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米国の見る日中首脳会談・福田政権の対中友好のリスク

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    ||| 米国から見る日中首脳会談 |||
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経済主体の日中友好関係強化復活を目指した福田・胡錦濤首脳会談
5兆円の中国環境整備事業融資借款 胡主席4月に日本訪問を予定


米国時間 2007年12月1日 中国・北京発 |1日土曜、中国と日本は長年冷却期間にあった両国間の外交関係が、最近になって回復している傾向に拍車をかける意向で、両国間の貿易と経済問題についての話し合いを再開した。この日半日と週末にかけて行なわれる会談では、外交問題、財務経済と貿易収支に関して、多岐にわたる問題を両国首脳が忌憚なく話し合う予定だが、中国と米国、EUとの間で行なわれた同様の会談の体裁を踏襲するものと見られている。
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China, Japan Talks Aimed at Boosting Relations
Trade negotiations come amid intense competition for regional influence
DECEMBER 1, 2007 | Associated Press — CHINA | Translation by ysbee
BEIJING — China and Japan inaugurate talks on trade and economic issues Saturday that are intended to bolster the recent warming in their long uneasy relations. The half-day of talks and a weekend of meetings bring together the countries’ ministers holding foreign affairs, finance and economic portfolios to discuss a range of issues and are modeled after similar dialogues China holds with the United States and the European Union.

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DECEMBER 1, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
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A s s o c i a t e d P r e s s | BEIJING

経済主体の日中友好関係強化復活を目指した福田・胡錦濤首脳会談
米国時間 2007年12月1日 午前2時37分 | 北京発・AP通信 | 『米流時評』ysbee 訳


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1. Expected two modest agreements
Only two modest agreements are expected — one on a $420 million loan to China to fund six environmental projects, the other a treaty to allow the countries’ police and prosecutors to work directly and bypass diplomatic intermediaries. But the parlays follow stepped up rapprochement between the two sides following divisive disputes over territory and gas resources in the East China Sea and amid tense rivalry for regional influence.
予測される二つの協定
今回の会談にあたって予測されている協定の議案は、わずかふたつである。ひとつは中国国内の環境整備事業6つのプロジェクトに対して4億2千万ドル(約460億円)の借款を行なう事。もうひとつは、両国の警察組織と司法制度が外務省を経由せずに直接機能することを承認する協定である。(大使館を経由せずに外国人を直接逮捕・裁判できるような制度か?)
しかし本命の課題は、東シナ海の領海問題とガス田の開発事業をめぐって、両国の間でこれまでに厳しい論争が交わされた件であり、東アジア地域に対する影響力をめぐって両国が競合する現状である。このふたつの問題をいかに和解の方向へ進展できるかが、今回の会議の焦点でもある。
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これは海底油田用のボーリング(掘削)工機 施主は石油利権企業として世界に悪名高いBP=英国石油

2. Precedent amiable events
In the past two weeks, the countries’ prime ministers held an amiable meeting at a regional summit in Singapore and Chinese naval ships made the communist country’s first port call to Japan. “We hope we can discuss future relations between our two nations and through mutual efforts promote more progress in relations between our two nations,” Japanese Foreign Minister Masahiko Koumura said to his Chinese counterpart, Yang Jiechi, in a Saturday morning meeting ahead of the afternoon’s economic dialogue.
ASEANでのトップ会談と中国艦の日本初寄港
ここ2週間の短期間に、シンガポールのASEAN会議では両国の首脳がきわめて友好的な会談を持ち、また先週は中国海軍の軍艦が共産圏国家としては初めて日本の港へ寄港する、という出来事が立て続けにあった。
「二国間の今後の友好関係について話し合い、お互いの努力を介して日中友好をより発展させるよう務めます。」土曜の朝、午後から行なわれる経済会談に先立って、日本の高村正彦外相は中国のヤン・ジエチ外務書記官に対して、このように日本側の抱負を語った。
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選出される前から中国寄りの姿勢を懸念されていた福田康夫首相 外交面では米国にもそつのない面を見せた

3. Jintao plan to visit during cherry blossom
Besides the two agreements, Japanese officials said they hoped to settle dates and other details for Prime Minister Yasuo Fukuda’s planned visit to China and a reciprocal trip to Japan by Chinese President Hu Jintao, perhaps during the cherry blossom season in April.
胡錦濤、来年4月に日本を訪問
予定されている二つの協定に関して、日本政府の関係者は福田康夫首相が中国を訪問する以前に、その期日と内容の詳細が確定されることを望んでいた。また中国側からは胡錦濤主席が、多分来年4月の桜のシーズンに日本を訪問する予定も立てられている。
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昨年米国訪問を果たし、ホワイトハウスの謁見室でブッシュ大統領と親睦の挨拶を交わす胡錦濤中国国家主席

4. Power battle in East Asia
Despite the apparent efforts to stress the positive, significant disputes persist. Decades of waxing and waning suspicions have flared in recent years as China asserts its growing economic, diplomatic and military power while Japan, the world’s No. 2 economy, struggles to maintain its influence. Chief among Japan’s concerns are China’s continued exploitation of the Chunxiao gas field that straddles disputed waters in the East China Sea.
東アジアでの経済・軍事の覇権争い
しかし、双方がポジティブな面を強調しているにもかかわらず、従来両国間の顕著な争点であった問題もいまだに顕在している。近年中国では、経済・外交・軍事面での目覚ましい隆盛を見ている一方で、世界で2番目の経済大国である日本は、東アジアでの影響力の沈滞に苦戦している。
こうしたパワーシフトの傾向が、数十年にわたって両国が穏便に扱ってきた二国間の対立を、再燃させる結果を招いたようである。日本が懸念する最たる案件は、日本が資本投下している東シナ海のガス田開発事業に中国政府が介入し難航し続けている件であり、その延長線上には東シナ海の領海問題が横たわっている。
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毎年2桁成長を続けて止まるところを知らない中国の経済成長。しかしその裏で着々と進む軍備強化と膨大な軍事予算の話題が、米国でも問題視されてきている。中国の汚染製品の無限の連鎖とあいまって、最近では中国との貿易制限を求める声が、米国のメディアは元より議会の中でも上がってきている。

5. Exploitation of the Chunxiao gas field
The governments have held 11 rounds of talks on the issue, and though they have agreed to develop the field jointly, they have failed to settle on how to do so. “Both sides need to make further efforts on the issue,” according to a briefing paper issued by Japan for the weekend meeting. Tokyo has explained to Beijing “the severe atmosphere concerning the issue in Japan and the importance to gain progress.”
東シナ海ガス田の共同開発問題
両国政府は、これまでにもこの問題に関して11回もの話し合いを持ってきた。このガス田を日中共同事業として開発することに協定したものの、いかに展開するかという方法論の相違で、合意をみるのに失敗している。週末の会議開催前に日本側から用意されたブリーフィングの内容によると、中国に対して日本側の立場をこう説明している。
「この問題に関しては、両国ともにさらなる努力が必要である。この問題に対して日本国内では厳しい批判が上がっている状況であり、何らかの進展をみることが最も重要である。」
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東シナ海の海底に眠るガス田を日中共同で開発しようという相乗りプロジェクトも、方法論で行き詰まり難航している

6. Japanese investment in China fell 30%
Economic ties, which softened tense political relations, have begun to sour as Japanese companies complain that China is blocking acquisitions of Chinese firms. While China, including Hong Kong, is Japan’s No. 1 trade partner, Japanese investment in China fell 30 percent last year, to $4.6 billion, from the previous year, according to the Japanese Foreign Ministry. In a sign of their shifting economic relations, the loan agreed Saturday is the last Japan will provide under a development assistance program that lends money at low, non-commercial interest rates.
06年度の中国への事業投資30%減
経済面での関係について言えば、この方面での協力体制が常に政治面での緊張を緩和する役目を果たしてきたが、近年になって中国政府が日本の法人による現地法人の買収を規制(禁止)した事に対して、日本企業から大いなる不満の声が上がっており、経済協力関係に水を差す結果となった。
日本の貿易取引先のトップの座を占めているのは、香港も含めた中国だが、外務省の昨年の統計では、中国国内事業に対する日本からの投資額が前年度比で30%も下落し、46億ドル(約5060億円)に納まった。こうした経済面での日中関係が一連のシフト兆候を見せる中にあって、1日土曜に合意を見た借款契約は、公共事業に対する低利の金融貸付を行なう開発事業援助金制度の元で、日本が融資する最後の事業となった。 [了]
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大気汚染のスモッグにかすむ香港の高層ビル 国土開発と経済成長にともなう環境汚染が今後の中国問題の焦点

【米国時間 2007年12月1日『米流時評』ysbee 訳】
»» 次号「核のセールスマン・サルコジ 中国と1.5兆円のウラン取引成立」へ
次号以降予告: マイケル・ハーシュ評論「テロ戦争黙示録・核のテロ時代のアポカリプス」

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by ysbee-2 | 2007-12-01 11:05 | 欧米の見る日本
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