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タグ:イムラン・カーン ( 2 ) タグの人気記事

英雄伝説「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」

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 ||| 戒厳令下の英雄 イムラン・カーン 後編 |||
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イムラン・カーン:逃走するヒーローが命を賭けるパキスタンの明日
ムシャラフ独裁政権弾圧の手を逃れて逃亡中のヒーロー独占会見記2


d0123476_18552829.gif【英雄伝説】 
英雄はひとりでは生まれない。英雄は大衆の瞳の光芒の中で誕生する。
英雄は生か死かの選択を迫られ、それでもなお命を賭して
自ら信じるものを守り続けようと覚悟したとき、この世の光源となる。
世界が混沌の渦に飲まれ「独裁と弾圧」という狂気が闇を支配するとき、
その権力に真っ向から闘いを挑む者は、魂の発光体となる。
その光が闇を照らし明日へと向かうとき、ひとはそれを、ヒーローと呼ぶ。

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Interview with Imran Khan — Part-2
‘Tomorrow never die’ — The cricket legend, politician running for life
NOVEMBER 14, 2007 EST | Newsweek — Web Exclusive
By Ron Moreau/PAKISTAN | Translation by ysbee
Continued from the previous issue — The young are our biggest constituency, and I think we have a structure there with the students. So I have to come out into the open to mobilize the students, which I'll do at Punjab University [Wednesday]. I have a way of sneaking in. I'll try to get out [afterward] if possible. I have one or two exit routes. I'll be with my running shoes.


米国時間 2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク 独占インタビュー
前号からの続き |戒厳令下逃走中のイムラン・カーンへの独占インタビュー後編
カーン:若者はわが党支持者の最大の部分を占める有権者です。すでに学生の間では、われわれは確固とした支持組織ができたと思います。そういう背景があるので、私は学生たちの前へ出て直接呼びかけるつもりです。それを明日14日水曜、パンジャブ大学でやるつもりです。
【訳:『米流時評』ysbee】

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NOVEMBER 23, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N E W S W E E K | S P E C I A L

英雄伝説イムラン・カーン Part-2:逃亡者がヒーローに変わる時
2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳


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What can the students do?
I have a way of sneaking in. I'll try to get out [afterward] if possible. I have one or two exit routes. I'll be with my running shoes. But if I don't [escape] it doesn't matter. We've had successful student movements in the past, in 1968 and 1977, that have brought governments down. Since then the students have gone completely dormant. But the students are key to this whole thing.
パキスタンのために学生はいったい何ができますか?
警察の目をくぐって大学へ潜入する手はあります。決起集会のあとでも、できれば逃げおおせたいとは思っていますが。ふたつの出入口の一方は確保してある。明日もランニングシューズをはいて行きますよ。でも万が一無理だったとしても(逃げられなくても)、それはもう問題じゃない。
われわれパキスタン人は、過去1968年と77年に学生運動で成功した。2回とも政府を倒した。そのとき以来、学生運動は完全に冬眠期に入っている。しかし今回も、学生が一連の抗議運動の鍵になっています。
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When I gave a lecture [to students the day the emergency was announced on Nov. 3] the talk became a demonstration movement. The students stood behind me and said we will join your protest. In my opinion all the signs are there. I think the students are ready. Even faculty is starting to protest. It's just the beginning.
はじめに予兆ありき
11月3日非常事態が宣言された当日、私は学生に講義していたんですが、話し合いからそのままデモ行進に盛り上がって行ったんですよ。学生たちは私のあとをついて立ち上がり「あなたの抗議運動に参加します」と言ってくれた。私に言わせれば、すべての予兆はそこにあった。学生たちはすでにそうする覚悟はできていたんだと思う。大学の職員たちまでいっしょになって抗議運動を始めたくらいですからね。それがそもそもの始まりです。
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Why should Pakistanis take you seriously when your party is small and you are your party's only member of parliament?
My party has the fastest-growing vote bank in Pakistan. My own personal ratings are very high. If there were a direct presidential election I'd probably do well. But if we fight this next election this party will become a force.
あなたの政党はまだ少数党だし、国会議員は唯一あなたしかいませんが、なぜパキスタン国民はあなたの言う事を真剣に受け止めるべきなのですか?
私の政党は、パキスタンでももっとも急成長している票田を抱えています。私自身の個人的人気は、非常に高く評価されている。もし現在国民が直接投票できる大統領選があったら、多分私は良いところまで行くでしょう。しかしたとえそれが不可能でも、次回の選挙で善戦できれば、この党はパキスタンを動かす勢力になります。
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The reason people supported [the deposed Supreme Court Chief Justice Iftikhar Mohammad Chaudhry] is because he defied the dictator. People looked upon him as genuine opposition to Musharraf. Similarly, my vote bank is increasing simply because people perceive me as someone who is not going to compromise.
最高裁主席判事を追放したムシャラフに対する国民の反感
パキスタンの国民がなぜ(ムシャラフに追放された最高裁主席判事のイフティカール・モハンマド・チャウドリー氏を)支持し続けるのかという理由は、彼が独裁者を糾弾したからです。人々は彼の事を、ムシャラフに立ち向かう生粋の果敢な野党として尊敬したからです。それと同じように、人々は私の事を決して裏切らないやつだと受け止めているという、たったそれだけの理由で私の票田もぐんぐん伸びています。
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For 11 years I've been saying there can be no democracy or prosperity without an independent justice system. My Movement for Justice is based on an independent judiciary.
Suddenly all the lawyers [who were] supporting Chaudhry adopted me, welcomed me with garlands and took me on their shoulders. That's how the party has taken off. We will do well in the next election. And we will become a player in the next assembly and a national party.

パキスタンの司法制度と三権分立の確立について
この11年間というもの、いつも私はこう言い続けてきました。司法制度が三権分立で独立していない限り、この国には民主主義も繁栄もありえないって。私の党「Movement for Justice=義運党」は行政から独立した司法制度というものを、方針の基盤にしていますから。そんなわけで、チャウダリーを支持する全国の弁護士や判事たちが私を推薦してくれた。今年の年次総会では、名誉のレイをさずかって歓迎され、文字通り彼らのスクラムの上に担ぎ上げてくれたんです。それが、わが党がどうやって躍進できたかといういきさつです。これから先、来年の年次総会でも国家の正常化に一役買う存在になって、国民的政党に躍進しますよ。
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Are you frustrated by the Bush administration's seemingly continued solid support for Musharraf?
Militancy and radicalization in Pakistan are increasing at such a phenomenal rate now that we actually think that our future is at stake. All thanks to Musharraf. And for this one man, Bush is going to sacrifice 160 million Pakistanis as if they were sheep? He is worse than the shah of Iran. If he succeeds in imposing Musharraf for another five years, who is going to take up the space? The mosques and the militants. They are spreading.
ブッシュ政権のムシャラフに対する固い支持は続くように見えますが、不満じゃないですか?
パキスタンの軍事制度とムスリム強硬派の過激化は今やあまりにも歴然としているので、実際われわれの未来は風前の灯火のように思えてしまいます。すべてはムシャラフのおかげです。ブッシュ大統領は1億6千万のパキスタンの国民を、羊かなにかのように犠牲にするつもりなのですか?
彼(ムシャラフ)はかつてのイランの国王(パーレビ)よりもひどい(専制君主だ)。もし彼が、また5年間ムシャラフ政権を据え置きするのに成功したら、誰が勢力を伸ばすと思いますか?
モスク(イスラム急進派)とゲリラ(タリバン)、彼らが拡大するだけです。
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What's your solution for extremism and terrorism?
Terrorism is our biggest concern. It's so big that our country is likely to implode. Musharraf is perceived as a pro-American, anti-Islam man on an American mission. So what you are seeing in [the tribal territories of] Waziristan and [neighboring] Swat is that people are siding with the other side against the Pakistan Army.
イスラム原理主義とテロリズムの問題に対するあなたの解決法は何ですか?
テロリズムは、わが党最大の関心事です。問題は余りにも大き過ぎて、爆発寸前です。ムシャラフはパキスタンでは、アメリカのミッションに就いている反イスラム的親米派の人物ととらえられています。だから、あなたがたアメリカ人が(テロリストの温床の民族自治区)ワジリスタンや(その隣の)スワットで目にしている現象は、そこの地元民が自国パキスタン政府軍の敵側に味方するという、とんでもない事態なのです。
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Pakistani soldiers are dying, and no one is mourning them. The Pakistan Army must be withdrawn from the tribal area and negotiations opened with the people. It's not too late. The aerial bombing is just driving more people to support the other side. It's not a winnable war and there's no end in sight.
アフガン国境地帯民族自治区のゲリラを制圧するには?
パキスタンの兵士たちがゲリラの襲撃で毎日命を落としているというのに、誰もそれを痛ましいと思わない。パキスタン軍は民族自治区から撤退して、政府は軍事制圧よりも自治区住民との直接交渉を始めるべきです。まだ遅過ぎはしません。今やっているようなあの地域への空爆は、さらに多くの地元の住民に政府への反感を抱かせ、敵側に走らせるだけです。それでは永遠に勝ち目のない戦争になってしまい、どこまでもいっても際限がありませんよ。
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But hasn't Musharraf tried peace deals with the militants before?
Fundamentalism in Pakistan is a lot easier to deal with if there is a genuine democratic government, and not one that is perceived as a stooge of the Bush administration. The minute people realize that the government does not have a foreign agenda they will listen.
でもムシャラフはこの前、自治区のゲリラと和平協定を結んだばかりではないですか?
ブッシュ政権の傀儡としてしか受け止められていない現在の政府ではなくて、もし仮に真に民主的な政府が存在したら、パキスタンのイスラム原理主義者は、もっとずっと扱いやすくなりますよ。その政府が外国の方針に染まっていないとわかったら、即座に彼らは言う事を聞くようになるでしょう。
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The Americans are making a mistake. They think Musharraf is the solution because the army under his control. But how long can he keep the army under control the way the army is taking such a beating. They are giving up without a fight. I think it's a matter of time before the army rebels against him. It's unsustainable.
アメリカの冒している過ち
アメリカ人は過ちを冒している。彼らは、軍隊をコントロールしているのでムシャラフにつくのが解決策だと思っている。しかし、昨今のように軍隊がやられる一方だと言うのに疑問も抱かず、どれだけ長く自分たちの指揮下においておけば気が済むんでしょう。一部の兵士などは、ゲリラと闘わずに投降してしまうし。このままでは、そのうち軍隊が彼(ムシャラフ)に対して謀反を起こすのは、時間の問題だと思います。もう持ちこたえられない限界にきてますから。  [了]
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【米国時間 2007年11月23日 訳『米流時評』ysbee】

»» 『米流時評』緊急特集 「パキスタン・戒厳令の季節」
第1章 「ダークスーツ革命」  司法権の独立を守るため立ち上がった弁護士たち
第2章 「ホワイトスカーフ革命」 民主主義のためブット女史を支持する女性たち
第3章 「アイボリータワー革命」 独裁弾圧に抗議してカーンを支援する学生たち

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by ysbee-2 | 2007-11-23 12:32 | パキスタン戒厳令の季節

英雄伝説1「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」

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 ||| 戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン |||
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イムラン・カーン:伝説のクリケット名手が英雄に生まれ変わる時
ムシャラフ独裁政権弾圧の手を逃れて逃亡中のヒーロー独占会見記


d0123476_18552829.gif【英雄伝説】 
独裁者が軍隊を駆って民衆を蹴散らすとき、勇気ある者は沈黙を破る。
闇の中に響く真実の声。
その声は光のごとく、闇の隅々までを照らす力となる。
声は光となり、閉ざされた者のこころを照らす。
光は民から民衆へと語り継がれ、ひとつのかたちとなる。
そのかたちが群衆の前に姿を現すとき、ひとはそれを、英雄と呼ぶ。


Interview with Imran Khan — Part-1
‘It’s Just the Beginning’ — The cricket legend, politician running for life
NOVEMBER 14, 2007 EST | Newsweek — Web Exclusive
By Ron Moreau/PAKISTAN | Translation by ysbee
In an exclusive interview with NEWSWEEK shortly before Pakistani police caught up with him, Imran Khan discusses the emergency, his plans to mobilize students and how the nation feels about Musharraf.

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米国時間 2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク 独占インタビュー
ラホーレ・パキスタン | パキスタンのクリケット界伝説のヒーロー、イムラン・カーン。ニューズウィークが敢行した独占インタビューは、2週間逃亡生活を続けていた彼をパキスタン警察が逮捕する直前に行なわれたものである。現地特派記者のロン・モローの質問、今回の国家非常事態について、彼が巻き起こした学生の抗議運動について、そしてパキスタンの一般民衆はムシャラフをどうとらえているのかについて、カーンは忌憚なく語る。 【訳:『米流時評』ysbee】


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NOVEMBER 22, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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 N E W S W E E K | S P E C I A L

イムラン・カーン:伝説のクリケット名手が英雄に生まれ変わる時
2007年11月14日 | By ロン・モロー/ニューズウィーク サイト独占掲載 | 『米流時評』ysbee 訳


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A vociferous opposition politician
Imran Khan, the Pakistani cricket legend and now vociferous opposition politician, hardly looked like a hunted man. Sitting in a supporter's comfortable Lahore home and dressed in a freshly pressed white salwar kameez, Khan, 55, appeared and sounded confident.
反対派を代表する政治家のひとり
イムラン・カーン。パキスタンのクリケット界では伝説の名手、そして現在はムシャラフ政権に真っ向から対立する、反対派を代表する政治家であるが、どう見ても国家警察の目を逃れて逃亡中の人物には見えない。ラホーレの支持者のひとりである知人の閑静な自宅で、ぱりっとプレス仕立ての白いサルワール・カミーズ(パキスタン風のパジャマのような男性の衣服)を身にまとった今年55才のカーンは、インタビューに対して一貫して堂々と落ち着いて語ってくれた。
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Hero at large to organize the united front
He has been quietly meeting with members of the small Movement for Justice Party he founded 11 years ago, with some students and with other opposition politicians who remain at large in an effort to unite their fractious forces and kick-start a public protest movement against Musharraf and his emergency.
独裁に反対する統一戦線のヒーロー
彼は11年前に設立した小規模の自分の政党「Movement for Justice Party=正義運動党」のメンバーや、数人の学生運動のリーダー、反体制派のほかの政治家たちと密かに会合を持ち続けていた。反対派の政治家たちも、彼と同じく弾圧の手から逃走中の身であったが、これまでばらばらだった反政府側の政治活動をひとつにまとめて、ムシャラフと彼の取り巻き連中に対抗して、国民的な抗議運動を展開するきっかけを作ろうと努力しているそうである。
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Fugitive life of superstar for 11 days
For 11 days, ever since the police burst into his home early in the morning of Nov. 4, the day after Pakistani President Pervez Musharraf announced emergency rule, he had successfully eluded the security forces by surreptitiously moving to a different house daily and largely avoiding talking on his cell phone.
お尋ね者はスーパースター
パキスタンのペルヴェズ・ムシャラフ大統領が国家非常事態宣言を発令した直後の11月4日未明、彼の自宅を警官隊が急襲した。それ以来この11日間というもの、彼は発信地がばれる携帯を使うのを避け、毎日違う家で眠り転々と居場所を変えて、軍警察の厳しい捜索の網をくぐり抜けてきた。
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Exclusive interview with a running hero
In an exclusive interview yesterday, which turned out to be his last before he was arrested today at Lahore's Punjab University following an ugly encounter with Islamist students, he talked with NEWSWEEK's Ron Moreau about his plans to challenge the president. Excerpts:
逃亡中のヒーローへの独占インタビュー
昨日(11月13日火曜)実施できたニューズウィークの独占インタビューの中で、カーンはニューズウィーク誌のロン・モロー特派記者の質問に答え、今後の計画やムシャラフ大統領への挑戦などについて忌憚なく語ってくれた。以下その抜粋:
(もっともこの翌日14日にラホーレのパンジャブ大学で行なわれた、イムラン・カーンを支持する学生の反政府総決起集会の直後に、一部のイスラム急進派の学生の裏切り行為の密通で彼は警察に逮捕されてしまったので、結果的にこのインタビューがこれまでのイムラン・カーンに対する最後のインタビューとなってしまったことも付け添えておく。)
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このインタビューのまさに翌日、イムラン・カーンはラホーレ最大のパンジャブ大学で決起集会をひらき熱狂した学生の先頭を切ったが、裏切り者の密通で警察の手に渡された。この事件のユダ役は、ムシャラフが敵対していたはずのイスラム急進派の学生だったのが、皮肉な現実というか新しい疑惑の種である。

NEWSWEEK: How did you escape from the police [on Nov. 4]?
Imran Khan:
At 1:30 in the morning these cops suddenly burst in my house. They were very rough and rude with my 85-year-old father and me. I asked to see an arrest warrant, which they didn't have. I had a feeling they were going to take me in straightaway. That's when I took the decision that I'd better get out. I went out the back, jumped over two back walls and made it to a cousin's house.
Since then I've been moving everyday. Obviously he [Musharraf] had learned a lesson from the Burmese generals of severe repression: beat up and put everyone in jail, and then a few days later say everyone's with me because no one's in the streets.

ニューズウィーク: 11月4日の警察の逮捕からどうやって逃げたんですか?
イムラン・カーン: 
夜中の1時半に警察の連中が突然うちに押しかけて来たんですよ。私の父親は今年85才なんですが、彼らは親父と私に対して手ひどく乱暴に振る舞ったんです。むっときた私が「逮捕するなら令状を見せろ」とたずねたんですが、彼らはそんなもの持っちゃいなかった。
私はその場で「やつらは俺をこのまま連れてくに違いない」と直感したんで、とっさに逃げた方が良いとその場で判断しました。そこで彼らを入口で待たせたまま、私は自宅の裏庭へ走り出て、隣との境の塀を次々に2つ跳び越えて、従兄弟の家まで逃げたんです。
それ以来ですよ。こうやって毎日移動しながら、やつらから逃げている次第です。
やつ(ムシャラフ)がビルマの独裁将軍の過酷な弾圧から打つ手を教わったというのは見え見えですね。たてつく者はぶちのめして、一人残らず監獄にぶちこむ。それから何日か経ってからこう言うでしょう。誰もが自分の側についてるってね。そりゃそうでしょう、通りには反対派は誰も残っちゃいないんですから。
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What's your plan of action underground?
I've had a few narrow escapes. Lahore is such a big city I have so many places to go, because basically everyone is anti-Musharraf here. I'm organizing my own party and trying to launch a students' movement to fight for democracy.
I'm tying up with Qazi Hussain Ahmed [the leader of the Islamist Jamaat-e-Islami party] and [exiled former prime minister] Nawaz Sharif. We have decided to go into an electoral alliance, trying to get everyone to boycott the elections [which Musharraf has announced will be held under emergency rule before next Jan. 9].

地下に潜伏して計画しているこれからの活動はどんなものですか?
私はあぶなくもう一歩で捕まる目に何回か逢ってますが、かろうじて逃げられました。ラホーレは隠れる場所がそこらじゅうにありますよ。というのも、基本的にはこの街の誰もが反ムシャラフ派なんですから。
私は今自分の政党を組織して、学生の間に民主主義のために闘う運動を展開しようとしているところです。(イスラム政党ジャマアル・エ・イスラミ党のリーダー)カジ・フセイン・アハメドや(亡命中の前首相)ナワズ・シャリフとも、反ムシャラフで共闘しようと話し合っています。こうやってわれわれは、選挙に対して共同戦線を組織することに決めました。つまり、国民の誰もが選挙をボイコットするように運動を展開する予定です。(来年1月9日に行なわれる予定のこの選挙に関して、ムシャラフは当日まで戒厳令実施を続けると言っている。)
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To restore justice, protect human rights
This election will be a total fraud unless the emergency is lifted and the Supreme Court is restored. We don't recognize these present puppet judges. If the [former judges] aren't [reinstated] then Musharraf will have achieved his aim of the emergency; to install his own judges. With his own judges he can rig the elections and muzzle the media and finally get a puppet parliament.
司法の独立と基本的人権の復活を目指して
戒厳令が解除になって最高裁判所判事が元に戻らなければ、今度の選挙は完全な詐欺ですよ。われわれは、ムシャラフが勝手に選んだ現行の傀儡判事を認めません。もしも従来の正当な判事たちが復帰できないのであれば、そのとき初めてムシャラフは非常事態宣言を敷いた本来の目的を達成したことになるでしょう。つまり(テロリスト対策ではなく)最高裁判所を自分の息のかかった判事だけで固めるという目標です。法律を承認するのが傀儡判事であれば、選挙結果を操作したり報道を圧殺したり、最終的には傀儡内閣をでっちあげたり、好き勝手にやりたい放題になるでしょう。
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Can you bring in Benazir Bhutto to your alliance?
If Benazir joins us in boycotting the elections then the polls have no credibility. But there's a lot of suspicion here. What we don't want is for her to use us as a bargaining chip and then cut another separate deal for herself with Musharraf. We need to know what is the game she is playing, because her credibility with us is low.
ベナジール・ブット女史をあなたの味方につけることは可能ですか?
もしベナジールが選挙をボイッコットしてわれわれの戦列に加わるなら、そうなれば投票はまったく無効になるでしょう。しかし、その件に関しては沢山の疑問点があります。
われわれがそうなってほしくないと警戒するのは、彼女が我々を存続のための取引条件として利用して、そのあとで独自にムシャラフとの談合に走ったりしないか、という点です。
われわれは今回の運動で彼女がどんな役割を果たしたいのか、率直に知りたいです。これまでの実績では、彼女への信頼度は低いですから。
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Now she says her party will likely boycott the polls.
If Benazir makes a categorical statement about a boycott, then, of course, we have a tremendous opportunity of mobilizing Pakistanis, because people will get the impression this is a joint front. That will put a lot of pressure on Musharraf.
彼女は今や選挙投票をボイコットするとまで言っていますが
ただし、もしベナジールが選挙のボイコットに関して具体的な条件付きで声明を出したなら、その時にはもちろん受け入れて、パキスタン国民を動かすとてつもないチャンスが実現できる可能性を、われわれもつかむことになります。なぜなら、国民は「これは民族統一戦線だ」という印象を受けるでしょうから。そうなれば、ムシャラフにとって大打撃になることは間違いないです。
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But can the opposition get together in the face of Musharraf's emergency?
We have to. He is in control because opposition parties do deals with him. Qazi, Nawaz and I have been saying that without a street movement this guy is not going to go. Everything he [Musharraf] has promised he has reneged on.
ムシャラフ政権の戒厳令下の弾圧に会いながら、それでも反対派を統一することは可能ですか?
そうしなくては。彼は反対派それぞれと個別に談合していたから、制圧できていたんですよ。カジやナワズ、私が今まで言ってきたのは、大衆が通りに出て反対運動を展開しない限り、あいつは絶対に辞めようとはしないだろう、ということです。やつ(ムシャラフ)は約束した事を片っ端から破ってきました。
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Lesson from the history of dictators' regime
He is clearly not going to leave power voluntarily, so that's why we need a street movement. That's the only thing that dictators in the past have been affected by and what the army looks to. When the army realizes that he has become a liability, it will get rid of him.
歴史上の独裁者の運命からの教訓
やつが自分から進んで権力の座を離れる、なんてことがないのははっきりしてます。だからこそ、われわれは街に出て運動を展開する必要があります。それが唯一、歴史上の独裁者が脅威を抱く効果があり、軍隊の目を醒ます現実だったのです。軍隊が独裁者は彼らにとっても足枷でしかないことに気がつけば、その時には暴君を見捨てるでしょう。
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Sudden surprising oppression
But he took us by surprise and put everyone in jail. There's no leadership left. And they've really beaten up people this time. The workers have really been thrashed. There have even been broken bones. Even women human rights workers were shoved around.
前例を見ない突然の過酷な弾圧
しかし、やつが我々をびっくりさせたのは、突然に誰もかもを一斉に投獄したことです。だから、反対運動のリーダーシップをとる者が一掃されてしまった。おまけに今回は、彼らは実際にひとびとを暴力的にぶちのめしてますよ、運動家は文字通りずたずたに暴行されたし。骨が折れるまで打ちのめされた者もいますよ。女性や人権擁護主義者のおとなしい運動家まで、強引に引きずり回されたし.....。
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»» 次号「イムラン・カーン インタビュー」後編へ続く
【米国時間 2007年11月22日 訳『米流時評』ysbee】

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by ysbee-2 | 2007-11-22 15:48 | パキスタン戒厳令の季節
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