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疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン陸軍諜報部 I S I

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  ||| 陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I |||

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疑惑と陰謀の迷宮:冷戦時代にCIAが息を吹き込んだパキスタン陸軍諜報部 I S I
テネット元CIA長官が暴露した 9/11〜アルカイダ〜ISI司令官〜核施設の疑惑


d0123476_3532373.jpg第1章 衛星写真で発覚!パキスタン・クシャブの新しい核施設
第2章 警告!世界で一番危険な国、パキスタンの水爆開発
第3章 真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係
からの続きです。冒頭は過去のアルカイダ関連記事のコメント欄から:
コロンブスの卵さんのコメント 2009-02-08
初めて書き込みます。
テロとの戦い アメリカ合衆国はいつまで続けるきでいるのでしょう。
それとも 意図的に続けるきでいるのでしょうか。
ビン・ラディンを いつつかまえるのでしょう。
ひょっとして まさか
テロとの戦いの為に利用してるわけではないと思いますけど。

とんじいさんのコメント 2007-07-24
結局、武力で追い出しても その後の復興がうまくいかなければ、
元に戻るってことなのですね。
イラクもしかりですが、うまく経済が回らないと
永遠にスパイラルから抜けられませんね。

*とんじいさんは、中国でオシゴトをしてらっしゃる企業戦士の最前線にいる方。中国事情直送ブログ『爺砲弾』は、いつも貴重な現地写真で、彼の地の内情が手に取るように伝わるありがたい存在。しかも、いつも笑いに直結しています。
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ysbeeのレスポンス 2007-07-25
とんじいさん、ほんとにこのテロ戦争というのは、いたちごっこですね。
アフガニスタン侵攻のときは、米軍のIT兵器とタリバンの竹槍の激突(笑)
....まで古くはないけど、
彼ら 実際に馬に乗って 蛮刀を振り回してたんですからねー
ニュースで見た時は、目からウロコの連続。
映画でも見てるような気分でしたよ.... タイムマシンの。

それで 首都カブールまで 向かうところ敵なしで
北部統一戦線のリーダーだったカルザイを大統領に立てて、傀儡政権成立
だったんですが、そこで安心しちゃったんでしょうね。
そのままトラボラを徹底してつつけば、
ビンラディンも捕まったんでしょうけど
毎回瀬戸際まで行くんですが、なぜか何度も取り逃がしてるんです。
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アメリカでは、「アルカイダは、軍事産業のために
ブッシュが必要とした戦争を起こすための オトリだった」
というのが リベラルの通説ですから、
わざと泳がせて、戦争を永続させようという....

実際問題としては、信心よりも生活に困窮して
テログループに「就職」する若者があとを断たないそうで。

アルカイダは、なにしろ、賞与とか健康保険まであるそうですよ。
医者は専属がついているし、彼の地の人々にとっては
生活信条であるイスラム教の説く「聖戦=ジハド」を実践できる
理想的就職口になってしまっているらしいです。
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近代史を見ても、ゲリラ戦で侵略国が勝ったためしはないですから、
今の戦争も、ベトナム戦争の二の舞でしょうね。
どうせダメなら、傷が浅いうちに退いた方がいい。
イラクはまだ 戦死者3700人弱ですから。(07年7月時点)
ベトナムは6万5千人ですよ!(米兵だけで)

ブッシュは「ベトナムと比べればまだ勝っている」とほざいてます。
北朝鮮といい、アメリカといい、
よくもこれだけ おめでたいドンがそろったもんです。
半世紀以上の私の記憶をたどっても、最悪の政治家ですね。
両方とも、早く辞めてくれ〜〜!

 (で、その年の11月に、オバマが大統領に立候補し
  翌年11月の投票では、アメリカ国民大半の意志が実って見事当選。
  就任後のオバマの改革は、みなさんご存知の通り。
  アフパキ米三国会談の翌日に、政府軍が本格的掃討作戦に出ました。)

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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注*この下はすべて4月以降のタリバン掃討スワット侵攻作戦で脱出した、現地住民160万人の難民キャンプの写真
||| 米流時評 ||| アルカイダと核のテロ 2007年記事リスト
【アルカイダ2.0 核のテロ】 By サミ・ユサフザイ/ロン・モロー
07/07/22 アルカイダ2.0 タリバンの逆襲
07/07/23 アルカイダ2.0 核目的のパキスタン戦略
【ドバイ-パキスタン 核コネクション】 By ロバート・ウィンドレム
07/11/01 カーン博士のグローバルな核のブラックマーケット
07/11/02 英米 > ドバイ > パキスタン > リビア の核密輸ルート
07/11/03 グローバルな核の時代を許した恐怖の構図
07/11/04 北朝鮮とイランの核所有はカーン発ドバイ経由
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   MAY 18, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年5月18日号
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  M S N B C . C O M | S P E C I A L R E P O R T
  疑惑と陰謀の迷宮 パキスタン諜報部 I S I 司令官が握るクシャブ核施設の鍵
  米国時間 2009年5月12日 | ロバート・ウィンドレム特別レポート | 訳『米流時評』ysbee

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Expantion of Pakistan's Nuke — Part 4
Internal struggle, construction of two reactors raise concern about arsenal
MAY 12, 2009 | By Robert Windrem — NBC News | Translation by ysbee

21. In the memoir of George Tenet
ROBERT WINDREM | PAKISTAN "NUKE PROBE" REPORT — PART-4
The intelligence community has long had concerns about Khushab's leadership. As George Tenet recalled his acknowledgment in his memoir, "At the Center of the Storm," the fact is stunning revelation for U.S. and beyond.

ジョージ・テネット元CIA長官の回顧録
前号 パキスタン・クシャブ核施設発覚 スクープ記事 特別レポート 
第3章「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」からの続き

パキスタンのクシャブ核施設は、国際諜報の世界でも長い間、疑惑の焦点だった場所である。ブッシュ時代のCIA長官だったジョージ・テネット氏は、彼の回顧録『At the Center of the Storm/嵐の目の中で』の中で、この施設に関する事実を暴露したが、その内容は米国ばかりでなく世界を震撼(しんかん)とさせるに充分な、驚愕の内容だった。
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22. Secret meeting weeks before 9/11

Tenet described in his book that the Central Intelligence Agency learned in the fall of 2001 that the former head of Khushab, Sultan Bashirrudan Mahmood, and the former head of the facility where bombs are designed, Chaudri Andul Majeed, had met just weeks before Sept. 11 with al-Qaida's top leaders.
9/11の数週間前に秘密の会合
テネット元長官は彼の回想録の中で、2001年の秋にCIAが諜報情報から得た事実を公開した。
彼の記録によると、当時クシャブ核施設の所長だったスルタン・バシルダン・マハムードと、同じく実際の核爆弾の保安格納施設所長だった、チャウドリ・アンドゥル・マジードの両氏が雁首をそろえて、9/11テロ事件の勃発するわずか数週間前に、アルカイダの幹部と直接会っていた、という衝撃の事実である。

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23. Al-Qaida's reach to nuke facilitator

"Mahmood and Majeed met with Osama bin Laden and Ayman al-Zawahiri in Afghanistan," Tenet, the former CIA chief, wrote. "There, around a campfire, they discussed how al-Qa'ida should go about building a nuclear device." Mahmood later admitted to Pakistani interrogators he had even provided a hand-drawn bomb design to bin Laden.
パキスタンの核入手を狙うアルカイダ
「マハムードとマジードは、アフガニスタンのアルカイダの基地で、オサマ・ビンラディンとアイマン・アルザワヒリと会った。訪ねていったその本拠地では、夜キャンプファイアを囲みながら、彼らはアルカイダにとって核兵器の製造に着手する事がいかに必要かを話し合った。」と、テネット元CIA長官は書いている。
本に書かれたクシャブ核施設の元所長マハムードも、後日パキスタンの捜査陣に追求されてこの事実を認めており、その自白調書の内容によると、なんと手書きの核爆弾製造のスケッチとメモを、ビンラディンに手渡してさえいたことがわかった。

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24. Tutoring nuke for bin Laden

According to Tenet, Mahmood told bin Laden, "The most difficult part of the process is obtaining the necessary fissile material," to which bin Laden replied, "What if we already have the material?" Nawaz, whose late brother was Army chief of staff under Benazir Bhutto.
ビンラディンに核のノウハウを伝授
テネットの記述によると、マハムードはビンラディンにこう示唆したそうである。
「核兵器製造の過程でもっとも困難な部分は、核分裂に必要な原材料を入手することだ。」
これに対してビンラディンはこう答えた。
「もし、われわれがその材料をすでに手に入れているとしたら?」
以上の話は、パキスタンがベナジル・ブット首相の時代に陸軍の総司令官を務めた人物を兄弟にもつナワズ氏が、テネットに伝えたパキスタンの諜報情報である。

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25. Key: operator, not the government

He underscores that the key to securing the weapons programs is still the personnel who run them. "At the higher level and the planning level, things are probably fine," said Nawaz, speaking of the national command authorities, "but when you get down into the weeds, then you have problems."
鍵を握るのは政府でなく運営管理者
ナワズ氏は、パキスタンで核兵器開発計画の保安の鍵を握るのは、いまだに関連核施設の運営を司る個人まかせであることを、再三強調して警告する。
「中央政府の閣僚や核開発計画の立案段階の関係者は、多分まだましでしょうが、核管理の現場の雑草的な存在にいたると、そこで機密管理不完全の問題が起きてきます。」
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26. 'System is not perfect by any means'

He notes that the military has tried to emulate personnel evaluation systems similar to those developed by the United States, but the system is not perfect by any means. "In the Pakistani Army itself, they were trying to filter out people with Islamist tendencies, and they have failed," he says. "Even corps commanders are closet Islamists."
「いかなる意味でも不完全なシステム」
テネットは特に、そもそも米国諜報機関CIAの情報収集システムを模倣して創設されたパキスタン陸軍の特殊諜報機関ISIが内包する、この国をとり巻く特殊な社会背景に起因する欠陥を指摘する。
すなわち「エージェントの個人活動に重きをおくCIAメソッド」の機密重視・個人依存型の諜報収集システムは、政府閣僚や軍部将校にイスラム原理主義者が多数内在する現段階のパキスタンにおいては、いかなる意味でも不完全で、国家機密の漏洩につながる危険な制度だと指摘する。
「そもそもパキスタン陸軍自体が、イスラム原理主義者的傾向を持つ者を組織から振い落とそうとして、結果的に失敗している。軍部の司令官クラスは『closet Islamists/クローゼット・イスラミスト=隠れイスラム主義者』で固まってしまってさえいる。」

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27. ISI top belongs to Tablighi Jamaat

He adds that senior officers in Pakistan's intelligence service, the ISI, belong to the Tablighi Jamaat. The fundamentalist Muslim organization operates worldwide and has been accused of recruiting for radical organizations in Afghanistan as well as Pakistan.
I S I 指揮官はイスラム原理主義者
テネットはこの部分で、パキスタン陸軍の諜報部ISI内部のトップ司令官たちが「タブリギ・ジャマアット」と呼ばれるイスラム原理主義者の世界的組織に属していたことを、著作の中でばらしている。この組織は(9/11当時のアルカイダとタリバンの本拠地)アフガニスタンだけでなく、パキスタンでもまた組織拡大のリクルート活動を展開していた事実がわかり、9/11以降ムシャラフ政権の中央政府によって糾弾された組織である。
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28. U.S. helps Pakistan to secure nukes

Yet the United States has not publicly reproached Pakistan. It has quietly been helping Pakistan to develop systems that prevent detonation of nuclear weapons by anyone without the proper clearance and codes. Nawaz says that Pakistan's security steps have not gone as far as Washington wanted but that the United States seems to be satisfied with them.
パキスタンの核保安を指導する米国
しかしながら、そういった事実を知っていたにもかかわらず、それでもなお米国政府は表立ってはパキスタン政府を批判しなかった。米国がしたことと言えば、適正な認証や暗号なしには誰も核兵器の起爆装置(あるいは核ミサイルの発射装置)を作動するのを防ぐような、保安システムを開発する上で黙々とパキスタンを援助し続けてきただけである。
ナワズ氏は、パキスタンの核保安体制は、米国政府が望んでいる事態から一歩も踏み出してはいないと嘆く。しかしそれは米国自体が「パキスタンはその段階にとどまっているだけで充分」と思っているきらいがあるからだ、と鋭く指摘した。
>次号 第5章「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」へ続く

【 米国時間 2009年5月18日 『米流時評』ysbee訳 】
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◀ 予告「懲りない菌小児痴/目的は何なんだ?」
◀ 次号「米国 VS アルカイダ 核をめぐる最後の聖戦」
▶ 前号「真相暴露!パキスタンの核とアルカイダの危険な関係」
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by ysbee-2 | 2009-05-18 13:02 | アルカイダ2.0核のテロ

アルカイダとオバマ/パキスタン諜報部 ISIのCHANGE

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   ||| アルカイダとISIのCHANGE |||

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 パキスタン陸軍諜報機関ISIにもCHANGE、動揺するアルカイダの内部対立
 政府軍の米軍協力討伐作戦強化で、アフガン東部の国境地帯へタリバンが逆流


d0123476_18552829.gifパキスタン、核、アルカイダ。この3つの危険なファクターをつなぐ赤い糸が、パキスタン諜報部のISIである。ソ連のアフガン侵攻の時代から、隣国アフガニスタンの不穏化に利する騒擾要素としてアルカイダを泳がせてきた ISI司令部。

しかし、オバマの米国外交政策の根本的CHANGEの高波は、テロ戦争の焦点がイラクからアフガニスタンへと転換されたのにともなって、中央アジアの高原にまで押し寄せてきたようだ。
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アフガニスタン第2の都市カンダハール郊外で、タリバンの収入源となるアヘンを没収し焼却する治安部隊

親米の方針を隠そうともせずパキスタンの地政学的立場を商品化して、英米への売り込みに余念のないザルダリ政権と、これまではイスラマバードの中央政府に反抗的だったラワルピンジに本部を置く政府陸軍諜報部の ISI。アフガン・パキスタン国境地帯のパシュトゥン民族自治州。この急峻な山岳地帯を照準に据え直したオバマのテロ戦争戦略の指針を受けとめて、米国とパキスタン政府の両者が方向をいつにして、画期的方針転換を図るテロ戦争の戦略転換の実相。
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昨年夏にはカンダハールが包囲されるほどタリバンが猛威をふるった 道路の赤いマークはその名残りの地雷

前号に引き続き、イスラマバードを活躍の場とするサミ・ユサフザイ記者が現地パキスタンから、またNewsweek レギュラーのマイケル・ハーシュ、マーク・ホーゼンボール、ロン・モロー各氏も、ワシントンの国務省やペンタゴン、ラングレーのCIAの各省高官から聴きだした、両国の軍事諜報協力体制の変化をレポート。昨日のエントリー「パキスタンとオバマ/タリバン最前線の共闘戦略」の後編を引き続いてお届けする。

【米国時間2009年2月7日『米流時評』ysbee】

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FEBRUARY 7, 2009 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版  2009年2月7日号
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  N E W S W E E K | B R E A K I N G
オバマ新政権とパキスタン テロ戦争タリバン最前線の共闘戦略
サミ・ユサフザイ現地取材 / マーク・ホーゼンボール / マイケル・ハーシュ / ロン・モロー / ジョン・バリー
Newsweekコラムニスト 共同執筆編集・ニューズウィーク 2009年2月9日号掲載 | 訳『米流時評』ysbee

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アフガニスタンのカブール郊外でタリバンの隠れ家から押収された大量のアヘンのパッケージ 時価数億円相当

Predators on the Hunt in Pakistan
By Sami Yousafzai, Mark Hosenball / Edited with Michael Hirsh, Ron Moreau, John Barry
NEWSWEEK — FEBRUARY 9, 2009 issue | Japanese translation by ysbee

5. 140 pro-Islamist officers mustered out of ISI
Since September, 140 pro-Islamist officers have been mustered out of ISI, according to a senior diplomatic official in Washington, asking not to be named on such a sensitive topic. Islamabad has good reasons to work with the Americans.
ISIからイスラム原理派シンパ140名放逐
昨年の9月以降、パキスタン政府陸軍諜報部 I S I では、イスラム原理主義派シンパの将校140名が解雇された。この情報は、ワシントンの米国政府国務省の一高官が匿名という条件の下に明らかにしたものである。この一件から察しても、イスラマバードのパキスタン中央政府は米国政府に対して、軍事・諜報両面でも協力的に動くように根本的な方向転換をした形跡が伺える。
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秘密主義で裏でアルカイダとの癒着体制が囁かれたムシャラフ政権下のパキスタン陸軍諜報機関 ISI カリミ司令官

6. $15 billion/10-yr package from U.S.

For one thing, Washington is considering an aid package worth as much as $15 billion to Pakistan over the next 10 years.
米国から10年間で150億ドルの援助資金
パキスタンが重い腰を上げ方針を急旋回した理由のひとつとして、米国からの資金援助が挙げられる。パキスタンは(テロ戦争でのブッシュ・ムシャラフ共闘態勢の見返りとして、これまでの8年間にも100億ドルにのぼる軍事資金援助を受けていたが)これから先の10年間も150億ドル(約1370億円)相当の総合的な資金援助を継続するかどうか、国務省が検討中だからである。
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ザルダリ新内閣の閣僚代表として昨夏ワシントンを表敬訪問し、ライス国務長官と歓談したクレシ外相

7. Allegation on ISI's link with Mumbai terror

In the midst of that debate, Islamabad is trying to undo the harm to its international image from the ISI's alleged links to the December terrorist rampage in Mumbai.
ムンバイテロ事件との関連疑惑
特にパキスタン政府が懸念しているのは、昨年11月末にインドのムンバイで同時多発テロが起きたが、その犯人であるテロ組織とパキスタン諜報のISIの間に隠された関係があるのではないかという疑惑が、同国政府の国際的イメージを著しく傷つけることを怖れ、米国との交渉を続行するために外交的信頼の失地回復を試みた結果でもある。
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▶『米流時評』2007年11月「速報!インド・ムンバイで同時多発テロ発生」
08/11/28「ムンバイ テロの決算・タージホテル陥落」
08/12/02「スクープ!米国務省レポート・ムンバイコンフィデンシャル」
08/12/03「ムンバイテロの黒幕・パキスタン諜報 ISIとテロ組織ラシュカレタイバ」
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昨年12月にインドのムンバイで起きた同時多発テロ事件では、外国人を含む一般市民200名以上が犠牲となった

8. 'Terror is our enemy, not India'

But beyond those details, Pakistanis finally seem to be figuring out that Al Qaeda and its friends are not merely America's problem. "We may be crazy in Pakistan, but [we're] not completely out of our minds," ISI chief Ahmed Shuja Pasha recently told the German magazine Der Spiegel.
「我々の敵はインドでなくテロリスト」
しかしながら、こういった一連の表面化した動きから憶測するまでもなく、アルカイダおよびそのシンパは単にアメリカにとっての問題であるだけではない、という状況がパキスタン政府にもやっとわかってきたようである。
「現状のパキスタンでこういうことを言うと馬鹿げて聴こえるかも知れないが、完全にいかれているわけではない。」ISIのアハメド・シュジャ・パシャ司令官は、つい最近ドイツのシュピーゲル誌のインタビューに応えて、次のように語っている。
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パキスタン国内でも昨年のイスラマバードマリオットのテロ爆破事件をはじめ各地で自爆テロや爆破テロが横行

9. 'U.S. are partners against terrorism'

"We know full well that terror is our enemy, not India." Husain Haqqani, Pakistan's ambassador to the United States, confirms that Islamabad is working with the Americans. "Pakistan and the United States are partners in the effort against terrorism, and our broad-based effort includes sharing intelligence," he told NEWSWEEK last week.
駐米パキスタン大使「テロ戦争で共闘を」
こうしたパキスタンの軍事外交姿勢の変化に関して、ワシントン駐在のフセイン・ハッカニ パキスタン大使は、先週ニューズウィークのインタビューに応えて次のように語った。
「われわれの敵はインドではなくテロリストだ、ということは充分承知しています。パキスタンと米国は、諜報情報の共有も含めて広範な分野で協力しテロに対抗する戦略上のパートナーです。」
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左から米軍三軍総司令官のミューレン海軍大将と一人おいてパキスタン政府軍カヤニ総司令官、パシャISI司令官

10. Zawahiri wants to destabilize Pakistan

Taliban sources say Islamabad is right to worry what Al Qaeda is up to. The group's No. 2 leader, Ayman al-Zawahiri, wants to destabilize the "apostate" Pakistani government. The Egyptian-born doctor has been promoting fellow Egyptians and other allies to replace senior Qaeda members who have been killed or captured, Taliban sources say.
パキスタンの不穏化を目論むザワヒリ
タリバンの消息筋が語るところによると、イスラマバードのパキスタン中央政府がアルカイダの動向を心配するのも無理はない、とタリバン側では受け止めているようだ。特に、テロ組織アルカイダの指導者ナンバー2、アイマン・アルザワヒリは、宗教心のないパキスタン政府を根本から動揺させたいと思っているらしい。
エジプト生まれの医師でもあるザワヒリは、母国のエジプトは元よりイスラム系の諸国から志願してきたアルカイダの戦士の中から、テロ戦争で戦死したり捕虜になったリーダー格の地位を次ぐ者を募り育成してきたと、消息筋は語った。
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ランディコタルのコンボイ爆破テロ タリバンゲリラの爆破目標は討伐作戦強化のパキスタンを逃れアフガン東部へ

11. Bin Laden fears blowback from Pakistan

Bin Laden is said to oppose Zawahiri's scheme, fearing blowback from Pakistan, but he hasn't shown up at planning meetings in years. (U.S. intelligence sources say they see no signs of a rift between the two leaders.) The attacks are creating turmoil in the tribal areas.
得策ではないと諭すビンラディン
一方アルカイダのトップであるビンラディンは、パキスタンをターゲットとするザワヒリの計略を、イスラマバードの政府とラワルピンジの軍部双方から反撃を食うだけだと懸念している。ただしビンラディンは、この数年間というもの作戦会議にも姿を見せておらず、真偽のほどは確認しかねる。(米国諜報機関のCIAの消息筋によると、ビン・ラディンとザワヒリのふたりの指導者の間には、これといった著しい対立は生じていないようでもあるが)
しかし、アルカイダ指揮下のタリバン兵士の襲撃が、国境地帯の少数民族の辺境自治区で頻発しているために、戦乱を逃れて地域住民が難民化する現象が顕著になってきている。
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パキスタン北部ケッタ州もイスラム原理主義の勢力が強く、中央政府の出先機関に対する爆破テロは日常茶飯事

12. Qaeda's relocation to eastern Afghanistan

A witch-hunt against suspected spies has resulted in the deaths of at least a dozen people in North Waziristan, many of them by beheading. And Naqib Khan, a Taliban intelligence operative, says some Qaeda fighters and their jihadist friends from Pakistan have been relocating to quieter places in eastern Afghanistan.
ワジリスタンからアフガン東部へ移動
北ワジリスタン州ではアルカイダ配下のタリバンゲリラが、中央政府へ情報を通報した住民を、政府側のスパイとして拉致し、これまでに少なくとも12名以上が惨殺されたが、そのうちの数人は見せしめの公開斬首刑に処されている。
タリバンの諜報スパイであるナキブ・カーンから洩れてきた情報によると、アルカイダの外人部隊とパキスタン人の地元のジハディスト(聖戦戦士)は、中央政府軍の厳しい掃討作戦が展開されたため、北ワジリスタン州から国境を越えてアフガニスタン東部の、比較的追求の手の届かない地域へ移動したと伝えている。
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パキスタン政府軍の国境警備隊 しかしトラックの荷台に乗っているのではタリバンの標的になりに行くようなもの

13. Current Qaeda report to Obama

Even so, the Americans should postpone any plans for a victory party. "Reports that Al Qaeda is on the decline have been frequent in the past—and always inaccurate," says former CIA analyst Bruce Riedel, who advised Obama transition team on Pakistan issues. But the Americans aren't giving up yet either.
オバマ新政権へのアルカイダレポート
アルカイダとタリバンがパキスタンからアフガンへ移動したという情報がたとえ事実であっても、米軍が勝利のパーティーを開く予定はさらさらない。
「アルカイダの攻撃が減り退潮だという報告は、過去に何度も繰り返されてきた。(だがそれは、一時的な鎮静にすぎなく、時をおいてまた攻勢をかけてくるだろう。)」
一見退却に見えるアルカイダの動向を、CIAの諜報アナリスト、ブルース・リーデル氏はこう分析する。彼はオバマ新政権が就任準備段階の期間中、パキスタン問題担当スタッフの顧問役として、この地域とテロ組織のレクチャー役を務めたスペシャリストである。しかしアメリカ人もまた、彼らテロ組織の討伐を諦めないのも事実である。 <了>

【 米国時間 2009年2月7日 『米流時評』ysbee訳 】
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アルカイダとタリバンの掃討作戦が国境山岳地帯の奥地へと進むにつれ、軍民双方の戦死者のリスクも高くなる

◀前号「パキスタンとオバマ/タリバニスタン最前線の共闘戦略」
▶次号「テロ戦争の内幕/ビンラディンとブッシュの危険な関係」へ
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▼米流時評 特集『オバマの時代』記事リストへ続く
by ysbee-2 | 2009-02-07 14:24 | アルカイダ2.0核のテロ
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世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


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