人気ブログランキング |

米流時評

beiryu2.exblog.jp ブログトップ

タグ:NATO ( 2 ) タグの人気記事

アルバニアとクロアチアのNATO加盟作戦

f0127501_128435.gif

   ||| アルバニアとクロアチアのNATO加盟問題 |||

d0123476_119344.jpg
 米国が後押しするアルバニアとクロアチアのNATOメンバー国加盟問題
 旧ソ連邦の脱共産圏国家をめぐるロシアと米NATO連合軍の熾烈な確執


d0123476_18552829.gif 今週は昨日まで3日間、グルジア紛争後の
米国・ロシア関係の意外な進展に関して書いてきた。
ライス長官やチェニー副大統領は、
親米派で知られるグルジアのサアカシビリ政権の立場を支持してきた。

 しかし、国務省の動きとは裏腹に
 ペンタゴンはロシアとの直接交渉で、
 バルカンと並ぶヨーロッパの火薬庫である
 コーカサス地域の鎮静に乗り出したようである。
d0123476_946451.jpg
トップ:コーカサスの冬は長い 旧ソ連邦領土だった元共産圏国家の離脱を抑えようと必死のロシア軍の防衛体制
上:NATO加盟の意向を訴えるグルジアのサアカシビリ大統領だが南オセチア侵攻の勇み足がグルジア紛争の契機に


 この地域のカスピ海沿岸国家、
 アゼルバイジャンのバクー油田をめぐる資源戦争の背景は、
 昨年夏のエントリー「ユーラシアの回廊・帝政ロシアの首飾り」と
 「ユーラシア大連邦と第三次世界大戦の兆候」でも詳説した。

 帝政ロシア時代からの恩執をひきずる コーカサスの小国家群に関しては、
 限りない民族抗争とロシアとの確執が、
 歴史のタピストリーの中に 重層に織り込まれていて、
 ニュース記事のタイトルからだけでは決して理解できない、
 複雑なパワーバランスの迷図が横たわっている。

 この地域の地政学に興味をお持ちの方には、
 ぜひご一読いただきたい自薦の記事である。
d0123476_9464779.jpg
カスピ海と黒海にはさまれたコーカサス地域は、古代から異文化の交流する要の地点として、文明と戦争の興亡の歴史を歩んできた。特に20世紀初頭に発掘されたバクー油田を擁するアゼルバイジャン、アルメニア、グルジアは、民族闘争と資源戦争の難問を抱えたまま世紀を超えてきた国々であり、バクー=トビリシ=ジーハンと伸びるBTCパイプラインの確保は、ロシアとそれにに対抗する国家群の紛争の焦点となっている。

 米軍の総司令官ミューレンと ロシアの総帥マカロフが、
 電話で直接連絡をとりあって、ついに実現したヘルシンキ会談。

 その結果の公式発表は 未だないとは言うものの、
 関係者が漏らした証言では「新冷戦解消」の方向へ、
 両国関係の風向きが転換したようである。

 その態勢が進展すれば、やがて外交のトップ同士の
 正式会談がもたれるだろうことは 想像に難くない。
d0123476_947497.jpg
グルジア紛争勃発と同時に、国境地帯に終結していたロシア地上軍の数千台の戦車大隊は一気に南オセチアへ侵攻した

 しかし、また新しい難問が浮上した。

 グルジアの南隣の小国アルバニアと、バルカンのコソボの隣国クロアチア……
 その両国をNATOに加盟させようとする、ブッシュ政権の動きである。

 両国とも、冷戦時代にはソ連の翼賛下の共産主義国家であったが、
 モスクワが冷遇した異民族辺境国家の例に漏れず、
 法外な課税と収奪で泣かされてきた、
 いわばクレムリンの隷属領地であった。

 したがって、81年のソ連邦崩壊後に、両国が民主主義国家として独立し、
 モスクワに自由の反旗を翻したことは言うまでもない。
d0123476_9493069.jpg
旧共産圏国家でソ連の圧政を耐え抜いた国々では、いまだに反露感情は険悪だ プーチン=ヒットラーの抗議

 しかしながら、国内の民主化だけにとどまらず
 NATOに加盟するとなると、事はやぶさかではない。

 両国ともロシアに対抗する最前線となる位置にあるからには、
 プーチン・メドベージェフ政権のマトリューシュカ体制が
 この動きを看過するわけがない。

 グルジア紛争で孤立化したロシアを、
 ビジネス重視路線で EU/NATOとの友好体制に復帰させようと努力する、
 メドベージェフの冷や汗が見えるようである。
d0123476_9505684.jpg
シベリアの広大なタイガ地帯にあるロシア空軍のミサイル基地をグルジア紛争後に訪れたメドベージェフ大統領

 おりしも、米大統領選の決戦日 11月4日が目前に迫っており、
 オバマとマケインの近況に関する『米流時評』の記事を
 翻訳してエントリーする宿題も山積しているのだが、
 短いけれども、非常に気になった
 「アルバニアとクロアチアのNATO加盟」への動きに関する記事を、
 その前に緊急でお届けしたい。

[米国時間 2008年10月24日『米流時評』ysbee]

__________________________________________________________________
OCTOBER 24, 2008 | 『米 流 時 評』 |  時事評論ブログ雑誌・デイリー版 2008年10/24号
d0123476_17164267.gif

  A S S O C I A T E D P R E S S | B R E A K I N G
米国が後押しする アルバニアとクロアチアのNATO加盟問題
米国時間 2008年10月24日午前7時16分 | AP通信・ニュース速報 | 訳『米流時評』ysbee

d0123476_10471957.jpg
風光明媚なアドリア海に面したクロアチアは、古代から地中海交易の要衝として栄えた 現在はEU観光が売り物

U.S. Works to Get Albania, Croatia into NATO
Bush to meet with alliance chief, but some members oppose expansion
WASHINGTON — The United States is taking another step toward getting Albania and Croatia — both isolated behind the Iron Curtain during the Cold War — folded into the NATO alliance. President Bush was to meet Friday with NATO Secretary-General Jaap de Hoop Scheffer and then sign so-called accession protocols paving the way for the two former communist nations' final membership in the military alliance.

ブッシュ外交のデザートコース
ワシントン発 |コーカサス地方のアルバニアとバルカン半島のクロアチア。冷戦時代には両国はともに、ソ連の鉄のカーテンの内側に隔離された共産圏国家であったが、今やNATOの友軍国家として西側の翼の下へ納まるために、米国はメンバーとして承認させるための外交手段をふたたび打ち出した。
d0123476_9532345.jpg
昨年6月にコーカサスの小国アルバニアを訪れたブッシュ 現役の米国大統領初の訪問とあって国を挙げて歓迎された

2. 160 diplomats for signing ceremony

The White House invited to the signing ceremony about 160 lawmakers, members of the diplomatic corps, the U.S. ambassadors to Albania and Croatia, and members of Albanian-American and Croatian-American groups. NATO leaders agreed at a summit earlier this year in Romania to invite Albania and Croatia into the alliance.

アルバニア・クロアチア加盟への道程
ブッシュ政権はアルバニアとクロアチア両国の外交関係者や両院議員、現地駐在の大使、米国と両国の友好協会代表の総勢160名をホワイトハウスへ招待し、NATO加盟国としてのメンバー申請書に両国代表の署名に立ち会わせると言う祝賀的会合を催した。NATO首脳部は、今年前半にルーマニアで拓かれた防衛サミットへ、アルバニアとクロアチアを友軍国家としてオブザーバーで招待していた。
d0123476_954455.jpg
左:アルバニア、クロアチア、マセドニアの元首と友好国の合意/右:アルバニア首脳と政府軍精鋭部隊と記念写真

3. Uninvited Ukraine and Georgia

However, the alliance rebuffed U.S. attempts to begin the process of inviting Ukraine and Georgia, both former Soviet republics, to join. Despite strong U.S. backing to bring them in, Germany, France and some other alliance members opposed the move, fearing it would provoke Russia. The idea of NATO enlargement on its doorstep has irked the Russians.

ウクライナとグルジアの出席は拒否
しかしながらNATOメンバー諸国は、米国が旧ソ連邦国家だったウクライナとグルジアに対しては、メンバー参加の第一歩のプロセスであるオブザーバー招待からスタートする試みを却下した。ウクライナ、グルジアの両国に関しては、米国が強力に推進しているが、ドイツ、フランスとその他の数カ国は、両国加盟への動きはロシアを挑発するからという理由で反対している。NATO拡大のこうしたステップは、とりもなおさず旧ソ連邦国家の西側への転身を促す事に他ならず、覇権の境界線の後退を余儀なくされるロシア側の、神経を逆撫でする結果を招いている。
d0123476_955517.jpg
ソ連時代の圧政に泣いたアルバニアは現在でもロシアに対する敵意が強い。その反動として親米意識も浸透している。

4. Russia unhappy with NATO expansion

Ties between Russia and NATO members have been further strained by the Georgia-Russia conflict. The war erupted in August when Georgia launched an attack to regain control over South Ossetia, which broke from Georgian control in the early 1990s. Russian forces swiftly repelled the attack and drove deep into Georgia.

ロシアが嫌う旧共産圏へのNATO拡大
元々親密ではなかったロシアとNATO諸国の友好関係は、今夏のグルジア・ロシア紛争でさらに溝が深まってしまった。8月6日に勃発した戦闘は、90年代の冒頭にグルジアの統治から離脱した南オセチア自治州において、本来の統治権を奪回しようと図ったグルジアが、オセチア独立運動ゲリラに最初に攻撃をかけたことに端を発する。
これをきっかけにして、今度はロシア政府軍が「オセチア駐留のロシア警備兵が攻撃を受けた」という理由で、あっという間に国境を越え南下して侵略。陸海空三軍による大規模な爆撃の総攻撃で、オセチアだけでなく、地中海側のアブハジア自治州とグルジア中央部全域を制圧。一時はグルジアの首都トビリシを包囲する最悪の危機を招くにいたった。
d0123476_9563046.jpg
米国では支持率が2割を切る落ち目の三度笠カウボーイだが、旧共産圏で民主化したいわゆる「ユーラシアの回廊」国家では圧倒的人気があるブッシュ。悪の枢軸論のような前時代的シンプルな浪花節外交が、受ける由縁だろうか?

5. For complete accession to join NATO

Albania and Croatia will be eligible to join NATO when all 26 allies have ratified the accession protocols. Slovakia and Hungary have ratified them to date. NATO officials hope Albania and Croatia will be able to participate as full members at next year's summit.

NATO加盟に必要な26カ国合意
アルバニアとクロアチアは、現在NATO加盟の26カ国代表全員が、加盟承認の議定書を批准した場合のみ、参加が可能となる。旧ソ連邦国家としては、すでにスロバキアとハンガリーが批准されている。NATO首脳部の思惑としては、アルバニアとクロアチア両国も、来年のサミットが開催される際には、正規の加盟国として参加出席できるものと見ているのが実情である。 [了]
d0123476_1023580.jpg
【 米国時間 2008年10月24日 『米流時評』ysbee 訳 】 
バルカンやコーカサスの「帝政ロシアの首飾り」と呼ばれる諸国には、20世紀初頭のロシアンバロックの素晴らしい建築が無限に点在する。特にギリシャ正教会や美術館・劇場・駅・市庁舎などの公共建築で現存している。[写真をクリックすれば拡大して見られます]

d0123476_9585154.jpgd0123476_1003528.jpgd0123476_1012491.jpg
d0123476_1022990.jpgd0123476_1032277.jpgd0123476_1041153.jpg
d0123476_10383762.jpg||| 特集・新冷戦終焉の夜明け |||
10/21 特報!ヘルシンキ会談・グルジア紛争で米・ロが軍事的解決
10/22 米流時評:新冷戦から平和へ!米・ロ関係も新時代へ転換か
10/23 新冷戦は終わった!ヘルシンキ会談に見る米ロ関係のシフト
10/24 米国が推進する アルバニアとクロアチアのNATO加盟問題

»» 次号「テロ戦争最前線レポート・タリバンの要塞バジュール陥落」へ
«« 前号「新冷戦は終わった!ヘルシンキ会談に見る米ロ関係のシフト」へ


d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/8819603f0127501_6213945.jpg
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/8819603

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。クリックでの応援に感謝申し上げます!
d0123476_12465883.gif


4〜7位を行ったり来たり。クリックで応援をよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へ  「ブログ村」の国際政治部門では、おかげさまで1〜2位です!
テクノラティお気に入りに追加する テクノラティはお気に入りブログの更新内容が一覧できて大変便利

d0123476_4274095.jpg
||| 『米流時評』グローバル恐慌レポート |||
第1章 ウォール街金融危機

9/14 号外!メリルリンチを500億ドルでBOAが買収
9/15 ウォールストリート大暴落、9/11以来のメルトダウン
9/16 号外!AIGに8.9兆円連邦救済ローン、恐慌脱出か?
9/17 経済危機と大統領選・ペイリンは共和党の自爆装置?

第2章 米国金融危機
10/01 号外!80兆円金融経済救済案、上院を通過!
10/02 下院でも通過!73.8兆円の経済救済案ついに成立!
10/06 ウォール街暴落1万ドルの大台を割る 大恐慌2.0?
10/07 2日目も暴落のウォール街・前日比 ▼508ドル

第3章 グローバル金融危機
10/08 アイスランド国家破産の危機・前編
10/09 アイスランド国家破産の危機・後編(翻訳中)
10/10 号外!GMがクライスラーを吸収合併交渉!
10/12 ダウ記録的サージで危機脱出? IMF・EUの緊急サミット効果
10/13 底が見えた!グローバル・メルトダウンからの Uターン
10/14 ウォール街実録・暗黒の7日間(翻訳中)

第4章 ポスト恐慌のニューパラダイム(予定)
10/15 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマ対マケインの政治学(予定)
10/16 堕ちた偶像アメリカの救済・オバマノミクスと米国経済再建案(予定)

by ysbee-2 | 2008-10-24 10:48 | ユーラシアの回廊

アナポリスの謀略・中東特使に元NATO総帥抜擢

f0127501_128435.gif
 ||| 中東特使に元NATO統合司令官を指名 |||
d0123476_1444364.jpg

アナポリス中東和平会議の最中も、イスラエルが連日ガザ地区を空爆
共同宣言採択で得意満面ライス長官、中東特使に元NATO総帥を使命


d0123476_18552829.gif「平和会議の真のターゲットはイラン」 米国、イスラエル、そしてサウジアラビア。シリアをおびき寄せたこの3国が一体次に何を企んでいるのか?それはイラン攻撃しかないように私には思える……平和会議と称してイランを孤立化させ米英の石油利権の優位を確保するための、NATO拡張会議に過ぎないのではないか?

d0123476_137868.jpgつい昨日27日に、今回のアナポリス中東和平会議に対するブッシュ政権の本当の思惑を、こう書いたばかりだった。「NATO拡張会議」とは、いくら戦争屋ブッシュ政権に対してもちょっと言い過ぎかなと思っていたら、眉につけた唾の乾く間もなく今日28日午後になって、私の推測を100%裏付けるニュースがあがってきた。しかも、待ってましたと言わんばかりのライス長官の間髪を入れぬタイミングで。

記事を読み進むにつれ、やはり私の目に狂いはなかったと思わされた。つまり今回の会議の究極の目的は、NATO戦略と密着した外交政策、即ち「中東に対する新しい軍事戦略」なのである。
イラク戦争で疲弊し国際世論が厳しい米軍を直接配備するのではなく今後継続して開かれる和平会議で採択されるだろう(まだ誰も口にしていないが)NATO軍とイスラエル軍の「中東共同治安維持軍」を、「中東和平」の名目で創設し維持するという想定。

d0123476_6414449.jpgその総帥として元NATO軍総司令官だった米軍の退役将軍を差し向ける、というシナリオである。多分、Middle East Peace Forceとか、Mideast Peace Corpとでも名付けるのだろう。またもやBig Bold Lie。和平会議という名の元に堂々と開かれた中東戦略会議。いかに軍事音痴でもここまで明からさまにガザとイランへの侵略準備態勢を示されては、それ以外考えられないではないか。
折しも和平会議の会期中でも、イスラエルはガザ地区のパレスチナに対して空爆を続けていた。オルメルトの本意もまた明からさまである。イラク戦争の泥沼で一度は反古になったネオコンの「中東ニューワールド構想」のロードマップが、ネオポリスの新しい託宣を得て復活したようだ。以下はその内幕。NATOの鎧が「和平会議」という僧衣の下からあらわになった記事である。  
【米国時間 2007年11月28日『米流時評』ysbee 記】

右上:米国東海岸のチェサピーク湾に面した歴史ある軍港アナポリスで開催された中東和平会議 その焦点はイスラエルとパレスチナの和平協定 いうなればアラブとユダヤの4千年の確執の解決を試みようという大それた施策である
右下:ブッシュをはさんで会場のアナポリス海軍大学キャンパスを闊歩するオルメルト首相と左岸のアッバース代表

__________________________________________________________________
NOVEMBER 28, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽園通信』デイリー版f0127501_6213945.jpg
f0127501_2052197.gif

  Associated Press | WASHINGTON

ライス国務長官、中東特別大使に元NATO統合司令官を使命
米国時間 2007年11月28日 午後4時00分 | ワシントン発・AP通信 | 『米流時評』ysbee 訳


d0123476_1383870.jpg
Rice Taps Ex-NATO Official as Mideast Envoy
Commander chosen following U.S.-hosted Israeli-Palestinian peace talks
NOVEMBER 28, 2007 EST | Associated Press — BREAKING | Translation by ysbee
WASHINGTON — Secretary of State Condoleezza Rice tapped a former NATO commander on Wednesday to serve as a special envoy for Middle East security, moving quickly to maintain momentum coming out of this week's international conference that launched new Israeli-Palestinian peace talks.

アナポリスサミットの好機に乗じた動き
28日水曜、米国国務省のコンドリーザ・ライス長官は、前NATO総司令官を中東の防衛体制を統括する特別大使として任命した。この指名は、イスラエル・パレスチナ間の新しい和平への話し合いがスタートした、今週のアナポリス中東和平会議から導き出された中東状況へ割り込む好機を逃さない、米国の素早い対応として注目される。
d0123476_14444980.jpg
米国の歴史よりも古い300年の伝統を誇るアナポリス海軍アカデミー パパブッシュは海軍出で縁が深い

2. Retired Marine Corps general Jones

She said James Jones, a retired Marine Corps general, was "the person we need to take up this vital mission." "I believe we need an experienced leader who can address the regional security challenges comprehensively and at the highest levels and who can provide the full support of our government to the partners as they work to meet their responsibilities," Rice said.
中東特使に元NATO総帥
ライス長官は今回の米海兵隊の退役将軍ジェームズ・ジョーンズの人選について「この重要な使命を遂行するためにわれわれが必要とする人物である」と評価した。「中東の防衛について、総括的にしかも高度なレベルで統率できる経験ある指導者。米国政府が中東での我が国のパートナーに対して、彼らの防衛責任が全うできるように万全の支援体制を指揮するリーダーシップをとれる人物。われわれは中東においては、彼のような存在を必要としていたと認識しています。」ライスはジョーンズ元司令官の抜擢をこう説明した。
d0123476_14523075.jpg
米海兵隊退役将軍でNATO連合軍統合本部長を務めた国際感覚のある軍人ジェームズ・ジョーンズ元統合司令官

3. Envoy to monitor interaction between forces

Jones, standing at Rice's side for the announcement in the State Department's historic Treaty Room, said he looked forward to returning to the region as a special envoy for Middle East security. "I look forward to doing whatever I can to assist," Jones said. State Department spokesman Sean McCormack said earlier that the job involves monitoring the development of Palestinian security services.
中東の防衛体制を監督する特別大使
ワシントンの国務省の中でも由緒ある「Treaty Room=協定の間」で、ライス長官の傍らに立って紹介を受けたジョーンズ氏は、中東特使としてこの地域に再赴任するにあたっての抱負を、次のように述べた。「お役に立つ事であれば何でもする所存です。」
国務省のショーン・マコーミック広報官は、この記者発表に先立って「中東特使の職務には、パレスチナ地区の防衛体制の開発を監督することも含まれる」と紹介していた。
d0123476_13105477.jpg
中東和平会議開催地として白羽の矢の立った300年の歴史を持つ米国海軍の軍港メリーランド州アナポリスの街並み

4. Compromises from both sides

The recently revived U.S.-backed "road map" peace plan quickly foundered after it was presented in 2003. The reason of quick reverse is because the Palestinians did not rein in militant groups and Israel did not freeze all construction in West Bank settlements, as it had pledged to do.
イスラエル・パレスチナ両国の違約に終わった過去
近年復活した「中東ニューワールドへのロードマップ」を基盤に米国が提案した和平案は、2003年に中東関連各国に提示された直後に轟沈した。当時の和平案が即刻没になった理由は、パレスチナでは国内のゲリラ軍団の蜂起を抑えきれず、またイスラエルではパレスチナ左岸入植地区の建設作業凍結が完結しなかったという実態に終わり、両国が和平提案で合意した条件が実現にいたらなかったためである。
d0123476_13131897.jpg
普段は閑静な港町のアナポリスも、今回のサミットに際しては一般住宅街まで爆発物探索の警察犬がくまなくチェック

5. The reason of casting Jones

Bringing Jones, the retired NATO general with expertise of international coordination, in to closely follow the process is designed to assure that the newly resumed peace talks don't languish because promises are broken.
過去の失敗を克服する強気の人選
元NATO統合軍司令官として国際間の軍事協力体制のエキスパートであるジョーンズ退役将軍を、中東和平への道のりの要員として組み入れた事実は、「過去の協定を守れなかった事実が今回新たに復活提案された和平会議に水を差すものではない」という米国側の強気の姿勢を裏付けるように、あえて意図されたように解釈できる。
d0123476_13135374.jpg
会場周辺のチェサピーク湾にも、水中に爆発物がしかけられていないかチェックするフロッグメン部隊が出動

6. Security coordination between U.S., Israel, Palestine

One focus would be how those forces interact with neighboring security services, including Israeli authorities. He said the special envoy would work closely with the U.S. security coordinator for the Palestinians, Lt. Gen. Keith Dayton, who has been working in the region for two years and will remain in his post.
米・イスラエル・パレスチナ各軍の統合監理
この役職のひとつの焦点は、イスラエル防衛軍も含めたパレスチナ周辺国家の軍隊が、各自の防衛体制の間でどのように連携できるかという点である。この点についてジョーンズ氏は、パレスチナ担当の米軍の防衛指導官キース・デイトン司令官と綿密に連携をとって、特使としての職務を果たしたいと述べた。デイトン司令官は、パレスチナを主眼とする中東地区で2年以上職務についており、今後も同じポストを継続する予定である。
d0123476_820267.jpg
今年夏のガザ紛争で、パレスチナは西欧寄りの左岸アッバース政権とイラン寄りのガザ・ハマス政権に完全に分裂

7. Current career of Mr. Jones

Jones, who ended his 40-year career in the Marines last February, will remain in his current job as president of the U.S. Chamber of Commerce's Institute for Energy. Last summer he headed a congressionally chartered panel that studied the readiness of Iraq's army and police.
ジョーンズ氏の退役後のキャリア
ジョーンズ退役将校は、昨年2月に海兵隊での40年の経歴を終えて退職し、現在は米国商工会議所本部のエネルギー研究機関の会長を務めており、この職は今後も兼任する予定である。また昨年の夏には、下院が提唱した「イラクの自衛軍と警察組織の準備態勢研究会」において、各部門別パネラーの統合役として、会を主導した経歴を持つ。
d0123476_1374119.jpg
【米国時間 2007年11月28日 訳『米流時評』ysbee】
d0123476_1023580.jpg
d0123476_16472783.gif記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/6655229
TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/6655229

__________________________________________________________________
いつもご愛読いただきまして大変ありがとうございます。ランキングのクリックがブログの活力です、よろしく!

f0127501_12134737.gifブログ村の国際政治部門で1位をキープ。みなさまのおかげです!
f0127501_10375846.gif政治経済ニュースで3位に入りました!
d0123476_10141436.gifニュース部門でトップです。みなさまのクリックに感謝します!
d0123476_319955.gif社会経済ニュースでただ今18位。がんばらなくては!

d0123476_9295514.gif
||| 『米流時評』 特集シリーズ |||
次世代冷戦時代  | グローバルウォー | イラク戦争 | 中東のパワーラビリンス | テロとスパイ陰謀
ユーラシアの回廊 | プーチンのロシア | ブッシュと米国政治 | サルコジのフランス | EUとNATO
アルカイダ2.0 核のテロ | パキスタン戒厳令の季節 | アフガン・タリバンの復活 | ビルマの赤い川革命
ダイハード中国  |  欧米の見る日本  | トンデモ北朝鮮  | 大事故・大災害  | 世界不思議探検
グローバルビジネス | アップル vs MS  | ニュースで一服

by ysbee-2 | 2007-11-28 13:36 | 中東のパワーラビリンス
line

世界の動きがよくわかる!激動する国際情勢を、欧米メディアでディープに読む…世界の「今」と真実探求に関心ある知的冒険者へ送るグローバル情報満載ブログ


by ysbee-2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31