報 】 米国東部時間 午後11時20分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  76%: オバマ 57% クリントン 42%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  76%: マケイン 54% ハッカビー 37% ポール 5%
* ワシントン州 【19】 開票率  21%: マケイン 47% ハッカビー 22% ロムニー 21%

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【 第4報 】 米国東部時間 午後11時01分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  70%: オバマ 57% クリントン 42%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  70%: マケイン 54% ハッカビー 37% ポール 5%

__________________________________________________________________
【 第3報 】 米国東部時間 午後10時04分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  22%: オバマ 56% クリントン 43%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  22%: マケイン 54% ハッカビー 38% ポール 4%

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【 第2報 】 米国東部時間 午後9時34分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  6%: オバマ 55% クリントン 44%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  6%: マケイン 55% ハッカビー 37% ポール 4%

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【 第1報 】 米国東部時間 午後9時04分現在
▶ 民主党  D E M O C R A T S
ウィスコンシン州 【74】 開票率  0%: オバマ 56% クリントン 43%
▶ 共和党  R E P U B L I C A N S
ウィスコンシン州 【40】 開票率  0%: マケイン 71% ハッカビー 20% ポール 5%

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現在ネット上で最高ヒットを続ける "YES WE CAN"ビデオ オバマ・スピーチのマジックを見事に捉えている

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»» 米流時評 特集「2008年米国大統領選
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米国時間 2月19日現在 予備選得票チャート ▶本日までの民主党・共和党全米大会代議員獲得データへ
連載予告「ドリームボーイ」バラク・オバマ*
2/19  ウィキウィキ チューズデー予備選開票速報d0123476_10413398.jpg
2/17  オバマ口説けるか?エドワーズとキングメーカー会談
2/14  ロムニーのバレンタインギフト、マケイン支持表明
2/12  ポトマックチューズデー予備選開票速報実況ブログ
2/09  予備選ウィークエンダーLIVE速報
2/07  共和党ミット・ロムニー大統領選から撤退
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・後編
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・前編
2/05  スーパーチューズデー"LIVE"開票中継ブログ
2/04  'Yes We Can' なぜオバマなのか?のメッセージビデオ
2/03  マリアの選択 サクラメントの秘跡
1/30  米流時評「キングメーカー 予備選で淘汰される支流候補」
1/30  第三の男 ジョン・エドワーズの決断 大統領選から撤退
1/29  フロリダの回答 マケイン対ロムニーに絞られた共和党
1/27  米流時評「ミラクルメーカー バラク・オバマ」*
1/12  米流時評「米大統領選の先読み・共和党編」
1/11  米流時評「米大統領選の先読み・民主党編」
1/06  米流時評「墓穴を掘ったヒラリー」意地悪婆から泣き婆へ
1/05  米流時評「バラク・オバマはケネディの再来か」*
1/03  オバマ予備選で歴史的勝利!次点エドワーズ、クリントン3位
07/08/09  オバマの問題発言「パキスタン派兵」とイラク戦争批判*
07/04/28  堕ちた偶像アメリカの復権に賭ける民主党大統領選候補*
06/10/28  バラク・オバマ フィーバー/08年大統領選のスーパースター*


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  |  グローバルウォー  |  イラク戦争  | テロとスパイ陰謀d0123476_1746245.jpg
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン・戒厳令の季節 |  アフガン・タリバンの復活
中東のパワーラビリンス | プーチンのロシア | ユーラシアの回廊 | ダイハード中国
2008年米大統領選 | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | トンデモ北朝鮮
ビルマの赤い川革命 |  欧米の見る日本  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス


by ysbee-2 | 2008-02-20 16:15 | 2008年米国大統領選

号外!キューバのカストロ議長辞任!

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   ||| キューバのカストロ議長辞任 |||

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キューバのカストロ議長、50年の軍事独裁者の地位からついに辞任
真夜中の臨時ニュースで世界に衝撃 後継者は弟のラウル・カストロ


d0123476_18552829.gifCNN TVの臨時ニュースを聴いたので、要約して急遽お伝えします。
米国東部時間 2008年2月19日 午前2時50分 | キューバ・ハバナ発
『米流時評』ysbee 記 CNN-TV 放映の臨時ニュースから要約

キューバの現地時間で午前2時半過ぎ、キューバ政府はフィデル・カストロ国家評議会議長の辞任を緊急発表。西半球で初の共産国家となったキューバで、1959年以来49年と49日続いた共産主義国家の軍事独裁政権についに終止符を打った。カストロは昨年体調を崩して以来入院中だったが、その間に彼の実質的代行者を務めた弟のラウル・カストロ副議長が、今後急遽後継の国家代表として議長職につくものと見られている。  (»» 後続のニュースはこの下にアップいたします。)

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FEBRUARY 17, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  M S N B C N E W S | B R E A K I N G

キューバのカストロ議長、50年の独裁者の地位からついに辞任
米国時間 2008年2月19日午前2時50分 | MSNBC・臨時ニュース | 訳『米流時評』ysbee

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Ailing Castro Steps Down as Cuba’s Leader
Revolutionary icon, not seen in public since '06, ruled for 49 years

FEBRUARY 19, 2008. | MSNBC NEWS — BREAKING | Translation by ysbee
HAVANA, Cuba — Ailing leader Fidel Castro resigned as Cuba’s president early Tuesday after nearly a half-century in power, saying in a letter published in online official media that he would not accept a new term when the newly elected parliament meets on Sunday.


キューバ・ハバナ発 |半世紀近い間独裁者の地位に就いていたが、昨年来とみに老衰が激しく病床にあったキューバのフィデル・カストロ議長は、現地時間で19日火曜早朝、国家評議会議長の座を辞任すると発表した。キューバ政府の公式サイトで公開されたカストロの親書の内容によると、新しく選出された評議員を招集して日曜に開催される国家評議会の総会において、カストロ議長は新しい任期を継続受諾しない、と書かれている。
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1. 'I will not aspire nor accept'
“I will not aspire nor accept — I repeat I will not aspire or accept — the post of President of the Council of State and Commander in Chief,” read the letter signed by Castro and published quietly overnight without advance warning in the online edition of the Communist Party daily Granma. The new National Assembly is meeting Sunday for first time since January elections to pick the governing Council of State, including the presidency Castro holds. There had been wide speculation about whether he would accept a nomination for re-election to that post or retire.
「議長継続も推薦受領もしない」
「私は国家評議会議長とキューバ革命軍総統の地位を、継続する意志もなく受領する意志もない。繰り返す。国家議長の継続も推薦受領もしない。」カストロ自身が署名した親書は、キューバ共産党の機関紙『Granma』の公式サイトで何の前ぶれもなく真夜中過ぎにひっそりと公開された。
今年1月の総選挙では、カストロ議長の存続も含めたキューバ国家評議会の政権存続が可決されたが、それ以来新しく選出された国家評議員の総会が、今週日曜に初めて開催される。総会に先立って、病床にあるカストロが果たして国家元首としての議長職に再選される評議会の指名を受諾するか、あるいは辞職するかという一件が、キューバ国内のみならず世界の注目の的となっていた。
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ビル・クリントン大統領2期目の汚点のひとつ、キューバ難民の少年エリアン・ゴンザレスのキューバ強制送還事件

2. Brother Raul set to step in

The 81-year-old Castro’s overnight announcement effectively ends his rule of almost 50 years over Cuba, positioning his 76-year-old brother Raul for permanent succession to the presidency.
実弟のラウル・カストロが後継議長に
今年81才になるフィデル・カストロから真夜中にもたらされた急報によって、50年近くにわたってキューバを支配したカストロ独裁政権は、実質的に終わりを告げた。この国家議長職終焉宣言によって、彼の実弟で実質的に国家元首役を代行していたラウル・カストロ副議長が、キューバ国家評議会議長の座を恒久的に継承することになる。
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81才のフィデル・カストロと共に半世紀近く共産主義革命軍事独裁政権を維持してきた実弟のラウルも今や76才

3. Still remains head of Communist Party, Cuban military

NBC News' Mary Murray, reporting from Havana, said that although Castro had announced his retirement as president, his letter makes no mention of his other responsibilities. For now, at least, Castro remains head of Cuba's ruling Communist Party and is still commander in chief of the military, which is officially a separate job from that of ruling the country, Murray said.
共産党主席とキューバ革命軍総統の地位は保留
現地ハバナで取材しているNBCニュースのメアリー・マレー記者の報道では、カストロは所見表明の中では国家評議会議長職を辞任とはうたっているが、彼が兼任している他の地位に関しては何ら触れていない。少なくとも現在までのところ、カストロはキューバの独裁政党である共産党党首とキューバ革命軍総司令官の地位を保持していることになる。これらの職位は、国家元首としてのキューバ国家評議会(国会)議長職からは法的に独立して存在する、とマレー記者は伝えている。
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カストロひげと常に手放さないコヒバの葉巻がトレードマーク チェ・ゲバラと並ぶ共産主義革命戦士のアイコン

4. Tenacious fighter against U.S. influence

Over the decades, the fiery guerrilla leader reshaped Cuba into a communist state 90 miles from U.S. shores and survived assassination attempts, a CIA-backed invasion and a missile crisis that brought the world to the brink of nuclear war.
米国の脅威との50年闘争
50年近くにわたってこの熱血の革命闘争指導者は、フロリダ海岸からわずか90マイルしか離れていない米国本土と目と鼻の先の島国を、西半球で初めての共産主義国家に変貌させた。またその間絶えず、数回のカストロ暗殺の企てや、CIAの謀略であったBay of the Pigの侵略作戦、一触即発で核戦争かと世界を震撼とさせたケネディ時代のキューバミサイル危機などが相次いだ。
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キューバ革命に成功して共産主義政権を樹立した直後の、左からフィデル・カストロキューバ革命軍将軍、弟のラウル・カストロ、後日世界の独立闘争でゲリラ戦線のモデルとなったアルゼンチン生れの伝説の革命闘士チェ・ゲバラ

5. Continuous tension of Cold War era

Since his rise to power on New Year’s Day 1959, Castro resisted attempts by 10 U.S. administrations to topple him, including the disastrous Bay of Pigs invasion in 1961. The United States’ discovery of nuclear-armed missiles on the island led to a showdown of the world’s then-superpowers before the Soviet Union agreed to remove them.
60年代冷戦時代の緊迫の大要因
1959年の元日にキューバの全権を握る権力の座に就いて以来、カストロは歴代の米国大統領10代にもわたって、キューバの共産主義政権を転覆しようとする企てに抵抗してきた。その中の代表的な例として、1961年にCIA指導の元でキューバ亡命者の一軍を率いて実施された「ベイ・オブ・ピッグズ」の侵攻作戦がある。またケネディ政権時代に米軍偵察機によって、ソ連がキューバ国内に核弾頭搭載のミサイル発射設備を建設中である事実が明らかになり、最終的にソ連のフルシチョフ首相がミサイルをキューバから引き上げることに同意するまで、世界中が核戦争危機一髪の脅威に怯えた62年5月の13日間のキューバ危機がある。この米ソ対立は、60年代の東西冷戦時代を象徴する歴史上の大事件だった。
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キューバ危機の最終段階で米ソを含む国際協定に臨んだ左からゲバラ、ラウル、フィデル・カストロらキューバ革命軍

6. A political survivor for half a century

Monarchs excepted, Castro was the world’s longest ruling head of state. His ironclad rule ensured Cuba remained among the world’s last few remaining communist countries, long after the breakup of the Soviet Union and collapse of communism across Eastern Europe. Castro’s designated successor was his brother Raul, five years younger and No. 2 in Cuba’s power structure as defense minister. Raul Castro had been in his brother’s rebel movements since 1953.
半世紀にわたる政治的サバイバル
終生元首といういわば「共産主義君主政」のような絶対権力を有するキューバの軍事政権の独裁者として君臨し続けたカストロは、世界でも最長の政治的命脈を保った政権元首である。80年代のソビエト連邦の国家崩壊によって、旧ソ連圏だった東欧諸国は次々と共産主義を放棄してきた。
そうした世界の風潮にあって、カストロはその鉄の制裁をもって、キューバが世界でも数少ない今日まで生きながらえた共産主義国家のひとつとして存続するよう腐心してきた。カストロは彼よりも5歳若い弟のラウルを、彼の後継者として評議会議長に据える意向を明らかにしていたし、キューバ革命軍の副司令官の役割を果たす防衛相に任命していた。ラウル・カストロは、1953年以来続いた共産主義革命運動で、兄フィデル・カストロの片腕として共闘してきた人物でもある。
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共産主義同盟国家であったソビエト連邦の崩壊にともなってキューバ経済は八方塞がりとなり経済活動は停滞した

7. More than a year after falling ill

Castro had already temporarily ceded his powers to his brother on July 31, 2006, when he announced that he had undergone intestinal surgery. More than a year after falling ill, the elder Castro still had not been seen in public, appearing only sporadically in official photographs and videotapes and publishing dense essays about mostly international themes as his younger brother began to consolidate his rule.
老衰で1年以上病床にあったカストロ
カストロは2006年7月31日の時点で、消化器官の手術を受けるために入院すると発表すると同時に、国家元首としての権限を弟のラウルに一時的に委譲していた。しかし病床に伏してから1年以上たっても、老カストロは公けの場に姿を見せず、たまに政府機関媒体の写真やビデオで見受けられる程度であった。また主に彼が経験してきた国際問題についての重厚な随筆を出版したりもしたが、その間に弟ラウルは各界の勢力を統一して政権を掌握しつつあった。
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昨年老衰症状が悪化し入院したカストロ 同じ共産主義中米国家ベネズエラのチャベス大統領が病床を見舞い訪問

8. Against U.S.-pushing democratic transition

But the United States, bent on blocking Fidel Castro’s plans for his younger brother to succeed him, built a detailed plan in 2005 for American assistance to ensure a democratic transition on the island of 11.2 million people after his death. Castro and other Cuban officials long insisted “there will be no transition” and that the island’s socialist political and economic systems will live on long after he is gone.
米国推進の民主化政策を無視
しかし米国はこうしたキューバ国政の変化を見越して、弟に権限委譲しようとするカストロの計画を阻止しようと独自の計画を打ち立てた。それはカストロの死後この人口1120万人の島国が民主国家に変革するために、米国が確固とした支援をするという05年に練られた緻密な民主化計画である。しかしカストロ以下キューバ共産党政権の首脳メンバーは「(共産主義から民主主義への)いかなる政体変更もありえない」と長年主張し続けてきており「キューバの社会主義的政治経済体制はカストロの死後も永続する」と豪語していた。
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9. Is this the beginning of the end?

Castro’s supporters admired his ability to provide a high level of health care and education for citizens while remaining fully independent of the United States. But his detractors called him a dictator whose totalitarian government systematically denied individual freedoms and civil liberties such as speech, movement and assembly.
カストロ時代終章の幕開け
カストロの信奉者は、キューバが米国の影響を一切受け付けずに独立態勢を守りながらも、キューバ国民に対して高度の健康保険制度と教育制度を授けることのできる能力を賞賛する。(例:映画『SICKO』のマイケル・ムーア監督ほかウルトラ・リベラルと呼ばれる左派)しかし、カストロを認めない人びとは彼を独裁者と呼ぶ。その理由は、カストロが個人の自由と言論・集会・移動の自由といった基本的市民権を、全体主義的国家体制でシステマチックに否定している、という実状に起因する評価であるのも否めない。 [了]
【米国時間 2008年2月19日 『米流時評』ysbee 訳】
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ハバナの渚に佇む少年 彼が自由に世界へ旅立てる日はくるのだろうか? Yes, He Can! Change the World!
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d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/7297805
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/7297805

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by ysbee-2 | 2008-02-19 02:55 | グローバルウォー

オバマ口説けるか?エドワーズ私邸を訪問

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  ||| エドワーズのキングメーカー会談 |||

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オバマ選挙戦の合間を縫ってノースカロライナのエドワーズ邸訪問
クリントン・オバマ間で支持保留のエドワーズにワンモアプッシュ


米国時間 2008年2月17日 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee
イリノイ州シカゴ発 |今期大統領選で民主党の指名候補を目指すバラク・オバマ上院議員は、選挙戦のスケジュールの合間を縫って、つい先月までライバル候補だったジョン・エドワーズの私邸訪問の目的で、17日日曜ノースカロライナ州へ飛んだ。エドワーズは先月サウスカロライナ州で惨敗の後、30日に指名候補選出の選挙戦から撤退したが、最終的に残ったオバマとクリントン2候補の間でどちらへ支持表明をするかは保留したままで、キングメーカーとしてのエドワーズの選択が注目されていた。
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Obama Meets With Former Rival Edwards
Out of the running, former N.C. senator has yet to make an endorsement

FEBRUARY 17, 2008. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
CHICAGO — Barack Obama sneaked down to North Carolina Sunday and met with former rival John Edwards, who has yet to make an endorsement in the race for the Democratic presidential nomination.

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FEBRUARY 17, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S | B R E A K I N G

オバマ、ノースカロライナのエドワーズ私邸でキングメーカー会談
米国時間 2008年2月17日午後6時29分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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1. Obama meets Edwards
Officials at North Carolina television station WTVD said they have video taken from a helicopter of Obama leaving Edwards' home in Chapel Hill. A producer said the station was "tipped off" about the meeting, but said the source was confidential. The Obama campaign confirmed the meeting.
オバマ、エドワーズと直接面談
米国東部時間で17日午前、エドワーズの地元ノースカロライナ州のWTVDテレビ局関係者が、同州チャペルヒルにあるエドワーズの私邸からオバマが立ち去るところをヘリコプターからビデオ撮影したと公表した。同局のニュース番組プロデューサーの説明によると、オバマがエドワーズを訪問すると言う情報が極秘の情報源から同局にもたらされたために、ヘリで撮影に向かいエドワーズ邸上空で収録したそうである。AP通信ではこの件に関してオバマの選挙運動本部に問い合わせ、会合のあったことを確認した。 【訳者注:エドワーズ夫妻が帰路の車に乗るオバマを見送るこの場面は、17日夕刻になってから全米各局のテレビニュースで公開された】
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昨年の選挙運動中エドワーズ一家が協力しているニューオーリンズのカトリナ復興再建プロジェクト現場での記者会見

2. Secret visit to Edwards home

Although reporters normally travel everywhere with Obama, he left them behind to fly down in secret from his hometown. "Senator Obama visited this morning with John and Elizabeth Edwards at their home in Chapel Hill to discuss the state of the campaign and the pressing issues facing American families," said Obama spokesman Bill Burton. He wouldn't comment on the possibility of an endorsement.
メディアに伏せた訪問
今回の選挙戦では、メディアの取材陣がオバマの行く先々どこへでも同行し密着取材を続けてきたが、14日のバレンタインデーをシカゴの自宅で家族とともに過ごしたあと、オバマは報道陣には秘密裏に、エドワーズの私邸のあるノースカロライナ州へチャーター機で南下したものと思われる。
オバマ陣営のスポークスマンであるビル・バートン氏からは、今回の訪問に付いて17日午後次のように発表された。「オバマ上院議員は、今朝チャペルヒルにあるジョンとエリザベス・エドワーズ夫妻の自宅を訪問した。今回の訪問の目的は、現在アメリカの一般家庭が面している諸問題の解決と、選挙キャンペーンの現状について話し合うためである。」しかし、バートン氏はオバマ候補に対するエドワーズの支持表明の可能性については、ノーコメントだった。
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CNNの公開討論会 エドワーズが撤退後はオバマ対クリントンの一騎打ちとなった民主党大統領候補の指名権争い

3. Edwardsians split between Obama and Clinton

People close to the Edwardses, speaking privately, say they have been torn about whom to support. The former North Carolina senator is concerned that Obama may not be ready for the presidency and that his health care plan is inferior.
オバマ派とクリントン派に分かれたエドワーズ陣営
エドワーズと親しい人びとの間で私的に交わされてきた会話では、オバマとクリントンのどちらを民主党指名候補者として選ぶかについて、まっぷたつに分かれている。元ノースカロライナ州選出上院議員であるジョン・エドワーズは、オバマ候補を大統領職への準備態勢が完全ではないと見ているふしがあり、またオバマの提案する健康保健案は(クリントン候補やエドワーズ自身が提案していた国民全員加入健康保険制度とは異なり)不完全だと指摘していた。
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ネブラスカ州オマハで行なわれた民主党コーカスの会場も、クリントンとオバマ両者の支持者に分かれ熱戦を展開

4. Edwards highly critical of Clinton

But Edwards was highly critical of Clinton — her policies, her ties to special interests and her character — during his campaign, making it more difficult to support her now.
クリントンに批判的なエドワーズ
しかし、エドワーズはクリントン候補の掲げる政策方針や(ユダヤ資本・中国系ロビイスト、ウォルマートなどの大資本などの)特別税制優遇措置を甘受している資本との癒着、さらにはヒラリー自身の性格に対して、選挙運動展開中を通してきわめて批判的であった。こうした背景があるために、エドワーズがクリントン候補に対して今さら支持表明をするのは難しいと見られている。
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米国経済の深刻な問題となっている格差社会の問題解決がエドワーズの基本方針 ビル・クリントン大統領時代からひきずるクリントン家のユダヤロビイストとの癒着は、オバマも指摘する通りワシントン政治家の旧態維持体質そのもの

5. Edwardses impressed by Clinton

The couple has been impressed with Clinton, who has more effectively courted them since the 2004 vice presidential nominee dropped out, people who talk to the Edwardses say. Obama has been less attentive, they say, and some of those close to the Edwardses have been annoyed that Obama has continued to ridicule him for once saying his biggest weakness is that he has a powerful response to seeing pain in others.
積極攻勢のクリントン
こうした経過があったとはいうものの、前回の04年大統領選で副大統領候補として闘って以来、ヒラリー・クリントン上院議員は常にエドワーズ夫妻に一目置いて対処し、夫妻へ好印象を残すよう努力してきたのも事実であるらしいと、エドワーズ周辺の連中は漏らしている。それにひきかえ、オバマ候補は当初エドワーズ夫妻に対してより無関心であったらしく、さらには夫妻と緊密な取り巻きの間では、オバマがエドワーズに関して「他者の痛みにあまりにも感応し過ぎるのが最大の欠点」と語った冗談を真に受けて、実際にはオバマを疎外する傾向がある。
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首都ワシントンDCで支持者に囲まれるオバマ 先週火曜のポトマックチューズデー予備選で8連勝を果たした

6. Obama's public praises of Edwards

Still, since Edwards has left the race, Obama often praises him in public. This week he told Wisconsin voters that Edwards will "be a major voice in the Democratic party for years to come, and I want him involved and partnering with me in moving this country forward."
オバマ、公けにエドワーズに賛辞
こういった紆余曲折にもかかわらず、エドワーズが戦列から離れて以来、オバマはむしろ公の席上でしばしばエドワーズを賞賛してきてもいた。その一端として、オバマは今週ウィスコンシン州の支援集会に集まった有権者の聴衆に向かって、次のように明言している。「エドワーズはこれから先何年にもわたって、民主党を代表する声の一人であり続けるだろう。さらにはこの国を前進させていくためにも、彼が私のパートナーとして政治活動に一致協力してほしいと思う。」
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エドワーズ支持者のベースは白人低所得者層 米国ではこの7年間ブッシュ政権の富裕者層優遇の税制措置が継続したため格差社会が深刻化し、人種の別なくこうした貧困階級市民層の拡大が進んでいる

7. All the president's men bet on opportunity

None of the other former Democratic presidential candidates — Chris Dodd, Joe Biden, Bill Richardson or Dennis Kucinich — has endorsed Obama or Clinton, reflecting the party's split over who would be the best president.
民主党撤退候補全員が態度保留
クリス・ドッド、ジョー・バイデン、ビル・リチャードソン、デニス・クシニチなど、エドワーズ以外の指名候補戦列を離れた他の民主党候補者たちも、オバマとクリントンのどちらにも支持を表明していない。これは、どちらが大統領候補者として最適かについて、民主党党内がまっぷたつに分裂している現状の現れと言えるだろう。 [了]

【米国時間 2008年2月17日 『米流時評』ysbee 訳】
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»» 次号「コソボ終戦から10年目の独立宣言」
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»» 米流時評 特集「2008年米国大統領選
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米国時間 2月17日現在 予備選得票チャート ▶本日までの民主党・共和党全米大会代議員獲得データへ
連載予告「ドリームボーイ」バラク・オバマ*
2/17  オバマ口説けるか?エドワーズとキングメーカー会談d0123476_10413398.jpg
2/14  ロムニーのバレンタインギフト、マケイン支持表明
2/12  ポトマックチューズデー予備選開票速報実況ブログ
2/09  予備選ウィークエンダーLIVE速報
2/07  共和党ミット・ロムニー大統領選から撤退
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・後編
2/06  グローバルウォッチ予備選レポート・前編
2/05  スーパーチューズデー"LIVE"開票中継ブログ
2/04  'Yes We Can' なぜオバマなのか?のメッセージビデオ
2/03  マリアの選択 サクラメントの秘跡
1/30  米流時評「キングメーカー 予備選で淘汰される支流候補」
1/30  第三の男 ジョン・エドワーズの決断 大統領選から撤退
1/29  フロリダの回答 マケイン対ロムニーに絞られた共和党
1/27  米流時評「ミラクルメーカー バラク・オバマ」*
1/12  米流時評「米大統領選の先読み・共和党編」
1/11  米流時評「米大統領選の先読み・民主党編」
1/06  米流時評「墓穴を掘ったヒラリー」意地悪婆から泣き婆へ
1/05  米流時評「バラク・オバマはケネディの再来か」*
1/03  オバマ予備選で歴史的勝利!次点エドワーズ、クリントン3位
07/08/09  オバマの問題発言「パキスタン派兵」とイラク戦争批判*
07/04/28  堕ちた偶像アメリカの復権に賭ける民主党大統領選候補*
06/10/28  バラク・オバマ フィーバー/08年大統領選のスーパースター*


||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  |  グローバルウォー  |  イラク戦争  | テロとスパイ陰謀d0123476_1746245.jpg
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン・戒厳令の季節 |  アフガン・タリバンの復活
中東のパワーラビリンス | プーチンのロシア | ユーラシアの回廊 | ダイハード中国
2008年米大統領選 | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | トンデモ北朝鮮
ビルマの赤い川革命 |  欧米の見る日本  | 世界不思議探検 | グローバルビジネス


by ysbee-2 | 2008-02-17 07:52 | 2008年米国大統領選

「チャイナ・エスピオナージ」中国との新冷戦時代開幕・前編

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   ||| チャイナ・エスピオナージ 前編 |||

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防衛極秘情報漏洩!ついにペンタゴンに潜入した中国スパイネット
米国政府の公式発表が暗示する、中国政府との「新冷戦時代」開幕


マイケル・ハーシュ時事評論 | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 米流時評 ysbee 訳
まったくもって、我々はなんとスパイ小説が好きなことか……ジェームズ・ボンド。ジェイソン・ボーン。そしてジョン・ル・カレの偉大なるスパイ小説のすべて。そういった大衆に受けるスパイ小説の創作の世界では、男のロマンが永続し、ひたすらクールな国際的スパイの暗躍が渦巻いている。しかし、スパイにまつわるそういった神話から、このへんで卒業すべき時がきたようだ。
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Why Espionage Is Boring
How Bush's tight relationship with Pakistan's Musharraf has compromised

By Michael Hirch | NEWSWEEK — Web Exclusive | Translation by ysbee
FEBRUARY 14, 2008 — Boy, do we love spy stories. James Bond. Jason Bourne. All those great John le Carré novels. In the popular imagination, there is something endlessly romantic and just plain cool about the world of espionage. Well, it's about time we put this myth behind us.

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FEBRUARY 15, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  N E W S W E E K | W e b E x c l u s i v e

「チャイナ・エスピオナージ」中国との新冷戦時代開幕・前編
米国時間 2008年2月14日 | ニューズウィーク・サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳

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1. Today's 'virtual espionage'
Spying might have been the stuff of drama during the cold war (though even then its impact was exaggerated; the CIA and KGB essentially cloak-and-daggered each other into a standoff). But today's espionage mostly involves dull drones who seek to cull information from all sorts of places--much of it from the public domain. And what they get for their efforts is barely worth the risk. James Bond has become Inspector Clouseau.
今日の主流はバーチャルなスパイ活動
エスピオナージ即ちスパイ活動は、冷戦時代にはたしかにドラマの素材であったかもしれない。なぜなら当時にあってさえ、あたかもCIAとKGBの暗闘が米ソの睨み合いに結びついているかのように、スパイ活動の影響は大袈裟に拡大されて伝えられていたからだ。
ひるがえって今日の諜報活動ときたら、そのほとんどがスパイ偵察機ドローンのだるい飛行音に象徴されるように、地上のありとあらゆる場所からまんべんなくオートマティックに情報を刈り集めるような、機械的で退屈な行為に化してしまっている。もっともその大部分は、ネット上のパブリックドメインから蒐集されるバーチャル情報ではあるが。そういう時代であるがゆえに、今日びの諜報部員のやっていることときたら、命がけのスパイ活動とはお世辞にも言えた代物ではない。ジェームズ・ボンドはクルーゾー警部に成り下がってしまった。
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2. Classic espionage of cold war era
That's why so many of the spy cases announced in recent years collapse upon close examination, or simply fade into irrelevance. The most gripping cases, like the one involving FBI spy Robert Hanssen in 2001--basis for the recent movie "Breach"--tend to be holdovers from the cold war. Take the arrest of Gregg Bergersen, a Defense Department analyst, who was nabbed in a dramatic 5:30 a.m. raid on his Alexandria, Va., home on Monday.
ペンタゴンスパイ事件の古典的手口
そういった諜報のシステムがシステマティックなコンピュータ作業へと変遷したことで、人的なスパイ活動=ヒューマントによる犯罪事件の多くが成立しにくくなり、消滅の一途をたどっている。しかし数少ない最近のケースの中でももっとも騒がれた事件は、一昨年の映画『BREACH=漏洩』のモデルとなった、FBI捜査員からスパイに転向したロバート・ハンセンが2001年に逮捕された漏洩事件だろう。あれはまさに、冷戦時代の諜報活動をそのまま再現したような事件だった。
もうひとつ、今回のグレッグ・バーガーセンの逮捕劇がある。彼はペンタゴン国防総省の戦略分析家であったが、11日月曜の朝もまだ明けやらぬ5時半に、ヴァージニア州アレキサンドリアの自宅で、FBIのドラマチックな急襲を受けて逮捕されたスパイである。
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3. China's espionage in Cold War level
information to persons not entitled to receive it — namely his two codefendants, Tai Shen Kuo and Yu Xin Kang, who worked in the U.S. but had links back to Beijing (Bergersen's lawyer has declined to comment publicly. Assistant U.S. Attorney Ken Wainstein, in his announcement, declared that China's efforts to get hold of U.S. technology are now "approaching Cold War levels," quoting testimony from the director of the Office of National Intelligence last fall.
中国のスパイ活動活発化「新冷戦時代」へ
バーガーセンは、ヴァージニア州東部の連邦裁判所で、タイ・シェン・クオとユー・ジン・カンというふたりの中国人とともに、国防の極秘情報を法で禁じられている相手に漏洩した陰謀罪の罪状で、法務省検察局から告訴された。このふたりの中国人は、米国内に居住し米国籍を持って職業についており、バーガーセンの弁護士はその点についての公式のコメントを却下したが、中国政府と秘密裏に連携をとっていた。検察局の元締めである米国法務省のケネス・ワインスタイン副長官は、11日の記者会見で発表した告訴内容の中で、昨年秋国家諜報局の長官が慨嘆した言葉を借りて次のように述べている。「米国の軍事テクノロジーを入手しようと近年中国は躍起になっているが、その熾烈さは今や、かつての冷戦時代のレベルにまで近づいている。」
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4. Hush on the Chinese government connection
But at a news conference, Wainstein and other U.S. officials revealed just how little this case resembles the cold war. First, Kuo owned a furniture store, Kang worked in it and Bergersen appeared to think that if they were working for any government, it was Taiwan's. Asked whether Bergersen knew that he was dealing with agents of the Chinese government, U.S. Attorney Chuck Rosenberg said: "I don't want to comment about what he may or may not have known."
中国政府とのコネクションは極秘
しかしながら記者会見の席上では、ワインスタインは同席した他の担当官と同様に、今回の漏洩事件が冷戦時代の華麗なスパイの暗躍とは似ても似つかない犯罪であることを暴露した。まず最初に、第一の中国人クオは家具商を営んでおり、二人目のカンはそこで働いていた。そこへ第三の人物バーガーセンが現れるわけだが、彼はこのふたりの中国人が外国の政府に情報を手渡していたとしても、どうもその相手は台湾だと思っていたようなふしがある。
「バーガーセンは、このふたりの中国人が中国政府のスパイであると承知した上で取引していたのかどうか?」という私(マイケル・ハーシュ/ニューズウィーク・コラムニスト)の質問に対して、司法省のチャック・ローゼンバーグ連邦検察官はこう答えた。「被告が中国とのつながりを知っていたかどうかに関しては、私の口からはコメントしたくはございません。」
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米国法曹界の最高責任者、法務省のマイケル・ムケイシー司法長官 「無能」で更迭されたゴンザレス長官の後継者

5. Similar case to the 2004 AIPAC spying

And, upon questioning, he didn't deny suggestions that the case was less like espionage and more like the 2004 indictment of two officials at the American-Israel Public Affairs Committee (AIPAC). CBS News initially reported that saga as a "full-fledged espionage case … at the highest levels of the Pentagon." But it turned out to be about a bumbling junior Defense Department official who passed on information of dubious use, this time to Israel.
04年AIPACイスラエルスパイ事件と酷似
さらに質問を続けたところ、ローゼンバーグ連邦検察官は、次のような誘導尋問に対してはあえて否定しなかった。その質問とは、「今回の事件は、スパイ謀略事件というよりは、どちらかと言えば2004年に告発されたAIPAC漏洩事件(ペンタゴン職員がイスラエルのロビイスト団体AIPACのふたりのスタッフに防衛機密情報を漏洩した事件)の方に似ている。CBSニュースは、当初この事件の全貌を「ペンタゴンの最高責任者レベルにおけるスパイ漏洩事件の最たるもの……」と大上段にかまえて報道した。しかし、ことの真相が明らかになってみると、国防総省の若手の職員が内部情報を用途不明のまま手渡しただけに過ぎないことが明らかになった。その際の相手国はイスラエルだった。
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【注】AIPAC: 米イスラエル公共問題委員会、前身はアメリカシオニスト委員会で会員数10万人
AIPACのペンタゴン機密漏洩事件: 2004年8月に、米国防総省の職員ローレンス・フランクリンが米国の対イラン政策に関する重要機密をAIPACの2人のスタッフ、スティーヴン・ローゼンとキース・ワイスマンに漏洩した容疑で、FBIが取調べ中とCBSニュースが報道。フランクリン、ローゼン、ワイスマンの3人は逮捕、起訴され、うちフランクリンは司法取引に応じて151か月の禁固刑および1万ドルの罰金刑が課された。この判決文では機密の漏洩先として複数の「外国の外交官」と公表されたが、国名は伏された。しかし実際にはイスラエル大使館の外交官であったというのが定説である。


6. 1999 Los Alamos breach of nuclear weapons
As a general rule, when U.S. officials start talking about full-fledged espionage, or comparing these spy cases to the cold war, run for the exits. That's what we should have done a decade ago when The New York Times brought us perhaps the most infamous case of the post-cold-war period. In 1999, the Times reported that one of America's most important nuclear weapons secrets, the design for the Trident II missile warhead, had been stolen from the Los Alamos National Laboratory.
99年ロスアラモス核情報漏洩事件
翻訳中
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7. 'As bad as the Rosenbergs case'
Authorities were focusing on a suspect, the Times reported: a Chinese-American scientist who was later identified as Wen Ho Lee. The story quoted former CIA official Paul Redmond as saying, "This is going to be as bad as the Rosenbergs," referring to the spies who in the 1940s helped the Soviets steal bomb secrets from the Manhattan Project. The Lee case set off a firestorm in Washington. But no espionage case was ever brought. It was utterly unclear what the Chinese had learned.
「ローゼンバーグ夫妻スパイ事件より深刻」
翻訳中

d0123476_10165083.jpg8. Top secrets throughout US arms complex
Authorities were focusing on a suspect, the Times reported: a Chinese-American scientist who was later identified as Wen Ho Lee. The story quoted former CIA official Paul Redmond as saying, "This is going to be as bad as the Rosenbergs," referring to the spies who in the 1940s helped the Soviets steal bomb secrets from the Manhattan Project. The Lee case set off a firestorm in Washington. But no espionage case was ever brought. It was utterly unclear what the Chinese had learned.
米軍武器保管施設で得られる極秘情報
翻訳中



【米国時間2008年2月15日『米流時評』ysbee 訳】
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»» 次号 「チャイナ・エスピオナージ」米中新冷戦時代開幕・後編
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by ysbee-2 | 2008-02-15 10:28 | テロとスパイ陰謀

号外!ロムニーついに降参、マケイン傘下に下る!

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 ||| ロムニー、ついにマケイン支持を表明 |||

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戦線離脱のロムニー候補、代議員を譲渡してマケイン支持を表明

米国東部時間08年2月14日午後4時36分 | AP通信・ニュース速報 | 『米流時評』ysbee 訳
マサーチュセッツ州ボストン発 |大統領選の共和党候補首位争いで、戦線を離脱していたミットロムニー候補は、14日木曜、彼が現在までに獲得してきた党大会代議員を、同党で首位を確立しているジョン・マケイン候補に譲渡することを決意したと、ロムニー陣営の内部消息筋情報で明らかになった。ロムニーのマケイン支持が表明されれば、これまでトップのマケインにしぶとく食い下がっていたマイク・ハッカビー候補の勝ち目は代議員数の可能性からも皆無となり、共和党首位候補争いの最後の闘いにピリオドを打つものと見られている。
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Finally Romney to Endorse McCain
McCain nursing weekend losses to Huckabee prior to Chesapeake primary

FEBRUARY 14 2008. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
BOSTON, Massachusetts — Republican campaign dropout Mitt Romney endorsed John McCain for the party's presidential nomination and asked his national convention delegates to swing behind the likely nominee. "Even when the contest was close and our disagreements were debated, the caliber of the man was apparent," the former Massachusetts governor said, standing alongside his one-time rival at his now-defunct campaign's headquarters.

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FEBRUARY 14, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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  A S S O C I A T E D P R E S S | B R E A K I N G

ロムニー候補、獲得代議員を譲渡しマケイン候補支持を表明
米国時間 2008年2月14日午後4時36分 | AP通信・ニュース速報 | 『米流時評』ysbee 訳

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1. Kingmaker Romney with 280 delegates
Romney collected 280 delegates during his run through the early primaries and caucuses, enough to move McCain close to the total of 1,191 needed to clinch the nomination a full nine months before the November general election. The officials who disclosed Romney's plans did so on condition of anonymity to avoid pre-empting a formal announcement later in the day.
マケインのキングメーカーとなったロムニー
大統領選序盤の各州の予備選とコーカス(党員選挙)で、ミット・ロムニーは280名の大会代議員数を獲得してきていた。彼の代議員数を加えればマケインの代議員総数は1,191名となり、スーパーチューズデーまでに確立していた首位の座を決定的なものとして、11月の全国一斉国民投票までに残された9カ月間を、共和党の指名候補として活用できる。
ロムニー陣営の匿名の幹部から公表に先立って情報がリリースされたのは、夕刻に行なわれた両者そろっての公式記者発表が突然過ぎてメディアに伝わらない状況を避けるためと説明された。
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強力な支持者のひとり、カリフォルニア州知事シュワルツェネッガーと電話で話す共和党トップのマケイン候補

2. McCain flew to get together in Boston

McCain was campaigning in Vermont and Rhode Island, and added a flight to Boston to appear with Romney to accept the endorsement at his waterfront campaign headquarters.
マケイン急遽ボストンのロムニーと合流
ロムニーからの朗報が知らされたとき、マケインはヴァーモント州リッチモンドからロードアイランド州ニューポートへとプライベートジェットで向かっている最中だったが、急遽予定にボストン行きを追加して、マサチューセッツ州ボストンのウォーターフロントにあるロムニーの選挙運動本部へ赴いて、彼の支持表明を公式に受諾する記者発表を行なった。
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ロードアイランド州のニューポートから急遽ロムニーの選挙運動ヘッドコーターのあるボストンへ向かうマケイン

3. Romney's nod capped a bitter rivalry

McCain effectively sealed the nomination last week when Romney withdrew from the race; only former Arkansas Gov. Mike Huckabee and libertarian-leaning Texas Rep. Ron Paul remain. Both lag McCain in delegates to the Republican nominating convention this summer. Romney's nod of support capped a bitter yearlong rivalry between the two men over the party's nomination.
マケイン対ロムニーの冷戦に終止符
d0123476_9295833.jpgマケインは先週末5州で行なわれたウィークエンド予備選の直後にロムニーが戦列から脱退を表明したため、実質的に共和党首位指名レースのトップに立った。この結果現在の対立候補は、元アーカンソー州知事のマイク・ハッカビー候補と、リバタリアン派のテキサス州選出下院議員のロン・ポール候補を残すだけとなったが、両者とも今夏開催される共和党大会に出席できる代議員の獲得数においては、マケイン候補の足元にも及ばない状況である。しかし、ロムニーが最終的にマケインへの支持を表明した事によって、両者の間で1年以上に渡って熾烈さを増していた共和党の首位争いに終止符が打たれたことになる。 ▶先週までは激しい誹謗中傷合戦を演じていた両者だが、代議員譲渡の知らせでロムニーの本拠地ボストンに駆けつけ記者会見に応じるえびす顔のマケイン

4. Harsh debates between two top runners

Romney criticized McCain in television ads in New Hampshire, and both candidates targeted each other almost daily during campaign events and debates. Neither is especially fond of the other. Over the past year, Romney cast McCain as outside of the Republican conservative mainstream and a Washington insider who contributed to the problems plaguing a broken system. McCain, in turn, argued that Romney's equivocations and reversals on several issues indicated a willingness to change his positions to fit his political goals.
マケイン対ロムニーの誹謗中傷合戦
予備選序盤のアイオワ州に次ぐニューハンプシャー州で、ロムニーはTVコマーシャルでマケインを手厳しく批判した。その後も両者の間で各自の支援集会でも公開討論会の席でも、ほとんど連日激しい攻撃合戦が展開された。どちらもお互いを好ましく思っていないことも一目瞭然であった。昨年中ロムニーはマケインを「共和党の保守主流からはずれたアウトサイダー/cast as outside of the Republican conservative mainstream」と位置付けし「ワシントン政界の腐敗した現状維持体制に根ざす問題にかかわっている張本人」と批判した。こうした批判への反論として、マケインはロムニーの責任の所在を曖昧にする狡猾な論法を指摘して、彼を「政治的目標を達成するためなら、あえて自らの主義主張まで変えることすらいとわないご都合主義者」と決めつけた。
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カリフォルニア州のレーガンライブラリーで行なわれたCNN主催の共和党討論会では、マケイン対ロムニーの敵意に満ちた舌戦が展開 同じ週のハリウッド・コダックシアターで行なわれたオバマ対クリントンの公開討論会と並んで、ケーブルテレビ界始まって以来の高い視聴率をマークした。

5. Clash ended by Super Tuesday on Feb. 5

The clash effectively ended on Feb. 5, when McCain won a string of big-state "Super Tuesday" primaries from coast to coast. Officials said the former Massachusetts governor made his decision to back McCain earlier in the day, citing a desire to help the Arizona senator wrap up the nomination before too much more time passed and while Democrats still did not have a nominee.
スーパーチューズデーで討ち死にしたロムニー
こうした正面衝突も、2月5日全米23州で一斉に実施された予備選「スーパーチューズデー」で、マケインがカリフォルニア州やニューヨーク州、ニュージャージー州など巨大票田で軒並み圧勝したのと同時に幕を閉じた。消息筋の情報によると、元マサチューセッツ州知事ロムニーが、撤退表明後10日間引きずってきた保留の態勢を捨ててマケインを支持する覚悟を決めたのは、ほんの今日午前中のことだったという。その理由は、民主党の方ではオバマ対クリントンの首位争いが当分の間(最悪の場合今夏の民主党大会まで)続くだろうという大方の読みを考慮して、アリゾナ州選出上院議員マケインを前もって大統領候補に確定することで、民主党よりも早めに共和党側の体制固めをする一助になるのなら、という気概であったようだ。
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スーパーチューズデーまでに100億円の選挙運動資金を費やしたロムニー そのうち30億円は自己資金持出し

6. Huckabee: Unexpectedly durable challenger

McCain is on a steady march toward amassing the 1,191 delegates he needs, but Huckabee has proven an unexpectedly durable challenger. With a strong appeal to evangelical conservatives, Huckabee defeated McCain in two out of three states that chose delegates last weekend, and ran a far stronger race than expected before losing the Virginia primary on Tuesday.
意外な伏兵の強敵ハッカビー
現在までのところ、マケインは首位指名候補資格として必要な最小限代議員数の1,191名へ一歩一歩着実に近づいているが、もうひとりの対立候補マイク・ハッカビーが意外な強さを見せ戦列に残っている。ハッカビーは自身が南部福音派の教誨師であることから、同じ福音派/エヴァンジェリカンの強い保守的な州では強力な浸透を見せ、先週末行なわれたウィークエンド予備選では、3州のうち2州でマケインを圧勝する成績を上げ、今週火曜12日にヴァージニアでマケインに負けるまでは予想以上の強さで選挙戦を展開してきた。
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共和党の指名候補争いで、スーパーチューズデー後もしぶとくマケインに食い下がるマイク・ハッカビー候補

7. Next stop: Louisiana caucus, Wisconsin primary

The senator began the day with 843 delegates, to 242 for Huckabee. Officials say Romney can ask his delegates to support McCain to the extent permitted by state law and party rules. In the next round of voting, Louisiana holds a state convention Saturday in which caucus-goers will help decide how 44 of the state's 47 national convention delegates are split. At stake Tuesday in Wisconsin's primary are 40 Republican delegates.
次はルイジアナ州コーカスとウィスコンシン州予備選
今日午前中までの獲得代議員数は、マケインが843名、ハッカビーが242名だった。ロムニー陣営の消息筋の話では、ロムニーは彼の獲得した代議員に対して、各州の法律と共和党会則に照らし合わせて彼らの代議権をマケイン支持に変更するように直接交渉することは当然あり得るという。この次の予備戦投票は、ルイジアナ州の共和党大会が16日土曜に開催されるが、その際に州に認可されている47名の党大会出場代議員のうち44名を、支持候補者別にどのように仕分けするかが討議されることになっている。また来週19日火曜行なわれるウィスコンシン州の予備選では、勝者が40名の代議員を一括して獲得することになる。
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スーパーチューズデーで振るわずレースを断念したが支持表明は今日まで控えていたミット・ロムニー 一説には保守本流に不評のマケインへの支持と交換条件で、2012年の共和党大統領候補の約束を党幹部から取りつけたという噂も

【注:アメリカでは各州の政党本部の方針で、最終的に指名候補を選出する党大会へ出場できる代議員の振り分け方法が異なる。/1. 州の代議員全員を予備選あるいはコーカスでトップをとった候補者だけにあてがう「一括総ざらい方式」マケインはこのシステムを取る州で確実に票を伸ばした /2. 予備選での投票結果の割合に自動的に比例して候補者別に代議員を振り分ける「比例代表方式」民主党は大部分の州でこの方式を取る /3. ミシガン州やルイジアナ州のように州の党大会で予備選結果を参考にして代議員を振り分ける「参考代表方式」/と以上大別して3種類の代議員振り分けシステムがある。何事も「自分たちで合議の上決める」お国柄である。】


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by ysbee-2 | 2008-02-14 06:48 | 2008年米国大統領選

驚愕!中国スパイのペンタゴン国防機密漏洩事件・後編

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||| 中国スパイのペンタゴン国防機密漏洩事件 |||

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米国軍事防衛の極秘情報を中国政府に売り渡したスパイネットワーク
国防総省の戦略分析家米人>米国籍中国人>中国人スパイ>中国政府


d0123476_18552829.gif2/11に記事の冒頭をお伝えした「中国スパイのペンタゴン国防機密漏洩事件」の続編です。かなり長い記事でしたので、あとづけで前後編に分けました。お読み落しのないようお知らせする次第です。
この元記事は、AP通信のワシントン支局記者が緊急で書いたものと思われますが(記者名記述なし)文章のキモがなかなか掴みにくい英語の悪文の好例です。用語などにも本来ならばずばり「BREACH=漏洩」を使うべきところを「Deliver the information=情報をもたらす行為」という非常に歯切れの悪いまだるっこしい表現をしています。ネイティブではない1世の帰化米国人記者でしょう。さらには駐米中国大使館に取材を申し込んだとあるので、チャイニーズの記者ではないかと思われます。
彼らの英語の文章構造というのは独特で、主語が脱落していたり、抽象観念がなくうだうだと取材メモをそのまま書き連ねるという、要するに編集能力の欠落した焦点の絞りきれない「綴り方」で終わっていることが多いです。ニューズウィークの編集子たちのスマートで歯切れの良いアメリカンスタイルの記述に慣れた目で読むと「核心はいったいどこに?」と詰問したくなるDullな記事ですが、原文がそうであったということを言い訳がましく弁明しておきます。(言い訳そのもの)

【米国時間 2008年2月13日『米流時評』ysbee】
トップ:9/11事件直後のペンタンゴン夜景 世界の防衛のメッカであるはずの国防総省にまで中国のスパイが潜伏

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FEBRUARY 13, 2008 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 A S S O C S P R E S S | B R E A K I N G

米国国防の極秘情報を中国政府に売り渡したスパイネットワーク
米国時間2008年2月11日午後6時37分 | AP通信・ワシントン発 | 『米流時評』ysbee 訳

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China Spy Network Charged in the Fed Court
Military sales, space shuttle secrets were allegedly sold to Chinese government

FEBRUARY 11, 2007 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
WASHINGTON — A third alleged conspirator in the case, Chinese national Yu Xin Kang, 33, served as the go-between for Kuo and the People’s Republic of China, prosecutors say. Kuo and Bergersen, who worked at the Defense Security Cooperation Agency in Arlington, Va., were arraigned before Magistrate Judge John Anderson at the federal courthouse in Alexandria.


国防総省の戦略分析家米人 > 米国籍中国人 > 中国人スパイ > 中国政府
前号からの続き |この一連の漏洩事件での3人目の容疑者は、ユー・ジン・カン(33)という中国国籍の中国人で、ニューオーリンズの米国帰化中国人クオと中華人民共和国政府との間に立って仲介役を果たした人物と、検察側の告訴状には記述されている。ヴァージニア州アーリントンにある国防総省の一部門である Defense Security Cooperation Agency に勤務するバーガーセンと(ニューオーリンズの家具セールスマン)クオは、(訳者注:肝心の何月何日なのか記述していないが)ヴァージニア州アレクサンドリア市の連邦裁判所に、ジョン・アンダーソン主任判事担当の法廷へ出頭した(と法廷記録には記述されている。)

7. Bergersen: Conspiracy to deliver national defense information

Bergersen was charged with conspiracy to deliver national defense information to a person not entitled to receive it. He faces a maximum of 10 years in prison. Bergersen, who was arrested at his home early Monday, wore a long black T-shirt and blue shorts. His wife, who identified herself only as Ofelia, told reporters Bergersen was innocent and the charges “came out of the blue.”
バーガーセン:国家防衛情報漏洩の陰謀容疑
(国防総省の一部門DSCA局職員で米国市民の)バーガーセンに対して課せられた告発罪状は、「受けとるべきでない人物(「法律違反の対象者」と言うべきだと思うが)に対して国家防衛情報を手渡した(要するに漏洩)陰謀容疑(要するに国家反逆罪)である。(もしこの告訴内容が認定され法廷で有罪判決が下されれば)バーガーセンは最高10年の懲役刑を受ける(ことになる)。
バーガーセンは、11日月曜の朝自宅で逮捕されたが、長い黒いTシャツとブルーのショーツを着ていた。(ここが事件の内容と関係のないどうでもいい部分で、こういう服装に関する記述をするのはたいてい新米の女性記者。寝込みを襲われたパジャマ姿と言いたかったのだろうか?)
彼の妻はオフェーリアというファーストネームしか明らかにされていないが、取材陣の質問に対して「バーガーセンは無実で、今回の嫌疑は晴天の霹靂(came out of the blue)です」と答えた。

8. Tai Kuo: Breach of national defense information to a foreign government

Tai Kuo was charged with conspiracy to deliver national defense information to a foreign government. He faces life in prison if convicted. Kang, 33, who faces the same charges as Kuo, appeared briefly in federal court in New Orleans. But U.S. Magistrate Judge Louis Moore Jr. postponed the hearing until an interpreter could be brought in when it appeared Kang, who cried throughout, did not understand the charges being read.
タイ・クオ:外国政府へ国防情報漏洩の陰謀容疑
(台湾生まれの中国人でニューオーリンズ在住の米国籍取得帰化人)タイ・クオもまた、国防情報を外国政府へ手渡した(国家機密漏洩の)陰謀罪で告訴された。(告訴内容通りに有罪判決が下されれば)終身刑が下される。
3人目の容疑者(で中国政府スパイの)ユー・ジン・カンもまた、クオと同じ容疑で告訴されたが、(居住地であり逮捕された)ニューオーリンズの連邦法廷に、短時間ではあるが出廷した。しかしながら、被告のカンが告訴状が(英語なので)読めないと、開廷の間中泣いて(実際に?)訴えたため、法廷の担当ルイス・ムーア・ジュニア主任判事は、法廷に通訳を用意するまで罪状聴取の法廷を(後日開廷するよう)延期すると宣言した。
(訳者の愚痴:英語がわからないでどうやって米国内でスパイ行為ができるだろうか。またどうやってFBIの取調べを受けられたのだろうか。前もって法廷に対して通訳を用意するよう依頼しなかった検察側の手落ちである。どうでもいいことだが、こんなに重要な事件なのだから万全の手を尽くしてほしいと思う。)

9. Ex-Boeing engineer: steeling data of aerospace programs

In the second, unrelated case, former Boeing engineer Dongfan “Greg” Chung, 72, was arrested on charges of working as an unregistered agent for the Chinese government who stole trade secrets from the defense contractor. The stolen data largely focused on aerospace programs, including the space shuttle, prosecutors said.
ドンファン・チャン:NASAの宇宙飛行計画情報漏洩
2番目の事件は、前述の事件とは直接連携していないが、元ボーイング社のエンジニアで72才になる米国国籍の中国人ドン・ファン・チャン(愛称グレッグ)という人物が、中国政府の非公式のスパイ(unregistered agent for the Chinese government )として、米国の軍事関係の受注業者から兵器売買に関する極秘情報を盗む諜報活動を行なっていた嫌疑で逮捕された事件である。盗まれたデータは、そのほとんどが(NASAの)宇宙飛行計画に焦点を絞った情報であり、その中にはスペースシャトルに関するデータも含まれていたと、法務省検察局から発表された。

10. Charges of espionage, conspiracy, obstructing justices
Chung, a naturalized U.S. citizen, was indicted last week on espionage, conspiracy and obstructing justices charges that were unsealed Monday. He has been the subject of an FBI investigation for nearly a year as part of an inquiry into another Chinese-born engineer who was convicted in 2007 of stealing military data for the Chinese government.
国家反逆罪、陰謀容疑、司法妨害容疑の重罪
チャンは市民権を取得して米国に帰化した中国人であるが、先週の段階で「国家反逆罪、共同謀議(陰謀)罪、司法行為妨害」の罪状で告訴された事実が、11日月曜検察局からの発表で公けにされた。この中国人は、2007年に中国政府のために(米国の)軍事機密情報を盗んだ容疑で有罪となった、もうひとりの中国生まれの米国籍中国人に対する捜査網に浮上し、1年以上FBIの捜査対象となっていた人物である。

11. Meeting with Chinese gov. on spying

Over an 18-year span, Chung traveled to China many times to deliver lectures on the Space Shuttle and other programs, and he allegedly met with Chinese government officials there to discuss how to transfer U.S. data.
中国政府要人と機密データ転送を密談
チャンの諜報活動は18年間の長きにわたって(継続されたものと見られ)、スペースシャトルやその他の米国宇宙飛行計画に関する(公式か秘密裏にかは明記されていないが)レクチャーを行うために、何度も中国へ飛んでいた(ことが確認されている)。その際に、チャンは「米国の極秘情報をどういう手段で中国へ転送するか」について、中国政府の高官と現地で(直接会って)会談していた事実も公開された。

12. Security clearance with Boeing staff ID

Chung, who has a security clearance, worked for contractor Rockwell International from 1973 until 1996, when Boeing acquired Rockwell’s defense and space firm. He retired from Boeing in 2002 but returned the next year as a contractor. He ultimately left Boeing in 2006.
ボーイング社社員として防衛施設にフリーパス
チャンは、1973年から96年まで(NASAの)下請け会社であるロックウェル・インターナショナル社に勤務していた。こうした立場上、ボーイング社がロックウェル社の防衛・宇宙飛行関連部門を買収した際に、チャン自身も自動的にボーイング社の内部勤務者として防衛関連施設にフリーパスとなったものである。彼は02年にボーイング社を退職しているが、その後数年間は自営の下請け技術者として勤務を続けていた。彼が最終的に勤務を離れたのは06年のことでである。 [了]

【米国時間 2008年2月13日 『米流時評』ysbee 訳】
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米国時間 2月12日現在 予備選得票チャート ▶本日までの民主党・共和党全米大会代議員獲得データへ
連載予告「ドリームボーイ」バラク・オバマ*
2/12  ポトマックチューズデー予備選開票速報実況ブログd0123476_10413398.jpg
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by ysbee-2 | 2008-02-13 15:42 | テロとスパイ陰謀
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