人気ブログランキング | 話題のタグを見る

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_128435.gif
     ||| テロリストは眠らない |||
テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_d0123476_556032.jpg
     元CIA長官ジョージ・テネット衝撃の暴露本への前書き

タリバン、アルカイダ、ビンラディン、サダム・フセイン、サウジ国王、ブッシュ、チェニー
アル・ゴアとビル・クリントンの暗殺計画、9/11事件、イラク戦争前夜、核のテロ……
米国諜報機関のトップが体験した世界の恐怖、核の時代のテロの脅威を読む。

現在米国メディアの台風の目となっている新刊本、元CIA長官のジョージ・テネットが、9/11よりもはるか以前のテロ活動から、イラク戦争へと暴走するホワイトハウスの内幕を暴露した待望の書『At the Center of the Storm』が、米国時間で明日4月30日月曜全国一斉に発売される。

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_d0123476_5564027.jpgEye of the Media Storm/メディアの台風の目
ネットでの注文で待つと到着まで2日かかるので、私も早速我が家の向かいにあるアラモアナセンターのBarns & Nobleで、この噂の本を入手する予定である。売上ランクでは、すでにベストセラーリストのトップになっている。こんな勢いの本は昨年9月発売のボブ・ウッドワードの「ブッシュの戦争」シリーズ第3作『State of Denial』以来である。

Big White Lies/ホワイトハウスの嘘
何がそれほど注目を浴びているのかというと、ひとつには「イラク戦争に踏み込んだホワイトハウスの嘘」が暴露されていること。もうひとつは「オサマ・ビンラディン以下のテロ活動の実態」が、未遂の計画まで含めて具体的に報告されていること。
大きく分けてこの2点が、メディアや政界の専門家ばかりでなく、アメリカの一般市民にも出版を待望されていた理由であろう。

Eternal Nemesis/永劫なる宿敵
ブッシュが「悪の枢軸」と指摘したのは、イラク、イラン、北朝鮮の3国だったが、このテネットの本を読む限り、世界をテロ攻撃の恐怖に陥れる「真性の悪の枢軸」が誰なのかが、図らずもわかる仕組みだ。9.11と同等の、いやそれ以上のテロ攻撃の作戦を遂行するために、奴らは私らが眠っている間にも着々と計画を練り、人材をリクルートし、破壊の実現に向けて日夜砕身している。

Dogma of Terrorists/テロリストのドグマ
我々が「自由・平等・平和・建設・繁栄」を理想に掲げる時、
彼らは「鉄則・組織・闘争・復讐・破壊」を自らの血で誓う。
命がけで神託のサバイバルを賭けた「聖戦」を闘う彼らに対して、
和平交渉を期待しても所詮は無駄であろう。

なぜなら、敵対し闘い、教義のために戦場で死ぬのが、彼らの理想の人生なのだから。
なぜなら、彼らの神がそれをmartyrdom=殉教者と呼んで、是としているのだから。
なぜなら、日本の戦国時代と似たような美学の、社会心理の中に生きているのだから。

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_d0123476_127287.jpg

Integrated Global War/統合的グローバルウォー
以前から何度もこのブログで言ってきたように、イラク戦争に代表されるテロリストとの戦いは実はテロリストとアメリカとの間の局地的戦争ではなくて、西洋対東洋、キリスト教対イスラム教、近代民主主義対中世封建主義、持てる者対持たざる者との、時空を超えた壮大なる対立を集大成した「統合的なグローバル戦争」が繰り広げる、壮大な戦場の最前線にすぎない。

Millenium Crusaders/ミレニアムのネオ十字軍
永遠に対峙する空間と観念と時間の断層。数千年近く放置されてきたこのふたつの世界の落差が、図らずもテロ戦争という21世紀のネオ十字軍遠征の戦場となって、われわれの眼前に提示されている。ジハドの兵士たちはインターネットとジェット機で瞬時に地球をまわる。限定戦争という言葉自体死語になりつつある今、このグローバルウォーの地上では、もはや国境は消えた。われわれは今、新しいミレニアム冒頭の数ページに刻印される、史実の中を生きている。

Ancient Regime of the New World/新世界のアンシャンレジーム
ここではもはや、近代的理念で和平条約に漕ぎ着けるのは不可能だろう。まず第一に必要なのは、お互いの立場の相互認識からだ。なにも西欧社会だけが理想の道を歩んできたとは言い切れない。米国の始祖が自由平等の新世界を求めて大英帝国から脱出し、理想の民主主義国家を建設してからすでに200年以上。しかし、近代文明の先端を競った進歩と発展の果てに、アメリカ国民が新しい世紀に得た政府が、混迷と腐敗の猿の惑星であったとは。

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_d0123476_1262610.jpg

Salvation U.S.A./アメリカの救済
民主主義の原点に立ち返って、一からやり直しである。アメリカは今この6年半の間に政府の全身に転移した「嘘と腐敗」というガン細胞を発見し摘出するのに躍起だ。
まず内なる敵を撲滅せよ。国家体制が健全にになってこそ初めて、世界を脅かす外なる敵と闘いうる力を統率する、戦略時点での知性と判断力が発揮できるからだ。だが油断してはならない。
我々が安穏と明日への眠りにつく時も、我々の目に見えない虚空の網を疾走して、世界のどこかで着々と悪魔の時計を読んでいる、テロリストたちは眠らない。

【米国時間 2007年4月29日 米流時評 ysbee記】

__________________________________________________________________

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_457513.gif必見! インタラクティブ特集「テロの総括」
過去20年以上の暗殺・陰謀・テロのすべてを写真と解説で時代順に網羅した、「テロリズムの歴史」を総括するヴィジュアル・クロノロジー。必見です。
▼MSNBC.comでインタラクティブの年表を見る。

アルカイダのクロスヘア/In Al-Qaida's Crosshairs — Interactive Chronology

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_d0123476_6165361.gif明日30日全国一斉にこのジョージ・テネットの本が発売になります。米流時評では、明日からそのダイジェストを連載します。私も早速入手して、メディアの書評どおりか、それ以上の新しい発見があるかを、自分の目で確かめるために読んでみたいと思います。
これもブッシュの残した唯一の功績、嘘で凝り固まった政府を持つ者が身につまされて学習した「Doubt everything」の姿勢にほかなりません。政治に対する感性が、タフでインディペンダントになった事実を感謝するべきや否や? みなさんの反響が楽しみです。

__________________________________________________________________
▼ クリックしてブログの各ランキングへのご投票を、どうぞよろしくおねがいします!
みなさまのおかげで2つのランキングでトップになりました。ご愛読たいへんありがとうございます。

ブログランキング おかげさまで2位をキープです!

テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_12134737.gif政治ブログに参加しています よろしく!
テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_1040831.gif全国区はきびしい 牛歩の歩みですがぽちっ!
テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_10375846.gifこちらもトップをめざしてクリック!
テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_170889.gifサイト内で「投票」アイコンをクリックしてください。4月までのと5月からのと
新旧両方の「米流時評」で1・2位を独占という珍現象がおきております。多謝!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利です

__________________________________________________________________
テロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_19325811.jpg1月から4月までの『米流時評』へテロリストは眠らない・元CIA長官テネット著書への前書き_f0127501_19383540.jpg

以下2006年版本誌『楽園通信』です
▶ 本誌『楽園通信』カバーページ
▶『楽園通信』全記事アーカイブ
▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ
▶『楽園百撰』ハワイのベスト100
『米流時評』自選コラム・ベスト3
▶ 傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心
▶ 米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ
▶ 西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで

# by ysbee-2 | 2007-04-29 18:48 | テロとスパイ陰謀
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31