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タグ:ソマリア海賊 ( 4 ) タグの人気記事

過熱するアデン湾岸戦争でソマリア歩哨基地案も

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  ||| 過熱する海賊とのアデン湾岸戦争 |||

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 EUと米国の共闘掃討作戦、過熱するアデン湾岸戦争でソマリアに歩哨基地案も
 EU「海軍力を増強」米国「海賊の資金凍結」ソマリア首相「湾岸に歩哨基地を」


d0123476_18552829.gifここ1・2年雨後のタケノコのように急激に横行し、今やソマリア第一の巨大産業となってしまった海賊戦線の実態を知りたい方のために、昨日に引き続き昨年12月16日号のエントリー、「緊急報告 ソマリア海賊との全面戦争を国連が承認!」の一部を前書きとして再掲出します。(*記事下にも海賊関連記事リスト掲載)

トップ:ソロモン諸島海域で海賊船の偵察にあたる無人スパイ機「スキャン・イーグル」を 艦上から発射した瞬間
ソマリア沖を哨戒中の米国海軍第5艦隊所属ミサイル巡洋艦USSベインブリッジ号にも、スキャンイーグルを搭載


米軍再び「ブラックホークダウン」のソマリアへ

今回の国連安保理の決議で、米軍は再びソマリアの地を踏む可能性がでてきた。過去において米軍がソマリアに進駐したのは1992〜93年のことで、首都モガディシュで軍閥のロケット砲を受けて米軍ヘリが墜落し、パイロットの死体が市内引き回しになるという悪夢の事件が起きた。また別の人質パイロットが解放されたあとは、当時のクリントン政権がソマリアからの米軍撤退という恥辱的な決定を下した苦い経験がある。
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人質の身代金で巨額の軍資金を得た海賊は、アデン湾岸ソマリアの母港エイルで新しいボートを購入し増殖する

イスラム過激派が支配するソマリア南部

今日ではソマリア南部の大部分が、イスラム過激派の軍閥の支配下にある。この地を支配する旧態依然のイスラム法と言えば、罪を犯した者には鞭打ちや投石、斬首刑などの残酷な公開処刑が待っており、社会に植え付けた恐怖感で住民を支配する時代を逆行する支配体制である。
福祉制度や医療設備、医師も皆無に等しいので、平均寿命は46才ときわめて低い。それと言うのも生まれた子供の約半数が5才に達する前に死亡、という慢性的な飢饉と劣悪な衛生環境にあるためである。
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海賊にインタビューする怖いもの知らずの戦場のジャーナリスト、ロイター通信のアンドリュー・コーソーン支局長

しかしその一方で、ソマリアの海賊産業には潤沢な資金が行きわたっており、充分な訓練と武器を授かった民兵がその組織の活動を支えている。20年近く内戦状態が続き戦禍で全土が荒廃したソマリアでは、軍隊並の重装備の武器は定着した密輸ルートからいとも簡単に入手できているようだ。

【米国時間2009年4月17日『米流時評』ysbee】

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APRIL 17, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月17日号
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A s s o c i a t e d P r e s s | B R E A K I N G
復讐を誓う海賊、エスカレートするシージャック、ソマリアの陸上で掃討計画も?
米国時間 2009年4月16日午後0時03分 | AP通信・ケニア発現地レポート | 訳『米流時評』ysbee

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トップ:海賊の横行するアデン湾へ向かう、スエズ運河を運行中の米海軍第5艦隊ミサイル駆逐艦 USS メーハン号
U.S. Navy Rescues Captain Held by Pirates
Three of the Somali captors killed, one in custody after swift operation
APRIL 16, 2009, 12:03 p.m | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

8. EU boosts anti-piracy fleet
Continued from the previous issue |MOMBASA, Kenya — Meanwhile the European Union said Thursday it is boosting its anti-piracy fleet off the Somali coast to 11 ships, with the addition of three Swedish frigates in May. Its main task is to escort cargo ships carrying U.N. World Food Program aid to hungry Somalis. Nearly a dozen countries, including the United States, have anti-piracy operations in the Gulf of Aden and off the Somali coast.
EU「対海賊艦隊」を11艘に増強
前号「復讐を誓う海賊・米国は資金凍結・EU海軍増強」からの続き
翻訳中
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北方アラビア海を哨戒する米海軍ミサイル巡洋艦USSゲティスバーグ号 今回のソマリア沖救出作戦にも参加した

9. Best way: prevent them entering ocean

Sharmarke said the Somali government was presenting a anti-pirates strategy plan to envoys from the European Union, the United States and a regional authority to fight pirates by building up military forces and establishing intelligence-gathering posts along its coastline. "The best way to actually deal with this is to prevent (the pirates) from going into the waters," Sharmarke said.
最善の予防策:海賊を出航前に阻止
翻訳中
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ソマリアのオマール・アブディラシド・シャルマーク首相/モガディシュ訪問のドナルド・ペイン米下院議員と協議

10. Plan to establish 10+ observation posts

"We are planning to establish at least ten or more observation posts on the coastline." Still, it was not clear how this plan could cover the 1,900-mile Somali coastline, since his government controls only a few square blocks of the capital, Mogadishu, with the aid of African peacekeepers.
ソマリア海岸に海賊監視基地10カ所以上設置
翻訳中
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マースクアラバマ号の襲撃の知らせで現場へ急行したが、海賊と5日間の睨み合いとなった米海軍USSベンブリッジ号

11. U.S. warning further action

But once reluctant donors, funding a government with little accountability, may change by the recent piracy spike. Despite U.S. Admiral Michael Mullen's confident statement and President Barack Obama's warning of further U.S. action, Somali pirates captured two more nautical trophies Tuesday to match the two ships they seized a day or two earlier.
掃討作戦強化の警告を発した米国
翻訳中
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アデン湾航路を運航する船舶警護のため、日本の海上自衛隊から派遣されたMSD十和田号

12. Pirates vow revenge against U.S.

Pirates have vowed revenge for the deaths of three colleagues at the hands of U.S. snipers rescuing Capt. Richard Phillips. As well as they threatened to kill more captives for two other pirates slain by French forces in a separate rescue last week.
米国への復讐を誓うソマリアの海賊
翻訳中
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20年以上も内戦の続くソマリアの首都モガディシュは常に市街戦の舞台で、弾痕のない建物は見当たらない

13. New threat on lives of hostages

"Our latest hijackings were meant to show that no one can deter us from protecting our waters from the enemy because we believe in dying for our land." A message of vengeance from Omar Dahir Idle, a pirate based in the coastal town of Harardhere, was delivered to The Associated Press by telephone.
人質に危害・殺戮と脅迫
翻訳中
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海賊の人質となるのを拒否して脱出、モンバサ港へ無事たどりつき、船長の無事救出を訴えるアラバマ号クルー

14. Ending the 5 days ordeal of hostage

Meanwhile, the American sea captain held hostage for five days by pirates reached port in Kenya on Thursday, hours after his crew held a joyous reunion with their families at Andrews Air Force Base in Maryland. Phillips, 53, of Underhill, Vermont, gave himself up as a hostage to ensure the safety of his crew.
5日間の人質救出作戦
翻訳中
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左:アラバマ号が所属する海運会社マースク社の自家用ジェット ケニアの首都モンバサの国際空港から帰国の途へ
右:ケニアモンバサ港へコンテナ貨物輸送の途中、8日水曜ソマリアの500キロ沖合で海賊に襲撃されたアラバマ号


15. Self-sacrifying captain, hero of Seamen

He was freed Sunday by Navy SEAL sharpshooters who killed his three captors. Phillips planned to spend Thursday night on the Bainbridge, according to Maersk shipping line spokesman Gordan van Hook.
自己犠牲の船長は海の男の鑑
翻訳中
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 左:海軍の特殊部隊に救出され、ケニアから米国本土へ向かう、アラバマ号のリチャード・フィリップス船長
 中:米国の海軍巡視艇 /右:身代わりとなった船長無事救出の知らせを受け、喜びに沸くアラバマ号クルー


16. 'Sweet Home Alabama's coming home

Capt. Richard Phillips of the U.S.-flagged Maersk Alabama cargo ship was brought into Mombasa harbor aboard the USS Bainbridge, which docked to the music of "Sweet Home Alabama" — the Lynyrd Skynyrd hit that includes the words "I'm coming home to you."
”スィートホーム”アラバマ号の帰郷
翻訳中
<了>
【 米国時間 2009年4月17日 『米流時評』ysbee訳 】
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救出された人質フィリップス船長の無事帰国を祝って、ウェルカムバナーを作る船長の故郷の町アンダーヒルの小学生
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d0123476_7294370.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/9617505/
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by ysbee-2 | 2009-04-17 13:35 | 海賊シージャック

海軍伝説・ネイビーシールズの殺しのライセンス

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    ||| 海軍伝説 殺しのライセンス |||

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 米国海軍の特殊任務遂行部隊 NAVY SEALs 究極任務の殺しのライセンス
 ソマリア海賊の人質事件でクローズアップされた ミッションインポッサブル

d0123476_18552829.gif記事の写真を色々探していたら、やはりこの海軍の特殊部隊 NAVY SEALs は只者ではない。紛争地域での敵前上陸や諜報情報の収集、任務遂行のための「殺しのライセンス」もあるようだ。

ただし戦闘行為として認められた状況でなければ、軍属の任務そのものも発生しない訳で、これは大分前の映画のタイトルにもあった『Rules of Engagement』が問われる状況だ。また、出動および任務遂行は軍事行動となるので、その都度大統領じきじきの署名が必要となる。まさに「Signed, Sealed, and Delivered = 署名 > 封印 > 実行」のプロセスそのものである。

(「Signed, Sealed, and Delivered」はスティービー・ワンダーの往年のヒット曲で、たまたま一昨年来のオバマの選挙キャンペーンでは、この曲がキャンペーンテーマとして各遊説会場の演説の最後に流れたという経緯もある因縁深いタイトル)
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ソマリアは、90年代クリントン大統領の1期目に、国連の食糧救援の警護のため、国連軍援護で米軍を派遣していた。その結果、米軍ヘリが現地の武装勢力に襲撃され、米兵19名が死亡。パイロットの死体が市中引き回しになるという、米国にとっては悪夢の体験をした鬼門である。

これに懲りて以降、クリントン政権は各地で紛争が起きても、自国大事で看過する態勢をとるようになってしまった。94年のルワンダの虐殺も、モガディシュの惨事がなければ、米国が事前に特殊部隊を送り込んで止められたはずだった。

d0123476_16391691.jpgYAN-Cさんのブログ『RE:SUKI』でも、海賊に関するエントリでソマリアの首都モガディシュの惨事を描いた、リドリー・スコットの戦争映画『ブラックホーク・ダウン』にふれていた。
▶オバマ大統領「SEALS」によるソマリア海賊からの救出に成功

彼らの任務は、常に生か死かの命がけの最前線へ送られるため、その訓練も一様ではなく、写真を見ているだけで凄みが伝わってくる。33万の海軍の中でわずか2千名というエリート中のエリート部隊。こうした訓練の集積が骨身にしみているからこそ、揺れる船内にいた3人の海賊を3発の銃弾で同時に仕留める、という神業に近い使命が遂行できたのだろう。
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軍事行動を無条件に認めるきらいのある米国ですら「海賊も人間」という人命擁護説を唱えるアメリカ人もたしかにいる。しかし、重装備の海賊が人質をとりその命が危機にさらされた場合、たとえ人質がたったひとりであっても戦艦を差し向け、「国家は国民を守る」という鉄則を示したアメリカ。

国民の政府に対する信頼というものは、上から教え込むよりも、やはりこうした危機的状況が展開する中で、無言のうちに浸透するものだな……と、米国における「国家と国民の信頼の絆」というものを、あらためて痛感した次第である。

   【米国時間2009年4月14日『米流時評』ysbee】
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APRIL 14, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月14日号
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  Associated Press | P E N T A G O N
ソマリア海賊人質事件でクローズアップされた NAVY SEALs の殺しのライセンス
米国時間 2009年4月13日午後5時32分 | AP通信・ワシントン発 | 訳『米流時評』ysbee

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Snipers Had One Improbable Chance: Part-II
Pirates holding captain hostage appeared increasingly agitated
APRIL 13, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

7. 25 yards from their targets
Continued from the previous issue — Continued from the previous issue — The SEALs in the Gulf of Aden standoff had parachuted into the ocean to join the destroyer. Now, Sunday night, they were 25 or so yards from their targets, waiting. Their mission, fraught with risk for the hostage, was one that SEAL snipers are trained to do, Couch said.
ターゲットと23メートルの距離まで接近
前号「ソマリア沖のボーン・アルティメイタム/海賊3人3発3中」からの続き:
アデン湾で人質をとった海賊と5日間のにらみ合いとなった米国海軍の最終手段となるべく、使命を帯びたシールズのメンバーは、宵闇が降りてから海上へパラシュート降下し、駆逐艦ベインブリッジ号の甲板で満を持した。時すでに、アフリカ現地時間で日曜の夜。彼らの狙うターゲットは、およそ25ヤード(約23メートル)ほど先にあって、ひたすら好機の訪れるのを待っていた。
彼らの使命は、人質を危機に陥れることなく、狙撃手が常時訓練している技術を実践に移すだけのことだったはず、と(前号でも紹介した)クーチ氏は解釈している。
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8. Imminent danger of captain's life
Three Navy SEALs aboard the Bainbridge waited quietly in the darkness. First, a tracer bullet arced from the lifeboat toward the Bainbridge. Then, through one of the few openings on the lifeboat, Phillips could be seen with a gun pointed at him, almost touching him.
風前の灯火だった船長の命
NAVY SEALs の3人のスナイパーは、ベインブリッジ号の甲板上に身を伏せ、周囲が闇に包まれるのをじっと待っていた。そのとき、最初に海賊達のボートからベインブリッジ号に向かって、実弾が発射された。その直後、海上に降りたスナイパーの観察したところによると、救命ボートのわずかな開口部のひとつを通して、フィリップス船長の頭部に海賊が銃をつきつけているのが見えた。その銃口は、ほとんど船長の頭にふれていたと言う。
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9. SEALs snipers waiting for the chance
The risk seemed obvious, but what about opportunity? Clean lines of fire that would leave the pirates' captive safe were hard to come by when taking aim at the bubble. Officials declined to discuss the equipment used by the SEALs on the destroyer. But U.S. Special Operations Command in Tampa, Fla., has purchased several thousand small night sights.
千載一遇のチャンスを待つスナイパー
船長の危機は誰の目にも明らかだった。しかし、はたして救出できる可能性はあるのか?
海賊もスナイパーも、どちらのボートも波間に揺れる木の葉のような状況では、人質の命を救えるような射撃が成功する可能性は、皆無に等しかった。
現場の指揮官は、米海軍の駆逐艦ベインブリッジ号に搭乗したシールズのスナイパーが使用した装備については洩らさなかったが、フロリダ州タンパの米海軍特殊作戦コマンド部隊(スペシャル・オプ・コマンド)では、すでに数千挺の小型の夜間照準装備を購入していたことがわかっている。
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10. Super-magnifying night sights
The battery-operated night sights magnify available in moonlight and starlight to illuminate targets. The sights weigh a few pounds and clip onto rifles. "From 1,000 meters, you can tell if someone is raising their left or right hand," said C. Reed Knight Jr., president of Knight's Armament in Titusville, Fla., one of the few companies that sells sights to the command.
スーパー照準のナイトスコープ
バッテリー起動のナイトスコープは、数ポンドの重さを増すがライフルに装着でき、たとえ月夜でも星明かりでもターゲットが明瞭に見えるような視界を可能にする、狙撃用の特殊装備だった。
「たとえ1キロ離れた距離であっても、標的となる人間が右手を上げているのか左手なのかまで、ちゃんと識別できる優れ物ですよ。」
その夜間用特殊スコープをこう評価するのは、コマンド部隊にオプティカル装備を納入している数少ないメーカーのひとつ、フロリダ州タイタスヴィルに本社を置くナイツ・アーマメント社の C・リード・ナイト社長である。
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11. Three pirates, 3 shots, 3 bodies
The opportunity arrived. The three hostage-takers were observed with their heads and shoulders all exposed at once. The sight was told to Vice Adm. William Gortney, commander of U.S. naval forces in the region. Three shots rang out from the SEALs. Three pirates were dead or rapidly dying. Phillips was found safe, his hands bound.
3発の銃弾で海賊3人即死
ソマリア沖の艦上では、ついにチャンスが訪れた。たまたま、人質に銃をつきつけている海賊が救命ボートの小さな窓のひとつに、3人一緒に頭部と肩を現したのだ。この視界はただちに、アデン湾を含むインド洋一帯をとりしきる米国海軍第5艦隊の総司令官、ウィリアム・ゴートニー副提督へ伝えられた。
間髪を入れず、3人のシールズのスナイパーの銃口から3発の銃声がとどろいた。と同時に3人の海賊は即死、あるいは倒れてすぐに死んだ。フィリップス船長は、両手を縛られてはいたが、拉致されてから5日目に、ついに怪我もなく無事救出された。
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12. Work of ultimate precision
"It was a day at the office for the SEALs, much like it's a day at the office for a heart surgeon or a concert violinist," said Dick Couch, a Vietnam-era SEAL and author of "The Warrior Elite," an inside look at the commandos' rigorous training program.
究極の緻密さと正確さで職務遂行
「シールズにとっては、今日の任務もオフィスで片付ける毎日の仕事と変わりない。まあ、普通のサラリーマンと言うよりは、心臓外科の手術医とかコンサートのバイオリニストの仕事に近いが」
ベトナム戦争時代にSEALの一員として活躍し、コマンド部隊の過酷なトレーニングプログラムを部内者の目でレポートした実録書『The Warrior Elite/エリート戦士』の著者、ディック・クーチ氏は、SEALsの仕事の内容をこう解説する。
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13. SEAL stands for at 'SEa, Air and Land'
The Navy, a force of more than 330,000, has just 2,000 SEALs, highly trained as stealthy rescuers — and killers. They are called SEALs because they can fight by SEa, Air and Land. SEAL snipers are counted on for precision fire from concealed positions.
SEALの由来は「SEa, Air, Land」
米国海軍に所属する者は総数33万名にのぼるが、その中で高度な軍事特訓を受けた特殊部隊のシールズは、わずか2千名を数えるに過ぎない。彼らの遂行任務は、究極の困難な救出作戦だが、時と場合では殺人使命も帯びる。
彼らの活躍する舞台は「SEa, Air and Land」陸海空のどこでも、という由縁で「SEALs/シールズ」と呼ばれる。単独の兵士はSEALと呼ばれるが、特にそのスナイパーは、隠れた位置から正確無比な射撃を遂行する腕前にかけては、右に出るものがいない。
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14. 'Correcting for Environmental Factors'
They practice stalking, helicopter insertion, intelligence gathering and more. Their training manual instructs them on camouflage, navigation, evading dogs and a skill of special value when taking aim from a large ship at a small boat riding the waves: "Correcting for Environmental Factors."
ハイテク装備で敵前上陸から諜報任務まで
彼らは、狙撃のターゲットを地上で追跡したり、軍用ヘリからパラシュートで降下したりする訓練の他にも、情報収集など諜報的職務も遂行できるよう特殊な訓練をマスターする。彼らのトレーニングマニュアルでは、作戦実行に際してはカモフラージュ用のメイクをほどこし、ボートを操り、捜索用の犬をけむに巻く……といった、揚陸艦から小型ボートに乗り移って敵前上陸する際の特殊技術について微に入り細にわたって伝授されている。その表紙のタイトルもまた、まるで敵の目をあざむくかのような題名だ。『Correcting for Environmental Factors/環境要素の是正』。
<了>
【 米国時間 2009年4月14日 『米流時評』ysbee訳 】
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真冬にツンドラの凍土でのサバイバル訓練 凍った泥をくぐり抜けた兵士はまるで銅像のようだd0123476_1023580.jpg

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by ysbee-2 | 2009-04-14 18:36 | 海賊シージャック

ソマリア沖のボーン・アルティメイタム/海賊3人3発3中

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  ||| ソマリア沖の特命・人質救出作戦 |||

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 海軍特殊部隊の勝利: 3人の海賊に、3人のスナイパーの3発の銃弾が命中!
 オバマ「海賊行為は16世紀の犯罪」各国海軍の協力による海賊撲滅を呼びかけ


d0123476_18552829.gif先週水曜から、米国のメディアでは「ソマリア海賊の米人船長人質事件」が話題を独占していたが、土曜の深夜にオバマからGOサインが出て、特殊部隊がパラシュート降下。最終的には海賊3人を射殺して船長を救出した。

この展開で、復活祭の朝には「人質解放」の朗報で全米が安堵の吐息をもらした、という経緯は前号で紹介したとおり。しかし、あとから続々伝わってきた詳報が注目の的。このままでは船長がソマリアのイール港の海賊の本拠地へ連れ去られるか、あるいは最悪の場合船内で射殺される、と見えた瞬間、事態は急転。

海賊3人と人質の乗ったカプセル状の救命ボート目がけて、3人のスナイパーからの3発の銃弾が3人の海賊に「同時に」命中し、3人とも即死、という……これはもう映画以上の結末となった。
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よく米国の話題が一緒になる『JIN & TONIC』のJINさんは、奇しくもこの展開を「オバマ、ジャックを派遣」とタイトルにしてらしたが、確かに大統領と現場の司令官とのホットラインやテロリストへの必殺使命は『24』のジャック・バウアー顔負け。

私が最初にNBCテレビのニュースで、ミリタリー系ニュース報道のベテラン、ミクロズースキー・ペンタゴン担当デスクがこの状況を微に入り細に入り語るのを聴いた時には、即座に「ジェイソン・ボーンだ」と思い、一瞬で3人必殺のあの瞬速わざが彷彿と浮かんだ。  >> 次号へ続く

【米国時間2009年4月13日『米流時評』ysbee】

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APRIL 13, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月13日号
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  Associated Press | P E N T A G O N
米海軍特殊部隊のミッションインポッサブル 人質救出の特命作戦
米国時間 2009年4月13日午後5時32分 | AP通信・ワシントン発 | 訳『米流時評』ysbee

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Snipers Had One Improbable Chance
Pirates holding captain hostage appeared increasingly agitated
APRIL 13, 2009 | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
1. Three bullets to kill 3 pirates
WASHINGTON — Ordered to shoot to kill, snipers on the swaying stern of the U.S. destroyer had one improbable chance to get it right. Anything less than direct hits killing three pirates with three bullets would have placed the American hostage, merchant Capt. Richard Phillips, in mortal danger, if not sealed his fate.

必殺必中の極限の特命
人質を拉致していた海賊に対して最終的に射殺命令が下ったとき、米海軍の戦闘艦から揺れる波間に下ろされたボートから、これまた木の葉のように揺れ続けるカプセル状の救命ボートに乗った海賊3人を間違いなく仕留めるチャンスは、万にひとつの可能性しかなかった。3人の海賊に3発の銃弾を瞬時に命中させなければ、米人の人質である民間輸送船のリチャード・フィリップス船長は、逃れようのない死の危険にさらされるだけだった。
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2. Duty on missions impossible
Navy SEALs are trained for an improbable variety of tasks — to dive deep, fight in the desert, parachute into the ocean, conduct urban warfare, operate in bitter cold, crawl through the jungle. They're trained to wait, too. This night, they had to find their moment, shrug off the pressure and shoot straight.
不可能なミッションを可能にする任務
NAVY SEALs は、米軍でも最も過酷な訓練を受けた米国海軍の特殊部隊である。……深海深くダイビング、灼熱の砂漠での戦闘、軍の輸送機からパラシュート降下、市街地での白兵戦、極寒の凍土や熱帯のジャングルを匍匐前進……陸海空あらゆるステージでの遂行不可能と思える任務を遂行するべく特訓を受けた、エリート中のエリート部隊である。
しかし、彼らはまた好機がくるまでじっと待つようにも訓練されている。海賊を倒したこの夜も、彼らはベストタイミングが到来するまで待ち、狙いを定め、好機を逃さず撃った。
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3. Counting the ticking temper
The scene was set as darkness fell Sunday evening off the African coast. The last three pirates, holding Phillips in an enclosed powerless lifeboat, appeared to be running out of patience with their predicament.
海賊側の焦燥も限界に
今回の海賊襲撃の舞台は、イースターサンデーの夜のとばりが降り、アフリカ東岸の海が漆黒の闇に包まれたときだった。大胆にもわずか4人の海賊は小さなボートでマースク・アラバマ号を襲撃し、船長を人質にとってから4日間というもの、エンジンもなく閉ざされたカプセル状の救命ボートの中で息を詰め、人質の身代金交渉の解答の出るのを待っていた。
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4. Breaking up the hostage negotiation
Bobbing for days after their brazen attempt to seize Phillips' ship failed, their mood was "going up and down" like the ocean swells, according to U.S. accounts of the negotiations.
人質解放交渉決裂で状況悪化
しかし、陸上での交渉は決裂。手に怪我をした十代の海賊ひとりが先に投降。残りの3人がフィリップス船長を人質にしたまま、ボートは三方を米海軍の戦闘艦に囲まれ、海賊達の忍耐も限界にきていた。彼らのムードはインド洋の波のように険悪に揺れていたと、人質交渉にあたった米国側FBIのスペシャリストは語る。
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5. Painfully miserable situation on lifeboat
They were described as increasingly agitated, and it's easy to see why. Life aboard the lifeboat was plainly miserable. It's a sweltering, elongated fiberglass bubble with no setup for sleeping or going to the bathroom on board. A fourth pirate had surrendered, boarding the destroyer for treatment of a wound to his hand.
灼熱のオーブンのような救命ボート
彼らは時間が経つにつれた緯度がますます過激になった。無理もない、難破脱出用の救命ボートは極端に狭い空間で、惨めなことこの上ない。ファイバーグラスでできたコクーンのようなカプセル状の閉ざされた内部は、寝る場所もなければトイレもない極限状況だった。4人の海賊のうちひとりは、初日にフィリップス船長の乗組員が逆襲しアイスピックで刺した手の怪我を手当てするために、先に米軍の戦艦に乗り移っていた。
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6. Preparing for the worst
The remaining three pirates and the U.S. Navy, like barroom brawlers agreeing to take it outside, had decided to move their standoff to calmer waters. As night fell, the Bainbridge had the lifeboat under tow when two developments told the Navy the pirates might be getting desperate, U.S. officials said in their reconstruction of events.
最悪の事態に備えて
残りの3人の海賊を乗せたボートと海軍の戦闘艦は、まるで酒場の喧嘩の「表へ出てやろうじゃないか」という合図のように、外海の波の静かな海域へと移動した。
夜になって船が闇に包まれたあと、交渉に当たっていた米国側の担当官の話では、海賊たちは態勢を立て直すために急に険悪になった兆候が2度伺われたため、海賊側のボートは激しい波を避けるためにベインブリッジ号の陰に隠れるように、そばへ寄って来た。 >> 次号へ続く
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【 米国時間 2009年4月13日 『米流時評』ysbee訳 】d0123476_1023580.jpg

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by ysbee-2 | 2009-04-13 20:45 | 海賊シージャック

米海軍、ソマリア海賊から人質船長救出に成功!

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  ||| 米海軍、海賊人質の船長救出に成功 |||

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 ソマリア海賊人質の米国輸送船船長を奪還、米海軍特殊部隊の救出作戦成功!
 人質として拉致後5日目の復活祭に朗報! 船長2度目の脱出が成功の糸口に


d0123476_18552829.gifHappy Easter!復活祭の朝、米国全土に安堵と快哉をもたらした朗報。ここ数日たれこめる暗雲のように、米国のニュースを独占してきた話題「ソマリア海賊の米輸送船船長人質事件」。ソマリア海賊の跳梁跋扈は今に始まったことでなく、襲撃事件が頻発した2007年から『米流時評』でも随時お伝えしてきた。

今回の襲撃拉致事件のことの起こりは、米国時間で先週水曜の8日。すでにパターン化している襲撃だが、今回は相手が悪かった。もちろん、米国からすれば不幸中の幸い。一見普通の輸送船と見えた「Maersk Alabama/マースク・アラバマ号」だが、この船の船長以下メインの乗組員には、歴史あるアナポリス米海軍士官学校卒業の強者がそろっていた。
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 先週8日水曜、アデン湾を航行中にソマリア海賊の襲撃を受けた米船籍コンテナ輸送船マースク・アラバマ号
 トップは バーレーンの米海軍基地に所属し 人質救出作戦の海上基地となった米海軍艇 USSベインブリッジ号


AK47機関銃やロケット砲で重装備した海賊のスピードボートが襲ってきた時点で、この船長はクルー全員に「みな奥へ隠れろ、おれひとりで対処する」と命じ、船へ乗り込んで来た海賊と交渉。その間、船内を徘徊する海賊一人に隠れていたクルー3人が飛びかかって、アイスピックで手を突き刺す、という一幕もあったが、結果的に海賊は船長を人質にして脱出ボートへ閉じ込め海上へ投げ出した。

海賊を輸送船から遠ざける試みは成功したが、船長は人質のまま。米海軍が現場へ急行したとは言っても、広いインド洋。協力して警備体制で出動している各国の巡洋艦・駆逐艦がいかに奔走しても、実質的には焼け石に水らしい。海賊出没危険海域だけでも米国全土の3分の2ほどの面積があり、例えて言うなら、その広い海の荒野をわずか数十台のパトカーで巡回しているような状態、というのがいつわらざる実情だそうだ。
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 左:先週末海賊にハイジャックされたフランス人のヨット 仏海軍の救出作戦では人質4人のうちひとりが死亡
 中:アフリカの角と呼ばれるソマリアは紅海とインド洋に面し、スエズ運河からアデン湾へ出る国際海運の要衝
 右:米海軍輸送機の C-130 Hercules(ハーキュリーズ=ヘラクレス)から降下する特殊部隊 NAVY SEALs


しかしともかく、拉致のあかない解放交渉がまとまらず、4日目の土曜夜、オバマは現地の司令官に直接通達で「やれ」と命を下した。人質奪還作戦である。勇猛果敢で名高い米国海軍の特殊部隊「NAVY SEAL」が、5日目の復活祭の朝ついに船長を救出。全米に「救出成功!」の臨時ニュースが走った。ハリウッドのアクション映画さながらの人質救出作戦の一部始終を、このあとの記事を翻訳して紹介したい。

【米国時間2009年4月12日『米流時評』ysbee】
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米流時評 ||| ソマリアの海賊 ||| 記事特集
09/04/12 米海軍、ソマリア海賊から人質船長救出に成功!
08/12/16 緊急報告:ソマリア海賊との全面戦争を国連が承認!
08/11/20 ソマリア海賊の猛威 1週間で8隻ハイジャック!
08/11/15 速報!ソマリア海賊が日本の貨物船をハイジャック
07/10/20 米流時評 第三次世界大戦はもう始まっている
07/09/13 日本にとってテロ戦争とは何か?特措法、日本のとる道


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APRIL 12, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年4月12日号
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  Associated Press | B R E A K I N G
ソマリア海賊人質の米船長を5日ぶりに奪還、海軍特殊部隊の救出作戦成功!
米国時間 2009年4月12日午後3時15分 | AP通信・ケニア発ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

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5日ぶりについに海賊の人質状況から救出されたマースク号のリチャード・フィリップス船長
U.S. Navy Rescues Captain Held by Pirates
Three of the Somali captors killed, one in custody after swift operation
APRIL 12, 2009, 3:15 p.m. | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee

1. Finally U.S. succeeded in rescue
MOMBASA, Kenya — U.S. forces freed an American ship captain and killed three of his captors Sunday in a daring rescue that ended a five-day standoff between the world's most powerful navy and Somali pirates in a lifeboat far off the Horn of Africa.
5日目についに人質救出成功!
ケニア・モンバサ発 |「Horn of Africa」アフリカの角と呼ばれるソマリアの沖合海上で、世界最強の海軍とソマリアの海賊との間で繰り広げられていた人質救出のドラマ。8日水曜の襲撃以来続けられていた5日間にわたる人質解放交渉が、土曜夜決裂。米軍は日曜の未明、漆黒の海に海軍特殊部隊をパラシュート降下させ、4人の海賊のうち3人を射殺1人を捕獲して、狭い救命ボートに捕らわれの身となっていた米人船長をついに救出した。
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襲撃されたマースク・アラバマ号に搭載してあった緊急脱出用ボート 事件の起きるよりも大分以前に撮られた写真

2. License to kill in 'imminent danger'

Capt. Richard Phillips was in "imminent danger" of being killed before snipers shot the pirates in an operation authorized by President Barack Obama, Vice Adm. Bill Gortney said. He said the pirates were armed with AK-47s and small-caliber pistols and were pointing the rifles at the captain when the commander of the nearby USS Bainbridge gave the order to open fire.
海軍特殊部隊の決死の救出作戦
ビル・ゴートニー海軍副総督から発表された現場状況によると、バラク・オバマ大統領の勅命を受けた海軍特殊部隊NAVY SEAL、救出作戦実行チームのスナイパーがソマリアの海賊を射殺する直前には、拉致されていたリチャード・フィリップス船長は「不可避の危機」にあった。
救出作戦のため現場に出動していた米軍の戦闘艦USSベンブリッジ号から、作戦司令官がスナイパーにゴーサインを送った時点では、海賊達は機関銃AK47とピストルで武装し、船長の頭に銃を向けていたと、ゴートニー副提督は伝えている。
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今回の人質救出で5日間海上作戦基地となった米国海軍の戦闘艦ベーンブリッジ

3. Escaped crew erupted with joy

Gortney, the commander of U.S. Naval Forces Central Command, said the White House had given "very clear guidance and authority" to take action if Phillips' life was in danger. Phillips' crew, who said they had escaped after he offered himself as a hostage, erupted in cheers aboard their ship docked in Mombasa, Kenya. Some waved an American flag and fired flares in celebration.
救出成功の朗報に沸き立つ乗組員
米国海軍中央司令部の総司令官であるゴートニー副提督は、フィリップ船長の生死を賭けた今回の救出作戦実行にあたって、ホワイトハウスからは「きわめて明確な指示と確固とした指令があった」と述べている。
フィリップス船長の配下の乗組員は、船長が他の乗組員の命と引き換えに進んで人質になったため、危機を脱出して船ごとソマリアの隣国ケニアへ避難していたが、停泊中のモンバサ港のドックで救出成功の朗報を受け、喜びに沸き立った。船員の中には星条旗を掲げ、祝砲の代わりの発煙筒を打上げる者もいた。
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船長救出の知らせを受けて快哉を叫ぶ乗組員、彼らは船長が人質になった時点で船ごと脱出に成功していた

4. Captain O.K. with no injury

Phillips, 53, of Underhill, Vermont, was not hurt in several minutes of gunfire and the U.S. Navy's 5th Fleet said he was resting comfortably on a U.S. warship after receiving a medical exam. "I'm just the byline. The real heroes are the Navy, the Seals, those who have brought me home," Phillips said by phone to Maersk Line Limited President and CEO John Reinhart, the company head told reporters.
船長は数分間の銃撃戦でも無傷
バーモント州アンダーヒルに自宅のあるリチャード・フィリップス船長(53才)は、海賊と特殊部隊との間で銃撃戦が数分間続いたにもかかわらず、幸いにして怪我は負わなかった。米海軍第5艦隊からの発表によると、船長は現在米戦闘艦ベンブリッジ号に収容され、医師の点検を受けた後は安心して休息をとっていると伝えられた。
フィリップス船長からマースク号の所属する米国のマースク・ライン・リミテッドへ直接電話が入り、社主のジョン・ラインハート氏と語った内容によると、船長は「真の英雄は、私を救って故郷に帰してくれる海軍とNAVY SEALsですよ」と伝えたそうである。
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貨物輸送船マースク・アラバマ号がドック入りしているケニアのモンバサ港 現在連邦 FBI が船内で CSI の作業中

5. Obama admires, 'a model for all Americans'

A photo released by the Navy showed Phillips unharmed and shaking hands with the commanding officer of the Bainbridge. Obama said Phillips had courage that was "a model for all Americans" and he was pleased about the rescue, adding that the United States needs help from other countries to deal with the threat of piracy and to hold pirates accountable.
オバマ「船長はアメリカ人の鑑」
海軍広報部から公開された写真では、ベンブリッジ号に収容されたフィリップス船長は怪我もなく同艦の司令官と握手をしている場面が映っていた。オバマ大統領は電話で祝辞を入れ、(乗組員を救うために命がけで人質となった)フィリップ船長に対して「すべてのアメリカ人の鑑(かがみ)だ」と賞賛。救出作戦が成功したことを喜ぶとともに、海賊襲撃の脅威と闘うためにも米国以外の国からの協力が必要である、と言い添えた。
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記者会見で説明する、リチャード・フィリップス船長以下乗組員が所属する船舶運輸会社のラインハルト社長

6. Obama gave permissions twice

The Defense Department twice asked Obama for permission to use military force to rescue Phillips, most recently late Friday evening, U.S. officials said. On Saturday morning, Obama signed off on the Pentagon's request, as he had a day earlier, said the officials, who spoke on the condition of anonymity to discuss internal deliberations.
軍事力行使を2度許可したオバマ
国防省はオバマ大統領に対して、フィリップ船長を救出するための軍事力行使を許可するよう2度要請し、2回とも許可を得たと米国政府高官は伝えている。最終の許可依頼は金曜夜に届けられ、最初の金曜日中の許可同様、大統領権限の最終指令は土曜早朝に署名されたそうである。内部機密情報のため、この内容を伝えた高官名は匿名のままである。
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ギリシャの貨物船を略奪しようとしたところをギリシャ海軍につかまったソマリアの海賊

7. Totally integrated operation of 5th Fleet

字数制限のため英文省略
米海軍第5艦隊の統合救出作戦
米海軍の発表によると、フィリップス船長が海賊の手から解放されたのは、現地時間で午後7時19分で、救命ボートから巡洋艦ノーフォーク号へ、さらにバージニアを母港とする駆逐艦ベンブリッジ号へと移送され、そこからさらにサンディエゴ海軍基地所属のUSSボクサー号へヘリで運ばれ、同艦で医師の検診を受けたと、第5艦隊のネイサン・クリステンセン広報官から記者団に公表された。フィリップス船長は、現在はインド洋ソマリア沖のUSSボクサー号艦上で、安心して休養していると広報官は伝えている。
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ケニアのモンバサ港でソマリア出動のギリシャ海軍フリゲート艦から下船する海上で逮捕された海賊

8. Fourth pirate surrendered in cutody

字数制限のため英文省略
4人目の海賊投降し米軍捕虜に
政府高官の談話によると、4人のうち3人は射殺されたが、残った一人は米軍に投降し、戦闘場面に置ける軍事捕虜となった。一方連邦捜査局FBIもベンブリッジ号に乗り込んで、ここ数日人質解放の交渉を続けていたが、ジョン・ミラーFBI広報官によると「今回の襲撃事件は、軍事問題と言うよりも犯罪事件として看做される状況に変わってきた」と語っている。
一方フィリップス船長の家族を代弁するスポークスウーマン、アリソン・マッコールさんの談話では、船長と妻のアンドレアさんは、ほんの短い時間だったが、人質から解放された直後に電話で会話を交わしたと伝えている。
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ギリシャ海軍に逮捕、連行されたケニアの首都モンバサの裁判所で口頭尋問を受けるソマリアの海賊メンバー

9. Captain recaptured on Friday

字数制限のため英文省略
失敗に終わった最初の脱出
フィリップス船長は、人質になってから3日目の先週金曜、救命ボートから海へ飛び込み、海賊の手から自力による脱出を試みたが、海賊が船長目がけて銃を発射したため、やむなくまた海賊の人質となった。この実情は、まだ救出作戦が展開中だった時点で、ペンタゴンの匿名の高官から内密裡にという条件の下で知らされていた談話である。(救出が成功したために公開)
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先週金曜、無事帰宅を祈る住民の手で黄色いリボンが飾られたバーモント州アンダーヒルのフィリップス船長の自宅

10. A few shots fired on U.S. boat Saturday

字数制限のため英文省略
海賊に接近した米軍のボートに発射
11日土曜の早朝、フィリップ船長と4人の海賊の乗っていた救命ボートに米海軍の小型ボートが近づいた際、海賊はそのボートめがけて銃で撃ってきた。この際には(まだ軍事行動指令が出ていなかったため)ボートの海軍兵は海賊に撃ち返さなかった。海軍のボートはきびすを返して戻ったため、誰も負傷せずに済んだ。この話は前述の匿名高官からだが、この際の海軍ボートは(海賊との交渉のためで)船長救出の特命は受けていなかった、と語っている。
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先週8日に海賊の人質になったニュースを受け自宅で報道陣に夫の写真を示すフィリップス船長の妻アンドレアさん

11. Saved 19 crew arrived at Mombasa

字数制限のため英文省略
乗組員19人は一足先にモンバサ港へ
ソマリア中部のマドッグ州知事が伝える談話によると、フィリップス船長の人質解放交渉は同州地元の長老たちも加わり、アメリカ人側では通訳も交えて、衛星回線を介した電話で土曜いっぱい続いた。しかし最終的に(米国側は断固として身代金支払の要求をはねつけたため)土曜深夜になって交渉は決裂した。
一方水曜の襲撃事件の後、フィリップ船長配下の19名の乗組員とマースク号は、米国海軍特殊部隊の警護艇が随行して、ケニア北西部にあるモンバサ港に無事入港した。一行は人質を免れた状況を喜びながらも、フィリップ船長をひとり残さなければならなかった状況に断腸の思いだと語った。
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今回の出航以前に撮った乗組員クイン氏と家族の写真 /留守宅で夫の安否を気遣う妻のゾヤ・クインさん

12. Holding a dozen ships with 200+ crew

字数制限のため英文省略
現在ソマリアに船舶12隻と人質200人以上
マレーシアに本部を置く海賊監視専門のインターナショナル・マリタイムビューロー/国際海事事務局の調べによると、現時点でソマリアの海賊は船舶12隻と200名以上の乗組員を拉致している。人質の国籍は多岐に渡り、ブルガリア、中国、ドイツ、インドネシア、イタリー、フィリピン、ロシア、台湾、ツバル、ウクライナ、その他の国籍の乗組員がソマリアに拉致されたままである。
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乗組員の命と引き換えにひとり人質となった船長が救出された知らせを現地の夫から受け取る乗組員の妻

13. German freighter Hansa Stavanger in capture

字数制限のため英文省略
ドイツのコンテナ船もいまだ拿捕されたまま
一方、ドイツ軍の対海賊作戦広報官は、AP通信の取材に応えて「米軍は人質となった船長の安否を気遣って、外部へは作戦のあることをおくびにも出さなかった」と語っている。しかしこの広報官もまた、今月冒頭に海賊にハイジャックされた自国のコンテナ輸送船ハンザ・スタヴァンゲル号の詳細については口をつぐんでいる。
同船には24名の乗組員が搭乗していたが、その内訳はドイツ人5名、ロシア人3名、ウクライナ人2名、フィリピン人2名、ツヴァル諸島住民が12名という構成になっている。 >> 次号へ続く

【 米国時間 2009年4月12日 『米流時評』ysbee訳 】
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ソマリアの海賊に襲撃拿捕され、現在も係留中のドイツの貨物船ハンザ・スタヴェンゲル号
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by ysbee-2 | 2009-04-12 08:40 | 海賊シージャック
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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